ガーデニングの図鑑

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低木 庭木

アジサイ【万華鏡】の育て方

更新日:

学名…Hydrangea L.
科名…アジサイ科
属名…アジサイ属(ハイドランジア属)
原産国…アジア、北アメリカ
花色…ピンク、ブルー
樹高…30㎝~150㎝
日照…半日蔭
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:

アジサイ【万華鏡】の特徴

アジサイ万華鏡

アジサイは、アジア、北アメリカに約40種が分布する落葉低木の花木です。
万華鏡は、島根県と農家がオリジナルアジサイを作るために発足した「島根県アジサイ研究会」によって作出されたアジサイで、2012年から流通するようになった新しい品種です。

同年、国内の新品種の中から優れた品種を選定する「ジャパンフラワーセレクション(JFS)」の鉢物部門で、「フラワー・オブ・ザ・イヤー」に輝いたことにより、万華鏡の知名度は一気に上昇します。
また、その花の美しさから母の日のギフトとして爆発的な人気を博し、発売当時は生産量の少なさから関西限定で流通していましたが、現在では全国の店頭に並ぶ人気品種です。

花期は6月~7月。
(※鉢物として流通する万華鏡は開花を調整しています)
淡い色合いの美しい花を咲かせ、枝先に半球状の花序を形成します。
花に見える部分は「装飾花」と呼ばれる萼片が変化したもので、本来の花は中心にありますが花弁は非常に小さく、雄しべと雌しべは退化しています。

万華鏡は、装飾花が特徴的で美しい品種です。
「万華鏡」の名前は、この美しい装飾花が、万華鏡のようなきらびやかな花色を放っていることから付けられたそうです。
八重に重なった萼片は、中心から外側へと淡いグラデーションを描き、色が薄くなった縁の部分は覆輪のように輝いて見えます。
花序は整った半球状で、繊細で軽やかな印象です。

花色は栽培している土のPH(酸性度)によって変化します。
アルカリ土壌だと淡いピンクに、酸性土壌だと淡いブルーに発色します。
ピンク、ブルー共に、咲き進むに連れて白っぽく変化していきます。

葉は卵型で茎に対生します。
普通のアジサイに比べると葉が小さめです。

夏の乾燥が苦手ですが、育てやすい花木です。
万華鏡は、西洋アジサイ系のアジサイのため、普通のアジサイに比べるとやや耐寒性に劣ります。
どの程度の耐寒性があるのか詳細は不明ですが、管理人宅(中国地方平野部、最低気温-3℃、積雪無し)では、庭植えで問題なく冬越ししています。
秋に落葉し、春に再び芽吹きます。

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アジサイ【万華鏡】の育て方

アジサイ万華鏡の育て方

栽培環境

開花中の鉢物の場合は、直射日光の当たらない涼しい室内に置いておくと、花が長持ちします。
夏は強い日差しの当たらない場所や、午前中の短い時間だけ日の当たる半日蔭の場所が適しています。
秋から春にかけては日なたで育てて下さい。

庭植えの場合は、落葉樹の下など、夏の暑い時期に強い直射日光が避けられる場所が適しています。
極端に乾燥しない、水はけの良い場所だと理想的です。

ギフト用の鉢物は小さな鉢で育てられているため、根が張れず生育が悪くなります。
また、水切れの防止のため底面給水鉢に植えられていることが多く、根腐れを起こしやすいので注意が必要です。
花が終わったら早めに切り戻し、大きな鉢に植え替えるか、庭植えにすると元気に育ち、翌年も美しい花を咲かせます。

冬越し

鉢植えの場合は、日が良く当たり、霜の避けられる軒下などの場所に移動して下さい。

寒冷地の場合は室内で管理しますが、アジサイはある程度の低温に合わないと生育が悪くなります。
暖房の効いた室内に置いていると、翌年の生育に影響するので注意して下さい。

水遣り

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫ですが、夏場に乾燥が長く続くようなら水やりをして下さい。
株元に直射日光が当たって乾燥する場合は、敷き藁やバークチップを敷いて保護すると極端に乾燥するのを防ぐことが出来ます。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
水切れをさせると生育が悪くなります。
特に夏場は乾燥しやすいので、水切れに注意して下さい。

水切れで葉が萎れてしまった場合は、土が水に浸かるように鉢ごとバケツなどに入れて、1時間ほど給水させます。
それでも葉が復活しない場合は、根腐れなど他の原因があります。
購入時の底面給水鉢で育てている場合は、早急に新しい用土で大きな鉢に植え替えて下さい。

肥料

庭植えの場合は、寒肥として1月~2月の間に、骨粉入りの固形の油粕や緩効性化成肥料を株元にバラまいておきます。
花後のお礼肥も7月~8月の間に、同様の肥料を施して下さい。

鉢植えの場合は、落葉期を除く生育期間中に、緩効性化成肥料を月に1回、または液体肥料を月に2~3回程度、施して下さい。

植え付け、植え替え

適期は3月~4月、10月~11月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作っておきます。
さらに元肥として完熟たい肥と緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
植穴は根鉢の2~3倍程度の大きさで、軽く根鉢を崩して植え付けて下さい。

鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)6・腐葉土3・ピートモス1などの水はけの良い配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

花色を維持したい場合

ブルーの場合は、赤玉土(小粒)3・ピートモス4・パーライト2・腐葉土1の配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。
ピンクの場合は、ピートモス6・腐葉土3・パーライト1の配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

アジサイの花色は土壌PHの他、肥料にも影響されます。
詳しくは「アジサイの花色変化とPH(酸性度)の関係」を参照ください。

花色調整をするためのアジサイの培養土や肥料も販売されています。
簡単に花色を調整したいのであれば、このような商品を使うもの一つの方法です。

花後の剪定、切り戻し

購入した鉢の場合は、花をそのままにしておくと株が弱ってしまうので切り戻しを行います。
花が終わりかけたら早めに、株元から葉を4枚残して花茎を切り戻して下さい。

支柱立て

花序の大きさに比べて花茎が細い万華鏡は、花が咲くと枝が枝垂れてしまうことがあります。
支柱を立てて花茎を支えて下さい。

増やし方(挿し木)

挿し木で増やすことが出来ます。

挿し木

適期は6月上旬です。
花の付いていない枝の先端を15㎝ほど切り取って挿し穂にします。
上から1節目の葉を半分に切り取り、2節目の葉は取り除きます。
水揚げを十分にしてから、2節目が用土に埋まるように挿して下さい。
水を切らさないように明るい日陰で管理します。
この時、スプレーで葉水をかけてやって湿度を保つようにして下さい。

発根したら1月ほど育ててから鉢上げします。

※種苗登録されている品種は、個人的に楽しむ分には問題ありませんが、営利目的で許可なく増やしたり譲渡することが禁止されているので注意して下さい。

病気・害虫

うどんこ病

葉の表面が白い粉をまぶしたようになり、病気が進行すると葉が枯れてしまうことも。
初期であれば、病葉や落葉した病葉を取り除くことで拡大をある程度防ぐことが出来ます。
風通しを良くして、発生を予防して下さい。

ハダニ

葉が茶色く変色します。
駆除がなかなか難しい害虫ですが、薬剤などを使って対応して下さい。

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