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センダン

  • 学名…Melia azedarach L.
  • 和名…センダン(栴檀)
  • 別名…アフチ、オオチ、オウチ、アミノキなど
  • 科名…センダン科
  • 属名…センダン属
  • 原産国…インド~中国、日本、東南アジア、オーストラリア
  • 花色…淡紫色
  • 樹高…5m~10m
  • 日照…日なた
  • 難易度…Melia azedarach
  • USDA Hardiness Zone:7 to 12

センダンとは

センダン

センダンは、インド~中国、日本、東南アジア、オーストラリア原産のセンダン科センダン属の落葉高木です。
日本では四国、九州、沖縄に分布しており、海岸近くの日当たりの良い場所に生えています。
※伊豆半島以西の本州で見られるものも自生とする説がある他、日本に見られるものは栽培種とする見解もあります。

薬用植物としても知られており、樹皮や果実は駆虫薬に用いられた他、葉は防虫効果を持っており、果肉はひびやあかぎれ、しもやけなどに外用されていました。


センダンの花期は5月~6月。
花期になると、本年枝の枝先の葉腋から花序を出し、小さな花を多数咲かせます。
花序は長さ10~15㎝の円錐形です。

▼センダンの花序

センダンの花序

花は直径2㎝程度の5弁花で、淡紫色をしています。

▼センダンの花

センダンの花

中央にあるのは10個の雄しべで、紫色の花糸が合着して筒状になっています。
葯は雄しべ筒の内部にあります。
雌しべは1個、雄しべ筒の中にあります。

▼センダンの雄しべと雌しべ

センダンの雄しべと雌しべ
葯に囲まれた内側に淡緑色の柱頭が見える

果実は長さ1.5~2㎝の楕円形の核果で、秋から冬にかけて黄褐色に熟します。

▼センダンの若い果実

センダンの若い果実

果実の核は楕円形で5つの溝があり、中に細長い種子が入っています。
果実は落葉後も枝に残ります。

▼枝に残ったセンダンの果実

センダンの果実

葉は互生し、長さ30~80㎝の2~3回羽状複葉です。

羽状複葉(うじょうふくよう)とは、葉軸の左右に小葉が並んだものです。
羽状複葉が集まってさらに大きな羽状複葉を構成している場合、その回数に合わせて2回羽状複葉、3回羽状複葉と呼びます。

▼センダンの葉の様子

センダンの葉の様子

小葉は長さ3~7㎝、幅1~3㎝の卵状楕円形で、先が尖り、縁に鋸歯があります。

▼センダンの小葉

センダンの小葉

樹皮は灰褐色で縦に粗く割れ、本年枝は緑色~暗緑色をしています。

▼センダンの樹皮

センダンの幹

樹高5~10m、大きいものだと20mに成長することもあります。

▼大きく育ったセンダン

大きく育ったセンダン

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