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カジイチゴ

学名…Rubus trifidus
和名…カジイチゴ(梶苺)
科名…バラ科
属名…キイチゴ属
原産国…日本、朝鮮半島
花色…白
樹高…1m~3m
日照…日なた~半日陰
難易度…星
USDA Hardiness Zone:Not Applicable

カジイチゴとは

カジイチゴ

カジイチゴは、日本、朝鮮半島に分布するバラ科キイチゴ属の落葉低木です。
日本では、関東地方以西の太平洋側、四国、九州に分布しており、海岸から沿岸の山地を中心に自生が見られます。

カジイチゴの花期は4月~5月。
花期になると、新しく伸びた枝先に花序を出し、3~5個の白い花を上向きに咲かせます。
花は径3~4㎝程度の5弁花で、中心には雌しべとそれを囲む多数の雄しべがあります。

▼カジイチゴの花の様子

カジイチゴの花

花後には径1㎝程度の球形の果実が実ります。
果実は小さな核果が集まった集合果で、熟すと美しい橙黄色となり、食べられます。
上品な甘さで、酸味が無く美味。
ただし熟れたそばから小鳥が食べてしまうので、まとまった量を収穫しようとすると防鳥ネットなどの対策が必要です。

▼カジイチゴの果実

カジイチゴの果実

葉は互生し、幅、長さ共に6~12㎝の広卵形で、掌状に3~7裂(多くは5裂)します。
葉の裂片の先は尖っており、縁には重鋸歯があります。

▼カジイチゴの葉の様子

カジイチゴの葉

葉柄は2.5~8㎝の長さで、付け根に小さな楕円形の托葉があります。

▼カジイチゴの托葉

カジイチゴの托葉

新枝には最初軟毛や腺毛がありますが、後に無毛となります。
枝には通常、トゲはありません。

▼カジイチゴの新枝の様子

枝はあまり分枝せず、樹高1~3m程度に成長します。
地下茎を旺盛に伸ばしてヤブを形成します。

庭木として植栽されることもありますが、横に広がりながら移動していくので、広い場所が必要となります。
植栽する場合は、水はけの良い、日向から明るい半日陰の環境が適しています。
暗い日陰ではうまく育たないので、注意して下さい。
場所さえ確保できれば、病害虫の発生もほとんど無く、放任でもよく育ち、果実を実らせます。

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