- 学名…Verbascum thapsus L.
- 和名…ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)
- 別名…ニワタバコ
- 科名…ゴマノハグサ科
- 属名…モウズイカ属
- 原産国…ここに入力
- 花色…黄色
- 草丈…100㎝~200㎝
- 日照…日なた
- 難易度…
- USDA Hardiness Zone:3 to 9
ビロードモウズイカとは
ビロードモウズイカは、ゴマノハグサ科モウズイカ属の二年草です。
原産地は、ヨーロッパ、中央アジア、西アジア、ロシア、中国、インド、パキスタン、ネパール、ブータンにあり、荒れ地などの開けた場所、砂質や石灰質の土壌に自生しています。
古い時代から薬用植物として栽培されていたため、世界の温帯地域に導入されており、広い地域で帰化状態にあります。
日本には観賞用として明治時代初期に導入され、同様に全国で帰化しています。
特に東北~北海道で多く、牧草地や道端、空き地や荒れ地などに生えています。
花期になると、茎の頂部に花序を出し、多数の花を咲かせます。
花序は長さ20~50㎝の円筒形で、花序には黄色い花が密に付きます。
▼ビロードモウズイカの花序
花は直径2~2.5㎝の大きさで、花冠が5裂しています。
▼ビロードモウズイカの花
雄しべは5個あり、多くの場合、内2個の花糸は無毛で、残り3個の花糸には白い毛が生えています。
雌しべは1個。
▼ビロードモウズイカの雄しべと雌しべの様子
萼片は5深裂しています。
花冠の裏側や萼片には星状毛があります。
▼ビロードモウズイカの花冠と萼の様子
▼ビロードモウズイカの萼の星状毛
果実は直径1㎝程度の球形の蒴果です。
▼ビロードモウズイカの果実
果実の中には小さな種子が多数入っており、熟すと裂開して種子が落ちます。
▼ビロードモウズイカの熟した果実
葉は互生し、下部の葉は長さ8~50㎝の倒披針形で短い葉柄があります。
茎葉は5~30㎝の長さで無柄。
▼ビロードモウズイカの葉の様子
全体に細かい綿毛で覆われており、白みを帯びます。
葉茎の毛は輪生状に分枝しています。
▼ビロードモウズイカの葉の綿毛の様子
茎は直立し、花を咲かせながら草丈100~200㎝に成長します。
▼大きく育ったビロードモウズイカ