和名…風船唐綿(フウセントウワタ)
別名…フウセンダマノキ
科名…キョウチクトウ科
属名…フウセントウワタ属
原産国…アフリカ南部
花色…白(主に果実を観賞)
草丈…100㎝~200㎝
日照…日なた
難易度…

USDA Hardiness Zone:10 to 11
フウセントウワタとは
フウセントウワタは、南部および東部アフリカに分布するキョウチクトウ科フウセントウワタ属の常緑性低木です。
分布域は、ケニアから南アフリカ、ジンバブエ、ボツワナにあり、海抜900m以下の道端や草原、茂みの中などに自生しています。
ユニークな果実が実ることから世界で広く栽培されており、栽培を逸出したものが野生化し、アメリカ、地中海地域の他、オーストラリアやニュージーランドなど、世界各地で帰化しています。
自生地では低木ですが、日本では冬越しが困難なため、一年草として扱われるのが一般的です。
※霜の心配のない暖地であれば戸外での冬越しが可能です。
フウセントウワタの花期は6月下旬~9月。
花期になると、上部の枝の葉の付け根から花序を出し、小さなクリーム色の花を、数輪まとまって下向きに咲かせます。
花は径1.5㎝程度の大きさで、中心には雄しべと雌しべが合体したずい柱があり、ずい柱の周りには副花冠があります。
副花冠は淡い紫色をしており、花冠は深く5裂して上に反り返ります。
花の形状はトウワタによく似ています。
▼フウセントウワタの花
独特の形の花も美しいのですが、主に観賞するのはこの花ではなく、その後に実る果実です。
果実の表面は柔らかいトゲに覆われており、5~10㎝程度まで膨らみます。
フウセントウワタの名前は、この果実に由来しています。
▼フウセントウワタの果実
特徴的な果実はドライフラワーとしてもよく利用されます。
果実の中には綿毛の付いた種があり、熟すと裂けた果実から多くの種が飛散します。
▼フウセントウワタの種
葉は長さ6~10㎝、幅0.5~0.8㎝程度の線状披針形で、互生します。
樹高1~2m程度に成長します。
耐寒性は無いので、暖地以外での冬越しは室内が基本になりますが、無理に冬越しをさせるより種を採取して春に蒔いた方が簡単です。
放任でもよく育ち、たくさんの果実を実らせますが、アブラムシがよく発生します。
※フウセントウワタの樹液には毒性があり、目に入ると角膜炎を引き起こします。
剪定などの作業をする時は手袋を使用し、樹液のついた手で目をこすらないように注意して下さい。
フウセントウワタの育て方
栽培環境
日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
水はけの悪い土壌では根腐れを起こすので注意して下さい。
大きく育つので、鉢植えで育てる場合はできるだけ大きな鉢に植える必要があります。
冬越し
霜の心配のない暖地であれば戸外で冬越し可能ですが、その他の地域では室内で冬越しをすることになります。
秋には大株になっていると思うので、無理に冬越しをさせるより、種を採取して春に蒔く方が簡単です。
暖地で冬越し中の株は、乾かし気味に管理し、肥料は与えません。
冬を無事に越すことができたら、3月頃に1/3程度の高さでバッサリと切り詰めると、再び美しい草姿で楽しむことが出来ます。
水やり
庭植えの場合は、根付けばほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水を与えて下さい。
肥料
庭植えの場合は、元肥として用土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
追肥の必要はほとんどありません。
鉢植えの場合は、5月~9月の生育期に月に1回程度、少量の緩効性化成肥料を置き肥します。
多肥にすると花付きが悪くなり、草姿が乱れるので注意して下さい。
植え付け
適期は5月~6月です。
庭植えの場合は、用土に腐葉土やパーライトを混ぜ込んで水はけの良い環境を整えて下さい。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土3・パーライト1の配合土に緩効性化成肥料を少量混ぜ込んで土を作ります。
支柱立て
草丈が大きくなると倒れやすいので、支柱を立てて下さい。
増やし方(種まき)
種まきで増やすことが出来ます。
種の採取
種が熟すと果実が割れて、種が飛散します。
果実が割れる前に種を採取するか、枝を切って水に挿して果実が熟すのを待って採取して下さい。
採取した種は、紙袋などに入れて涼しい場所で保管して下さい。
種まき
適期は4月下旬~5月中旬です。
発芽温度が25℃と高めなので、十分に暖かくなってから種を蒔いて下さい。
種はポットに蒔き、覆土は1㎝程度。
水を切らさないように管理したら10~20日程度で発芽します。
そのまましばらく育苗し、ポットに根が回ったら定植して下さい。
病気、害虫
アブラムシが発生することがあります。
発生した場合は、薬剤などで駆除して下さい。