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オオキンケイギク

学名…Coreopsis lanceolata
和名…オオキンケイギク(大金鶏菊)
科名…キク科
属名…ハルシャギク属
原産国…北アメリカ
花色…黄色
草丈…30㎝~70㎝
日照…日なた
USDA Hardiness Zone:4 to 9

オオキンケイギクとは

オオキンケイギク

オオキンケイギクは、北アメリカ原産のキク科ハルシャギク属の多年草です。
原産地はアメリカ・ミズーリ州にあり、主に南部のオザーク高原を中心に、草原や空き地、道端などに自生が見られます。
美しい花を咲かせることから観賞用として世界で広く導入されており、逸出したものがカナダやアメリカ西部の他、南アメリカ、南アフリカ、オーストラリアなど数多くの地域で帰化植物として定着しています。

日本には1880年代に観賞用や緑化用として導入されましたが、全国で野生化して問題になっています。
2006年には特定外来生物に指定され、栽培、譲渡、販売、輸出入が禁止されました。
強健な性質でやせ地でも育つことから、路端や線路脇、河川敷や海岸などの荒れ地で広く繁殖しています。

オオキンケイギクの花期は5月~7月。
花期になると、伸びた茎の頂部に頭状花を1輪咲かせます。
頭状花は、中心部分の小さな筒状花と、花弁のように見える外周の舌状花からなる集合花で、径5~7㎝の大きさです。
筒状花、舌状花ともに黄色をしており、舌状花の先は不規則に4~5裂しています。

▼オオキンケイギクの花

オオキンケイギク

オオキンケイギク

根生葉には長い葉柄があり、3~5小葉に分裂します。
上部の茎葉は分裂せず、狭倒披針形で、根生葉、茎葉ともに両面に荒い毛が生えています。

▼オオキンケイギクの葉の様子

オオキンケイギクの葉の様子

茎は束生し、花を咲かせながら草丈30~70㎝に成長します。

▼オオキンケイギクの草姿

オオキンケイギクの草姿

春から初夏にかけて土手や河川敷を占有し、黄色く染めているのが全国各地で見られます。
本種は日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている外来種で、在来種を駆逐してしまう可能性が高いため、各自治体により駆除が試みられています。
しかしながら、刈り込みにも耐える強健な性質、発芽能力が数年間ある種子を持つなど、駆除は非常に困難なようです。

▼たくさんの花を咲かせるオオキンケイギク

たくさんの花を咲かせるオオキンケイギク

▼オオキンケイギクで黄色く染まった土手

オオキンケイギクで黄色く染まった土手

オオキンケイギクの近縁種

オオキンケイギクが属するハルシャギク属(コレオプシス属)の植物は、北アメリカを中心に約38種が知られています。
美しい花を咲かせる種は観賞用として栽培されており、属名からコレオプシスと呼ばれ流通しています。

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