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ルドベキア・タカオ

学名…Rudbeckia triloba ‘Takao’
別名…ルドベキア・トリロバ・タカオ
和名…ルドベキア・トリロバ:ミツバオオハンゴンソウ
科名…キク科
属名…オオハンゴンソウ属
原産国…北アメリカ
花色…黄色
草丈…60㎝~120㎝
日照…日なた
難易度…星
USDA Hardiness Zone:4 to 8

ルドベキア・タカオとは

ルドベキア・タカオ

ルドベキア・タカオは、北アメリカ原産のキク科オオハンゴンソウ属の二年草、または短命な多年草です。
ルドベキア・トリロバ種から作出された園芸品種で、正式名はルドベキア・トリロバ・タカオ(Rudbeckia triloba ‘Takao’)となりますが、ルドベキア・タカオの名前で定着しています。

タカオは作出国、作出年代共に不詳の品種で、特に日本で多く流通しており、トリロバの代名詞となっています。

トリロバ種は、北アメリカ東部を中心に分布するルドベキアで、ブラウンアイド・スーザン(brown-eyed Susan)と呼ばれます。
分布域はカナダ・オンタリオ州からケベック州、アメリカ・ニューイングランド地方からフロリダ州、ミネソタ州からテキサス州、コロラド州、ユタ州に広がっており、森の小川沿い、茂み、岩の多い斜面や道端などに自生しています。

ルドベキア・タカオの花期は7月~10月。
花期になると、多数分枝した茎の頂部に頭状花を1輪咲かせます。
頭状花は、中心部分の小さな筒状花と、花弁のように見える舌状花からなる集合花で、径3~4㎝の大きさです。
ルドベキア・タカオの頭状花は黄色い舌状花が8~15個、茶色い筒状花が150~300個で形成されています。

▼ルドベキア・タカオの花の様子

ルドベキア・トリロバ・タカオ

ルドベキア・トリロバ・タカオ

▼ルドベキア・タカオの筒状花

筒状花は外側から中心へと咲き進み、咲き進むに連れて球状に盛り上がります。

ルドベキア・タカオの筒状花

雄性先熟で、先に雄しべ成熟した後、雌しべが伸びてきます。
写真では雄しべの黄色い花粉と、雌しべの2裂した柱頭が見えます。

花は長い花期の間、次々と咲き続けます。

茎葉は互生し、長さ2~20㎝、幅1.5~8㎝の先の尖った楕円形~卵形で、縁に鋸歯があります。
茎の下部に付く葉は3裂~5裂(多くは3裂)しており、和名であるミツバオオハンゴンソウの由来となっています。

▼ルドベキア・タカオの葉の様子

ルドベキア・タカオの葉の様子

また、根出葉は葉柄を持ち、長さ10~30㎝、幅2~8㎝の円形~心形です。

▼ルドベキア・タカオの根出葉

ルドベキア・タカオの根出葉

茎や葉には通常、毛が生えています。

▼ルドベキア・タカオの茎の様子

ルドベキア・タカオの茎

茎は多数分枝しながら花を咲かせ、草丈60~120㎝程度に成長します。

▼たくさんの花を咲かせるルドベキア・タカオ

ルドベキア・タカオ

耐寒性、耐暑性に優れており、育てやすい植物です。
二年草、または短命な多年草ですが、こぼれ種でよく増えます。

他のルドベキアに比べると花が小さいですが、花付きが非常に良く、花期の間次々と花を咲かせ続けます。

他のルドベキアに関してはこちらを参照ください。

ルドベキア・タカオの育て方

ドベキア・トリロバ・タカオの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い環境が適しています。
半日陰程度の日照でも育ちますが、徒長し、花付きが悪くなります。
真夏の強い日差しにも負けない強さがあるので、よく日の当たる場所で育てて下さい。

冬越し、夏越し

耐寒性、耐暑性に優れており、特に対策の必要はありません。

水やり

庭植えの場合は、根付けばほぼ降雨のみで大丈夫です。
極端な乾燥が続く場合は、水やりをしてください。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。

肥料

庭植えの場合は、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおけば、特に追肥の必要はありません。

鉢植えの場合は、生育期の4月~10月の間に、緩効性化成肥料か液体肥料を定期的に施します。
あまり多くの肥料を必要とする植物ではありません。
肥料は控え目を心がけて下さい。

植え付け

適期は春の4月~5月です。

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土4などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

増やし方(種まき)

種まきで増やすことができますが、こぼれ種でよく増えます。

種の採取

花が枯れた後に、黒い芯が残ります。
ある程度乾いたら切り取って、さらに乾燥させると黒い小さな種が採取できます。

種まき

適期は9月下旬~10月、3月~4月上旬です。
暖地の場合は秋まきの方が、花期が遅れず長く花を楽しむことが出来ます。
発芽温度は20℃~25℃です。

種は播種箱やポットにまき、覆土せず、軽く押さえて下さい。
播種箱にまいた場合は、発芽後に間引き、本葉が2~3枚程度になったらポット上げします。
ポットに根が回ったら定植して下さい。
秋に定植する場合は、霜よけを設置すると安心です。

強い霜や凍結の心配がある場合は、ポット苗のまま冬越しをし、春になってから定植するか、春に播種します。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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