宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

ガーデニングの図鑑

ロシアンセージの育て方

学名…Perovskia atriplicifolia
別名…ペロフスキア、サマーラベンダー
科名…シソ科
属名…ペロフスキア属
原産国…アフガニスタン、パキスタン、ヒマラヤ西部
花色…青紫
草丈…60㎝~150㎝
日照…日なた
難易度…星
USDA Hardiness Zone:5 to 9

ロシアンセージとは

ロシアンセージ

ロシアンセージは、アフガニスタンを中心に、パキスタン、ヒマラヤ西部に分布するシソ科ペロフスキア属の亜低木です。
分布域は岩場や砂利地などにあり、日当たりの良い場所に自生しています。
美しい花を咲かせ、幅広い環境に適応することから、観賞用として世界で広く栽培されています。

ロシアと名前に付きますが、ロシア原産の植物ではありません。
ロシアの名前は、19世紀にロシアの地方長官だったペロブスキーが本種を広めたことに由来しています。
また、セージの名前は草姿がセージに似ていることに由来しており、一般的にセージと呼ばれるサルビア属の植物ではありません。

ロシアンセージの花期は7月~10月。
花期になると、茎の上部に花序を出し、小さな花を多数咲かせます。
花序は多数分枝して30㎝以上の長さになり、花はシソ科やゴマノハグサ科に多く見られる唇形花です。
唇形花とは、筒状になった花の先端が上下に分かれ、唇のように見える花のことです。
ロシアンセージの唇形花は、上唇が浅く4裂しており、下唇は楕円形で、上唇とほぼ同じ長さとなっています。
花の基部はカップ状の萼で覆われており、萼には白または紫色の毛が密生しています。

▼ロシアンセージの花

ロシアンセージ

花色は、基本種の薄紫色の他、青。

▼青い花を咲かせるロシアンセージ(ブルースパイア:‘Blue Spire’)

ロシアンセージ・ブルースパイア

葉は対生し、深い切れ込みを持つ羽状です。
葉茎には微細な毛が密生しているため、全体が白みを帯びます。
草丈60~150㎝と大きく育ちますが、シルバーグリーンの葉に青紫の花を咲かせた草姿は繊細で、全体的に優しい雰囲気を持ちます。
葉茎にはミントに似た香りがあります。

▼ロシアンセージの葉

ロシアンセージ

耐寒性は高いのですが、夏の高温多湿な環境が苦手な性質です。
冬場は落葉して、春に再び芽吹きます。

ロシアンセージとして流通しているのは、本種の他、近縁種のペロブスキア・アブロタノイデス種(P. abrotanoides)との交配種も多くあります。
交配種も同じような草姿をしており、性質も大差ありません。

ロシアンセージの育て方

ロシアンセージの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
高温多湿にやや弱い性質なので、蒸れないよう風通しの良い場所で育てて下さい。

夏越し、冬越し

夏越し

花を咲かせながら大きく成長していきます。
枝が込み合っているようなら適宜、剪定を行い、風通しを良くしてやって下さい。
または、一通り花を咲き終わった時点で、草丈の半分程度の高さでバッサリと切戻すと、秋に再び美しい草姿で花を楽しむことが出来ます。
環境が良ければ、特に手を加えなくても夏を越します。

冬越し

寒さには強く、耐寒温度は-20℃と言われています。
対策無しで戸外で冬越し可能です。
寒さで落葉しますが、春になると芽吹きます。

落葉した枝を、草丈の1/3~1/2程度の高さで刈り込んでおくと、草姿が整います。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと。

過湿な環境を嫌う植物です。
水の与えすぎで根腐れを起こしやすいので注意して下さい。
冬越し中の鉢植え株は、乾燥気味に管理します。
庭植えの場合は、冬越し中の水やりは必要ありません。

肥料

庭植えの場合は、ほとんど不要です。
極端なやせ地に植えつける場合は、用土に堆肥などを混ぜて下さい。

鉢植えの場合は、春の3月~5月、秋の9月下旬~10月に緩効性化成肥料を月に1回程度、置き肥します。

自生地は砂利の混ざったやせ地です。
多肥にする必要はありません。
肥料を与えると大きく育ちますが、倒れやすくなってしまいます。

植え付け、植え替え

適期は春の3月~5月、秋の9月~10月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土の他、赤玉土や鹿沼土を混ぜ、水はけの良い土壌を作ります。
株間は40~60㎝程度です。

鉢植えの場合は、市販の山野草の培養土を使うか、赤玉土4・鹿沼土3・腐葉土3の配合土を使います。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりして生育が悪くなったら植え替えを行って下さい。
根鉢を崩して、新しい用土に植えつけて下さい。

庭植えの場合は、植え替えの必要はありません。

切り戻し

落葉後の冬に、思い切ってバッサリと切り戻しておくと、翌年の草姿が整い、花数も増えます。

増やし方(挿し木・挿し芽)

挿し木(挿し芽)で増やすことが出来ます。

挿し木(挿し芽)

適期は5月~7月です。

木質化していない若い芽を、先端から2~3節で切り取って挿し穂にします。
下の節の葉を取り除き、水揚げをしたら、葉を取り除いた節が埋まるように挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理して、発根を待ちます。
発根したら徐々に日光に慣らし、根が回ったら定植して下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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