多年草・宿根草

モミジアオイ

  • 学名…Hibiscus coccineus Walter
  • 和名…モミジアオイ(紅葉葵)
  • 別名…コウショクキ(紅蜀葵)
  • 科名…アオイ科
  • 属名…フヨウ属
  • 原産国…北アメリカ
  • 花色…赤、白、ピンク
  • 草丈…1.5m~2m
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:6 to 9

モミジアオイとは

モミジアオイ

モミジアオイは、北アメリカに分布するアオイ科フヨウ属の多年草です。
分布域はアメリカ・アラバマ州、ジョージア州、フロリダ州などにあり、沿岸平野部の湿地や沼地などに自生しています。
沼地に多く自生することから、沼地のハイビスカス(swamp hibiscus)とも呼ばれています。

日本へは1870年頃に渡来し、庭に植栽されるなど普及しています。


モミジアオイの花期は7月~9月。
花期になると、茎の上部の葉の付け根から花柄を伸ばし、花径10~20㎝程度の大きな花を咲かせます。

▼モミジアオイの花

モミジアオイの花

花弁は5個あり、長さ7.5~10㎝、幅2.5~5.5㎝の狭いへら状倒卵形で、平らに開きます。

雄しべ、雌しべは合着して長い柱状となっています。

▼モミジアオイの雄しべの雌しべの様子

モミジアオイの雄しべと雌しべ

雄しべは柱の途中からブラシ状に多数付き、その先に雌しべの柱頭が突出する形になります。
雌しべの柱頭は5裂しています。

▼モミジアオイの雄しべと雌しべ

モミジアオイの雄しべと雌しべ

萼は長さ3.5~6㎝で、5深裂し、裂片は狭い三角形です。
萼片の下に線状の小苞葉が多数付きます。

▼モミジアオイの萼の様子

モミジアオイの萼

花は一日花ですが花期の間次々と開花します。
花色は基本種の赤のほか、白、ピンク。

▼白い花を咲かせるモミジアオイ

白い花を咲かせるモミジアオイ

近年ではアメリカフヨウとの交配種で、花弁の幅の広い品種も流通しています。

▼アメリカフヨウとの交配種

モミジアオイとアメリカフヨウの交配種

果実は長さ2.5㎝~3.5㎝、先が尖った卵形~楕円形の蒴果(さくか)。

※蒴果(さくか)…乾燥して裂開し、種子を放出する果実のこと。
複数の心皮からなり、熟すと心皮と同数に裂ける。アサガオ、ホウセンカ、カタバミなどに見られる。

▼モミジアオイの果実

モミジアオイの果実

果実は熟すと裂け、中の種子がこぼれます。
種子は褐色で、直径2.5~3.8㎜の球形です。


葉は互生し、長さ10~19㎝、幅13~25㎝の大きさで、掌状に深く3~5裂します。

▼モミジアオイの葉の様子

モミジアオイの葉の様子


茎はあまり分枝せず直立し、草丈1.5m~2mに成長します。
和名の「モミジアオイ」は、この葉の形とアオイに似た花姿に由来しています。

▼大きく成長したモミジアオイ

モミジアオイ

耐暑性、耐寒性共に高く、強健な性質です。
真夏の直射日光にも負けない強さがあり、育てやすい植物です。
冬に地上部を枯らせて宿根し、春に再び芽吹きます。

モミジアオイの近縁種

モミジアオイが属するフヨウ属(ハイビスカス属)は、熱帯・亜熱帯地域を中心に約250種が分布しています。

観賞用として栽培されているフヨウ属の代表的な植物には、本種の他以下のようなものがあります。

モミジアオイの育て方

モミジアオイの育て方

栽培環境

日当たりの良い場所が適しています。
真夏の強い西日にも負けない強さがあるので、一日中陽が当たる場所でも元気に育ちます。
大きく育つので、鉢植えの場合は10号鉢以上の鉢が必要になります。

冬越し

寒さで落葉したら、地上部を地際でバッサリと刈り取ります。
土が凍ってしまうような寒冷地でなければ、そのまま戸外で冬越し可能です。
凍結の心配がある場合は、腐葉土や敷き藁で凍結対策を施して下さい。

冬越し中の株は、やや乾燥気味に管理します。

水やり

やや湿り気のある土壌を好む植物です。
庭植えの場合は、長く乾燥が続くようなら水やりをして下さい。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
水切れをするとすぐに葉が垂れ下ります。
夏場の水切れには注意して下さい。

肥料

庭植えの場合は、元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ込んでおきます。
追肥は、5月~9月の生育期間中を通じて、月に1回程度、緩効性化成肥料を置き肥して下さい。

鉢植えの場合も同様に、緩効性化成肥料の置き肥をするか、液体肥料を週に1回程度、施します。

植え付け、植え替え

適期は3月~5月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土や堆肥を混ぜ込んで水はけの良い環境を作っておきます。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土7・腐葉土3などの一般的な配合土に、緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

植え替え

鉢植えの場合は、生育旺盛で根詰まりを起こしやすいので、一年に一度植え替えを行って下さい。
一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行います。

庭植えの場合も、数年に一度は植え替えを行って下さい。

増やし方(株分け、種まき)

株分け、種まきで増やすことが出来ます。
種まきについては下記「種まき」の項目を参照下さい。

株分け

適期は3月~5月です。
新芽が確認できたら芽を付けて、まだ出ていない場合は、新しい元気な根が出ている部分を株分けして下さい。
モミジアオイの根は地中深くまで伸びており、株が充実していればかなりの太さになっています。
ハサミで切れない場合は、のこぎりなどを使って株分けを行って下さい。

種まき

種の採取

花後に出来る果実が茶色くカラカラに乾いたら、切り取って中から種を取り出します。
1つの果実から30~50個ほどの種が採取できます。
採取した種は未熟なものを取り除き、封筒などに入れて乾燥させ、涼しい場所で保管して下さい。

種まき

適期は5月頃です。
発芽温度が25℃程度と高めなので、暖かくなってから蒔いて下さい。

モミジアオイの種は固く、そのままだと発芽率が下がります。
種に傷をつけますが、中にある子房(白い部分)に傷をつけてしまうと発芽しなくなってしまいます。
ナイフなどで少しずつ削るか、コンクリトートや目の粗いヤスリで削って下さい。
刃物を使う場合は種が3㎜程度と小さいので、怪我をしないよう注意します。
傷を付けた種は、一晩水に浸しておきます。

種はポットや播種箱にまき、覆土は種が隠れる程度。
水を切らさないように管理したら、7~10日程度で発芽します。
本葉が2~3枚程度になったらポット上げして下さい。
根が回ったら定植して下さい。

花がら摘み、支柱立て

種を採取しない場合は、早目に花がらを摘み取ります。
大きく育って、支柱が必要なようなら立てて下さい。

病気、害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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