ガーデニングの図鑑

宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

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ルピナスの育て方

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学名…Lupinus
和名…ハウチワマメ(葉団扇豆)
別名…ノボリフジ(昇り藤)
科名…マメ科
属名…ハウチマメ属(ルピナス属)
原産国…地中海沿岸、南北アメリカ、南アフリカ
花色…白、ピンク、紫、青、オレンジ、黄、赤、複色
草丈…20㎝~150㎝
日照…日なた
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:4 to 6

ルピナスの特徴

ルピナス

ルピナスの仲間は、地中海沿岸、南北アメリカ、南アフリカに200種以上が分布する、多年草または一・二年草です。
耐暑性が低く、暖地では多年草タイプのものでも一年草として扱われています。

日本へは明治初期に渡来しましたが、当時は肥料用の植物として栽培したものを田畑にそのまま漉き込み、後から育てる作物の肥料にしていました。
観賞用に栽培されるようになったのは1911年以降、園芸種が作られるようになってからです。

主な花期は3月下旬~6月。
真っすぐに立ち上がった花穂は大きなものになると60㎝にも及び、蝶のような形の花を無数に咲かせます。
藤の花を逆さにしたような花穂の様子から、ノボリフジ(昇り藤)の別名を持ちます。
花色は白、ピンク、紫、青、オレンジ、黄、赤、複色。

葉は手を広げたような形で、長い柄を持ちます。

耐暑性が低く、暖地での夏越しは困難ですが、寒冷地であれば宿根して見事な花穂を立ち上げます。

ルピナスの主な品種

ラッセルルピナス(ポリフィルス)(Lupinus polyphyllus hybrid)

ルピナス

アメリカ北西部原産の多年草タイプのルピナスですが、暖地では一年草として扱われます。
寒冷地では宿根して50㎝~70㎝にもなる見事な花穂を立ち上げます。
草丈は150㎝と大型。
花色も豊富でルピナスの代表品種。

品種名の「ラッセル」は、この品種を作出した「ジョージ・ラッセル」にちなんだもの。
暖地では夏越しが難しくなかなか大きく育ちません。

ラッセル系で草丈50~60㎝の矮性品種「ミナレット」も人気があり種が流通しています。
花穂は30㎝以上になり、生長が早いのが特徴。
暖地の場合はミナレットの方が育てやすいです。

キバナルピナス(ルテウス)(L. luteus)

キバナルピナス

Photo credit: The Marmot via Visualhunt / CC BY

ヨーロッパ南部原産の一年草タイプのルピナス。
草丈50㎝前後、花穂は15㎝~25㎝。
鮮やかな黄色い花には甘い香りがあり、切り花としてよく利用されます。

テキセンシス(L. texensis)

ルピナス・テキセンシス

Photo credit: ejmc via Visual Hunt / CC BY

テキサス原産の二年草。
草丈20~30㎝の矮性品種で、花穂は10~15㎝。
コンパクトな草姿が愛らしい品種。
青花のブルーボンネット、赤紫の花を咲かせるテキサスマローンなどが流通しています。
写真はブルーボンネットです。

カサバルピナス(ヒルスツス)

カサバルピナス

南ヨーロッパ原産の一年草タイプ。
その名の通り傘を広げたような形の葉が特徴。
草丈60㎝~80㎝、一つ一つの花は大きいのですが花付きがまばらです。
花色は、写真の青の他、紫、ピンク、白。
耐寒性の高い他の品種に比べると、やや寒さに弱い性質です。
暖地の場合は夏に枯れてしまいますが、比較的簡単に栽培可能です。

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ルピナスの育て方

ルピナスの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけが良い場所が適しています。
酸性土壌を嫌うので、植え場所にはあらかじめ苦土石灰をまいて土壌を中和しておきます。
連作障害が出やすい性質なので、一度ルピナスを植えた場所では2年以上の間隔を開けて植えるようにして下さい。

冬越し・夏越し

冬越し

耐寒性は品種によってやや異なりますが、全般的に寒さに対する耐性は強い植物です。
ただし土まで凍ってしまうような場合は、凍結対策をして下さい。
株元を腐葉土や敷き藁で覆ったり、鉢植えの場合は凍らない場所に移動します。
室内で管理する場合は、暖房の効いていない10℃以下の環境が理想的です。

夏越し

気温が25℃を超えると生育が止まり、30℃を超えると枯死してしまう可能性が高くなります。
暖地での夏越しは困難ですが、出来るだけ風通しの良い涼しい場所で管理するようにします。
それでも枯れてしまうことがあります。
暖地での夏越しは非常に難易度が高いです。

水遣り

乾燥気味の環境を好む植物で、過湿な環境が続くと根腐れを起こします。

鉢植えの場合は、用土の表面が完全に乾いてからたっぷりと水やりをして下さい。
冬場はやや乾燥気味に管理しします。
庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

肥料

庭植えの場合は、元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ込んでおきます。
追肥は基本的に必要ありません。
鉢植えの場合は、元肥の他、生育期間の6月初旬ごろまで月に2回程度の液肥を施します。

多肥な環境を好みません。
肥料は少なめを心掛けて下さい。
ただし暖地の場合は、早く苗を大きく育てる必要があるので、庭植えの場合でも5月頃まで液肥を追加します。

※肥料は窒素分の少ないものを使って下さい。
マメ科の植物の根には根粒菌(こんりゅうきん)が共生しており、空気中の窒素分を取り込んで養分として宿主に供給しています。
窒素分が多いとこの能力は衰え、少ないと活性化します。
そのため、マメ科の植物に肥料を施す場合は窒素分の少ないものを選びます。

植え付け・植え替え

植え付け

適期は春の3月、秋の10~11月です。

庭植えの場合は、あらかじめ苦土石灰を用土に混ぜ込んで土壌を中和しておきます。
水はけが悪いようなら腐葉土を混ぜ込み、元肥に緩効性化成肥料も施しておきます。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土にパーライトなどを1~2割ほど加えて土を作ります。
または、赤玉土(小粒)6・腐葉土3・パーライト1などの配合土を使います。

植え替え

直根性で移植を嫌います。
植え替えを行う場合は、根鉢を崩さず、根を傷つけないように注意して下さい。

花柄摘み

花穂の花が終わったら、花茎を付け根の部分で切り取ります。
そうすると、脇から芽が伸びて次の花を咲かせてくれます。

増やし方(種まき)

種の収穫

花後に枝マメのような鞘が出来ます。
鞘が茶色く変色したら種が熟しているので採取して下さい。
採取した種は、封筒などに入れて乾燥剤と共に密閉容器に入れて冷蔵庫で保管します。

種まき

ルピナスの種は硬実種子で皮が硬くそのままではなかなか発芽しません。
まく前に一晩水につけてしっかり吸水させておいて下さい。

種まきの適期は9月~10月です。
多年草タイプのラッセルは、寒冷地の場合6月頃にまきます。

移植を嫌うのでポットまきで、2~3粒ずつまきます。
覆土は種の2倍程度。
嫌光性種子なのでしっかりと覆土をします。
発芽温度は15℃~20℃(カサバルピナスは20℃~25℃)です。
水を切らさないように管理すれば数日で発芽します。
暑さが残っている場合は、涼しい場所で管理して下さい。
発芽したら元気な苗を残して間引きます。
本葉が4~5枚になったら、根を傷めないように注意して定植して下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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