一年草・二年草 低木 庭木

ペンタス

  • 学名…Pentas lanceolata (Forssk.) Deflers
  • 和名…クササンタンカ(草山丹花)
  • 別名…クササンダンカ、ペンタス
  • 科名…アカネ科
  • 属名…クササンタンカ属
  • 原産国…アフリカ、イエメン
  • 花色…赤、ピンク、白、紫
  • 草丈…30㎝~70㎝
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:10 to 11

ペンタスとは

ペンタス

ペンタスは、アフリカ、イエメンに分布するアカネ科クササンタンカ属の多年草です。
分布域は、イエメンから東アフリカにあり、多くは乾燥した熱帯地域に自生しています。

美しい花を咲かせることから観賞用として広く栽培されています。

「ペンタス」とはクササンカンカ属の学名ですが、単にペンタスというと園芸界ではペンタス・ランセオラータ(Pentas lanceolata)を指します。
和名はクササンタンカ。

自生地では1~1.5mに成長する亜低木ですが、熱帯植物のため耐寒性は低く、日本では一年草として扱われるのが一般的です。


ペンタスの花期は5月~10月。
花期になると、伸びた茎の頂部に花序を出し、小さな花を多数咲かせます。
花序は直径4~7㎝程度の集散花序。

▼ペンタスの花序

ペンタスの花序

花は花径1~1.5㎝程度の高杯形で、筒部は長く花冠上部は5裂して星形に開きます。

▼ペンタスの花

ペンタスの花

ペンタスの花は二型花柱性で、雌しべが長く雄しべが短い長花柱花と、雌しべが短く雄しべが長い短花柱花があります。

▼ペンタスの長花柱花

ペンタスの長花柱花

長花柱花では雌しべの柱頭は2裂しており、花冠から長く突出します。
雄しべは筒部の中にあります。

▼ペンタスの短花柱花

ペンタスの短花柱花

短花柱花では雌しべは筒部の中にあり、雄しべ5個が花冠から突出します。

花は長い花期の間次々と開花します。
花色は赤、ピンクの他、紫、白。
一重咲きの他、八重咲き品種も流通しています。

▼八重咲きのペンタス

八重咲きのペンタス

果実は卵形の蒴果(さくか)。

※蒴果(さくか)…乾燥して裂開し、種子を放出する果実のこと。
複数の心皮からなり、熟すと心皮と同数に裂ける。アサガオ、ホウセンカ、カタバミなどに見られる。

ペンタスの蒴果には1~2㎜の小さな嘴が付いています。

▼ペンタスの果実

ペンタスの果実
Created by modifying "Pentas lanceolata kz02" (Krzysztof Ziarnek, Kenraiz, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

葉は対生し、長さ5~14㎝、幅2~5.5㎝の卵形~長楕円形です。
葉柄は0.5~3㎝。

▼ペンタスの葉の様子

ペンタスの葉の様子

茎は直立し、花を咲かせながら草丈30~70㎝程度に成長します。
葉にライトグリーンの斑が入る斑入り品種も流通しています。

▼たくさんの花を咲かせるペンタス

たくさんの花を咲かせるペンタス

高温多湿に強い性質で、真夏の間も開花が鈍りません。
病害虫の発生も少なく、育てやすい植物です。
※気温があれば常緑で周年開花します。

ペンタスの名前の由来

ペンタスという名前は、ギリシャ語の「ペンテ=数字の5」から来ており、5裂した星形の花冠の様子からこの名前が付いたと言われています。
また、和名の「クササンタンカ」とは、熱帯に分布する低木のサンタンカに姿がよく似ていることから付けられました。

ペンタスの育て方

ペンタスの育て方

栽培環境

日当たりが良く、風通しの良い場所が適しています。
日照時間が足りないと茎が間延びし、花付きが悪くなります。
よく日の当たる場所で育てて下さい。

暖地の場合は、厳しい暑さで株が弱ることがあるので、強い西日の避けられる場所が最適です。

冬越し

耐寒温度は5℃以上です。
日本の冬を戸外で越すのはまず無理なので、鉢植えの場合は室内に移動します。
庭植えの場合も、10月中には掘り上げて、室内に移動して下さい。
室内では日当たりが良く暖かい場所で管理し、水やりはやや控えめにします。
温度が保たれれば、冬の間もぽつぽつと開花します。

無事に冬を越して春になったら、枝を1/2程度に切り詰めて下さい。
そこから再び芽吹いて、花を咲かせてくれます。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと。
過湿な環境に弱く、水を与えすぎると根腐れを起こします。
水切れを起こして葉がしおれても、水やりをすればすぐに復活します。
水の遣りすぎには注意して下さい。

肥料

元肥として、緩効性化成肥料を用土に混ぜ込みます。
追肥は、成長期の5月~10月の間、緩効性化成肥料を定期的に置き肥するか、液体肥料を月に2回程度与えて下さい。
冬越し中の株には肥料は必要はありません。

花期が長いので肥料を切らさないように注意しますが、真夏の間はやや控えめに与えます。

植え付け、植え替え

適期は5月~6月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。
さらに元肥として堆肥を混ぜ込んでおきます。
株間は20~30㎝程度です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土3・パーライト1などの水はけの良い配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

植え替え

冬越しをした場合は、春になったら植え替えを行います。
根鉢を軽く崩し、一回り大きな鉢に植え替えて下さい。
植え替えと同時に、切り戻しも行います。
草丈の1/2程度の高さに切り戻して下さい。

剪定、切り戻し

生育期の5月~10月であれば、いつでも剪定、切り戻しが可能です。

花後に放っておくと種が付いて栄養が取られたり、茎が伸びて草姿が乱れます。
花が終わった花茎は、先端から2~3節目くらいの場所で切り戻して下さい。
側枝が出て再び花を咲かせます。
花数が多くて手がかかる場合は、一通り花が咲き終わった後に、1/2程度の高さでバッサリと切り戻しても大丈夫です。

増やし方(挿し木)

挿し木で増やすことが出来ます。

挿し木

適期は5月~6月、9月~10月です。

2節ほどついた枝を切り取り、挿し穂にします。
下の節の葉を取り除いて水揚げをしたら、挿し木用土に挿して下さい。
水を切らさないように明るい日陰で管理して発根を待ちます。
発根後、芽が伸び始めたら小さ目の鉢に植え替えてしばらく育てます。
枝が伸びてきたら摘心をして脇芽を出させて下さい。

病気、害虫

灰色かび病、立枯病

病害虫の発生はほとんどありませんが、風通しが悪く過湿な環境で育てていると、灰色かび病や立枯病を発生することがあります。
込みすぎた枝を剪定するなどして、風通しの良い環境を作り、発生を抑制して下さい。

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