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デルフィニウムの育て方

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学名…Delphinium
和名…オオヒエンソウ(大飛燕草)
別名…デルフィニューム
科名…キンポウゲ科
属名…オオヒエンソウ属(デルフィニウム属)
原産国…ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、熱帯アフリカの山岳地帯
花色…青、紫、白、ピンク、複色
草丈…30㎝~150㎝
日照…日なた
難易度…星星星
USDA Hardiness Zone:3 to 7

デルフィニウムの特徴

デルフィニウム

デルフィニウムは、ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、熱帯アフリカの山岳地帯に約250種が分布する多年草です。
本来は多年草ですが、高温多湿の環境が苦手なため日本では夏を乗り越えることが難しく、一般的に一年草として扱われています。

主に栽培されるのは、エターラム種(Delphinium elatum)やグランディフロラム(シネンシス)種(D. grandifrorum)が中心となって作出された園芸品種で、非常に多くの品種が作出されています。
日本へは明治初期に渡来し、近年では切り花としての人気が高い他、イングリッシュガーデンの人気と共に多くの苗が流通するようになっています。

花期は5月~6月。
長い花穂を立ち上げて、涼しげな色合いの美しい花を穂状に咲かせます。
花弁のように見える部分は実はガク片で、本来の花は中心で小さく咲いています。
花色は青、紫、白、ピンク、複色。

▼デルフィニウムの花

デルフィニウム

葉は掌状で、浅い切れ込みのもの、深い切れ込みのもの、さらに細裂するものなどがあります。

▼デルフィニウムの葉

デルフィニウム

寒冷地や山岳地帯が原産地のため、日本の夏が非常に苦手です。
特に暖地での夏越しは困難ですが、一年草として扱えば難しい植物ではありません。

よく似た草姿の植物にラークスパーがあり、こちらは一年草ですが、暖地でも比較的容易に育てることが出来ます。

デルフィニウムの主な園芸品種

多くの園芸品種が流通しており、交配による品種改良も盛んです。
流通しているポット苗には品種名の無いものが多く特定は困難ですが、大別すると幾つかの系統に分けられます。

エラータム系

デルフィニウム

ピレネー山脈から西アジアに自生するエターラム種などをもとに作出された品種群です。
高性種で長い花穂が華やかな系統です。
代表的な品種にパシフィック・ジャイアントがあり、長さ40㎝にもなる豪華な花穂が特徴です。

シネンシス系

デルフィニウム

中国北部からモンゴルにかけて分布するグランディフロラム種などをもとに作出された品種群です。
草丈が比較的低く、一重咲きのシンプルな花をまばらに咲かせます。
代表的な品種にミストラルがあり、スプレー咲きの繊細な草姿が人気です。

ベラドンナ系

エラータム種とグランディフロラム種の交雑によって作り出された系統です。
エラータム系とシネンシス系の中間タイプです。

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デルフィニウムの育て方

デルフィニウムの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
寒冷地以外で夏越しを考えている場合は、夏場は半日陰になる風通しの良い場所が適しています。

酸性土壌を嫌うので、植え場所にはあらかじめ苦土石灰をまいて土壌を中和しておきます。
連作障害が出やすい性質なので、一度デルフィニウムを植えた場所では1年以上の間隔を開けて植えるようにして下さい。

冬越し、夏越し

冬越し

寒さには非常に強い性質です。
特に対策の必要はありません。

夏越し

関東以南では夏越しは非常に困難で、一般的には一年草として扱います。
挑戦する場合は、鉢植えは梅雨に入ったら雨の当たらない場所に移動して下さい。
夏場は風通しが良く、出来るだけ涼しい半日陰で管理します。
庭植えの場合は遮光し、敷き藁などで地温の上昇を防ぎます。
夏越し中は、やや乾燥気味に管理します。

地上部が枯れてしまっても秋にまた芽吹くことがあるので、すぐに処分せず見守ってみて下さい。

水遣り

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。

肥料

元肥として用土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
追肥は3月頃に化成肥料か液体肥料を施してください。

植え付け、植え替え

植え付け

適期は3月~4月上旬、10月~11月です。

酸性土壌を嫌います。
庭植えの場合は、あらかじめ用土に苦土石灰を混ぜて土壌を中和しておきます。
さらに腐葉土を混ぜ込み、元肥として緩効性化成肥料も混ぜ込んでおきます。
エラータム系は株間30㎝程度、シネンシス系は株間20㎝程度です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土4などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。
6号鉢に1株が目安です。

根を傷めないように気をつけて下さい。

植え替え

寒冷地で多年草として育てている場合は、株が込み合って来たら株分けを兼ねて植え替えて下さい。
適期は2月頃で、1株に2~3芽が付くように株分けを行います。

支柱立て、花柄摘み

花穂が長く伸びるタイプの場合は、花の重みで花茎が倒れやすいので支柱を立てて下さい。
1番花が終わりかけた頃に、花茎を株元で切り戻すと2番花を楽しむことができます。
寒冷地であれば、3番花、4番花も咲くそうなので、この方法を繰り返して下さい。

増やし方(種まき)

種まきで増やすことが出来ますが、やや難易度は高めです。
温度が高いと発芽しなかったり、播種が遅くなってしまう暖地では開花までに十分な株に育たなかったりします。

種の採取

花後に種ができますが、デルフィニウムの種は虫に食害されやすいので注意して下さい。
サヤが茶色く変色したら種が熟しているので、採取して下さい。
種は乾燥させ、乾燥剤とともに密閉容器に入れて冷蔵庫で保管します。

種まき

適期は10月頃です。
発芽温度が15℃前後と低めで、23℃を超えるとほぼ発芽しません。
気温が下がってから蒔くようにして下さい。
寒冷地では春まきにして下さい。

ポットまきか箱まきで、覆土は5㎜程度。
発芽後、本葉が2~3枚になったら根を傷めないように注意してポットや鉢に植え替え、日当たりの良い場所で苗を育てます。
根が回ったら定植して下さい。

秋まきで苗が小さい場合は、霜で持ち上げられないよう、霜よけを設置すると安心です。

冷蔵庫まき

暖地、温暖地での種まきを考えている場合は、冷蔵庫まきがオススメです。

8月中旬頃、ペットボトルに水を1/3程度入れ、中に種を入れます。
そのまま冷蔵庫(5℃~10℃)の中で45日ほど保管します。
水が濁っていれば水を替えて下さい。

10月に入ったら種を取り出して、ティッシュ等で軽く水を切り、通常通り播種します。
早いものは発芽していると思うので、ピンセットなどで丁寧に扱って下さい。

冷蔵庫まきでは発芽率70~80%程度で、その後の生育も良好です。

病気・害虫

うどん粉病

葉や茎が小麦粉をまぶしたように白くなります。
日当たり、風通しの悪い環境で発生しやすくなります。
発生した場合は薬剤で対処して下さい。

ナメクジ、ヨトウムシ

葉や茎、蕾を食害します。
見つけ次第、捕殺して下さい。
ヨトウムシは夜行性で、昼間は株元の土の中に潜んでいることが多いです。
食害が見られたら、株元の土を軽く掘って確認してみて下さい。

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