ガーデニングの図鑑

宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

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ペニセタムの育て方

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学名…Pennisetum
別名…ペンニセツム、ペニセツム
科名…イネ科
属名…ペニセタム属(チカラシバ属)
原産国…熱帯~温帯
穂色…黒、茶、白、赤など
草丈…30㎝~150㎝
日照…日なた
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:品種により異なります。

ペニセタムの特徴

ペニセタム

ペニセタムの仲間は、世界の熱帯から亜熱帯、温帯にかけて80~140種が分布するイネ科の多年草、または一年草です。
アフリカ、アジア、オーストラリア、南アメリカに多くの種が自生しており、ヨーロッパや北アメリカなどで広く帰化しています。
日本では道端の雑草としてごく一般的なチカラシバ(Pennisetum alopecuroides)など、数種のペニセタム属の植物が自生しています。

▼チカラシバ

チカラシバ

ペニセタムの主な観賞期は6月下旬~11月下旬。
花期になると葉の間から花茎を長く伸ばし、頂部に特徴的な毛に包まれた小穂を付けます。
小穂は直立するもの、柔らかく枝垂れるものがあり、色も赤や紫、白、黒、茶など、バラエティーに富んでいます。
葉は多くの種で細長く、葉色も様々なものが揃います。
草丈1m以上に育つ高性種から、草丈30㎝程度で根出葉を多く出してこんもりと茂る品種まで、様々な品種が流通しています。

耐暑性が高く、育てやすい植物です。
耐寒性は品種によって様々で、戸外で越冬できる品種もあります(地上部は枯れて春に芽吹きます)。
種を秋に収穫して、春に蒔いても良いと思います。

ペニセタムの主な品種

パープルファウンテングラス(Pennisetum setaceum ‘Rubrum’)

パープルファウンテングラス

USDA Hardiness Zone:9 to 10

熱帯アフリカ、東アフリカ、中東を中心に分布するペンニセツム・セタケウム種の園芸品種です。
赤紫の長い穂が美しい品種で、草丈50~90㎝程度に成長します。
耐寒性はあまりありませんが、年間の最低気温が-5℃以上であれば冬越し可能です。
ただし降雪、降雨があると用土が凍結する恐れがあるので、影響を受けない軒下などの環境の方が安全です。

管理人宅(最低気温-3℃、積雪なし)では庭植えで数年間元気に育っていましたが、昨年の大寒波(-7℃)の影響か、今年は芽が出ず枯れてしまったようです。

ペニセタム・ビロサム(ギンギツネ:P. villosum)

ペニセタム・ビロサム(ギンギツネ)

USDA Hardiness Zone:8 to 10

北東アフリカとアラビア半島の一部に分布するペニセタムです。
ふわふわとした白い穂が美しい品種で、草丈50㎝程度に成長します。
パープルファウンテングラスに比べると寒さに強い性質で、最低気温が-10℃程度であれば冬越し可能です。

ペニセタム ‘パープルマジェスティ’(P. glaucum 'Purple Majesty')

ペニセタム パープルマジェスティ

USDA Hardiness Zone:10 to 11

パンやクスクスの材料となるトウジンビエ(クロキビ)の園芸品種です。
トウジンビエは、紀元前2000年には栽培が始まっていたと考えられる古い歴史を持つ植物で、起源は熱帯アフリカだとされています。
その園芸品種であるパープルマジェスティは、銅葉と真っ直ぐに伸びる暗紫色の穂が特徴的な品種です。
春の芽出しの頃は緑葉ですが、日差しが強まると共に色付いていきます。
草丈100~150㎝程度に成長する大型品種で、全体の草姿がスッキリした印象のペニセタムです。
耐寒性は低く、日本では冬を越せないため、一年草として扱うのが一般的です。

他にも様々な品種が流通しています。

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ペニセタムの育て方

ペニセタムの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
日照時間が足りないと、葉色が褪せたり徒長してしまいます。
美しいカラーリーフや草姿を楽しむためには、日当たりの良い場所で育てて下さい。

冬越し

耐寒性は品種によって大きく異なりますが、アフリカ原産の品種が多いため、基本的に寒さに強い植物ではありません。
心配な場合は室内で冬越しをするか、種を採取して春に播種します。

耐寒性がある品種

ビロサム(銀狐)などは耐寒性があり、冬に地上部は枯れますが戸外でそのまま越冬可能です。
地上部が枯れたら切り取り、株元を腐葉土などでマルチングして凍結対策を施して下さい。
鉢植えの場合は、霜や凍結の心配のない軒下などの暖かい場所に移動します。
冬越し中は水やりの必要はほとんどありません。

耐寒性が無い品種

耐寒性のない品種の冬越しは、室内での管理が基本になります。
11月頃になって寒くなって来たら室内の暖かい場所に取り込みます。
冬越しには概ね5℃以上の気温が必要になります。
冬越し中は乾燥気味に管理し、肥料は与えません。
地上部が枯れてしまっても根が生きていれば春に芽吹く事があるので諦めないで下さいね。
無事に冬越しをしたら植え替えを行って下さい。

耐寒性の無い品種は一年草と割り切り、種を採取して春に播種した方が簡単だと思われます。

水遣り

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと。

肥料

庭植えの場合は、肥料はほとんど必要ありません。
生育が悪くなって来た場合のみ、春に緩効性化成肥料を株元に施します。
鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥して下さい。

植え付け、植え替え

適期は4月~6月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土などを混ぜ込んで水はけの良い土壌を作ります。
土地がやせている場合は、牛糞などの元肥を混ぜ込んで下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土4の配合土などを使います。

植え替え

鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすいので春になったら、植え替えを行います。
根鉢を崩して一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行って下さい。

庭植えの場合は、特に植替えの必要はありませんが、株が込み合っているようなら株分けを兼ねて植え替えを行って下さい。

増やし方(株分け、種まき)

株分けと種まきで増やすことが出来ます。
種まきについては下記「種まき」の項目を参照下さい。

株分け

大株に育っていたら株分けをすることが出来ます。
春の植え替え時に、掘り上げた株をスコップなどで切り分けて株分けを行って下さい。

種まき

種の採取

種は穂に出来ます。
完全に熟すとぽろぽろと落ちるようになるので、そうなる前に採取して下さい。
穂のまま乾燥させて保管しておいても大丈夫です。
採取した種は、紙袋などに入れて涼しい場所で保管して下さい。

※種の出来にくい品種(パープルファウンテングラスなど)もあります。

種まき

適期は3月下旬~4月です。
ポットなどに蒔くと、1~2週間で発芽します。
耐寒性のある品種は秋に種を蒔くこともできます。

病気、害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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