一年草・二年草

ショウジョウソウ(サマーポインセチア)

育て方のポイント

ショウジョウソウ(サマーポインセチア)の育て方早見表

ショウジョウソウは、夏から秋に茎の上部の苞葉が赤く色づく一年草です。 暑さに強く、日当たりのよい場所でよく育ります。 直根性で移植を嫌うため、種から育てる場合は直まきかポットまきにすると管理しやすくなります。

分類
一年草
観賞期
7月~10月。花期に苞葉の基部が赤く色づく
草丈
30cm~100cm
日照
日なた。日当たりのよい場所で育てる
適した場所
日当たりと水はけのよい場所
水やり
庭植えはほぼ降雨のみ。鉢植えは用土が乾いたら水やりをする
肥料
多肥は不要。元肥を施し、鉢植えは生育期に少量追肥する
種まき
4月下旬~5月。発芽温度は20℃~30℃
植え付け
4月下旬~6月。根鉢を崩さず植え付ける
摘心
草丈を抑えたい場合は6月頃までに1~2回行う
夏越し
耐暑性が高く、特別な対策はほぼ不要
冬越し
一年草のため、秋に種を採取して翌春にまく
増やし方
種まき。こぼれ種でもよく発芽する
注意点
葉や茎を切ると白い乳液が出る。肌が弱い方は手袋を使う
病害虫
ほとんど発生しない

育て方のコツ: ショウジョウソウは丈夫で育てやすく、こぼれ種でもよく増えます。 直根性で移植を嫌うため、種から育てる場合は直まきかポットまきにし、 定植するときは根鉢を崩さないようにします。

ショウジョウソウ(サマーポインセチア)の基本情報

  • 学名…Euphorbia cyathophora Murray
  • 和名…ショウジョウソウ(猩々草)
  • 別名…サマーポインセチア
  • 科名…トウダイグサ科
  • 属名…トウダイグサ属
  • 原産国…アメリカ中部~アルゼンチン北部
  • 花色…主な見所はカラーリーフ
  • 草丈…30cm~100cm
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:9b to 11

ショウジョウソウ(サマーポインセチア)とは

ショウジョウソウ(サマーポインセチア)

ショウジョウソウは、熱帯アメリカに分布するトウダイグサ科トウダイグサ属の一年草です。
分布域は、北アメリカ中南部から南アメリカ北部・アルゼンチンまでにおよび、森林内や林縁、河川の土手、崖、道端、空き地などに自生しています。
観賞用に栽培されていたものが逸出して各地で野生化しており、オーストラリア北部の沿岸地域では一般的に見られる草花の一つとなっています。

日本には明治時代に渡来し、九州以南の一部の地域で野生化しています。


ショウジョウソウの花期は7月~10月。
花期になると、上部で分枝した茎の頂部に花序を出し、小さな花を多数咲かせます。
花序には杯状花序(はいじょうかじょ)が、数個集まって付きます。

※杯状花序(はいじょうかじょ)…合着してカップ状になった総苞(そうほう)の中に、雄花数個と雌花1個が包まれる形になった花序。
トウダイグサ科トウダイグサ属、ニシキソウ属に見られる。

▼ショウジョウソウの花序の様子

ショウジョウソウの花序

カップ状の総苞には雄花数個と雌花が付きます。
花に花弁はありません。

雌性先熟で、雌花が先に成熟します。

▼ショウジョウソウの雌花の様子

ショウジョウソウの雌花の様子

柱頭は6裂しており、子房は丸く膨らんでいます。
雄性期になると子房はさらに膨らみ、垂れ下がります。

▼ショウジョウソウの雄花の様子

ショウジョウソウの雄花

総苞に付いている黄色い突起物は腺体(せんたい)で、蜜を分泌します。

▼ショウジョウソウの腺体

ショウジョウソウの腺体

花序の下には苞葉が広がり、花期になると苞葉の基部が赤く色付きます。

赤く染まった苞葉の様子がポインセチアに似ていることから、サマーポインセチアと呼ばれることもあります。

▼ショウジョウソウの苞葉の様子

ショウジョウソウの苞葉の様子

果実は直径5mm程度の球形の蒴果(さくか)。

※蒴果(さくか)…乾燥して裂開し、種子を放出する果実のこと。
複数の心皮からなり、熟すと心皮と同数に裂ける。アサガオ、ホウセンカ、カタバミなどに見られる。

▼ショウジョウソウの果実

ショウジョウソウの果実

葉は互生し、下部では披針形、上部ではバイオリン形になります。

▼ショウジョウソウの葉の様子

ショウジョウソウの葉の様子

茎は直立し、草丈30~100cm程度に成長します。

▼ショウジョウソウ

ショウジョウソウ

強健な性質で病害虫の発生もほとんど無く、放任でもよく育ちます。
こぼれ種でも発芽します。

※葉や茎を傷付けると白い乳液が出ます。
肌が弱い方はかぶれることがあるので注意してください。

ショウジョウソウとポインセチアの違い

ショウジョウソウとポインセチアは、どちらもトウダイグサ科トウダイグサ属の植物ですが、別種です。

ショウジョウソウは一年草として育てられ、夏から秋に茎の上部の苞葉が部分的に赤くなります。 一方、ポインセチアは低木状に育ち、大きな苞葉全体が赤や白、ピンクなどに色づきます。

赤い苞葉が花を囲む姿が似ていることから、ショウジョウソウは「サマーポインセチア」と呼ばれています。

ショウジョウソウモドキ(Euphorbia heterophylla)

特徴 ショウジョウソウ ショウジョウソウモドキ
学名 Euphorbia cyathophora Euphorbia heterophylla
苞葉 花期に苞葉の基部が赤く色づく 通常は赤く色づかない。黄色味を帯びることがある
葉の形 上部ではバイオリン形になることが多い 披針形~楕円形が多い
草丈 30cm~100cm程度 100cm程度になる
見分けるポイント 赤く色づく苞葉が目立つ 苞葉が赤くならないことが大きな特徴

▼ショウジョウソウモドキ

ショウジョウソウモドキ

南北アメリカ原産のショウジョウソウの近縁種です。
世界各地で帰化しており、日本でも九州以南の地域で野生化しています。
インドやタイでは綿畑に生える厄介な雑草として広く認識されている植物です。

草姿、性質共によく似ていますが、花期になっても苞葉は色付きません。
※黄色になることがあります。

葉の形は多くの場合、披針形、または楕円形で、草丈100cm程度に成長します。

ショウジョウソウ(サマーポインセチア)の近縁種

ショウジョウソウ(サマーポインセチア)が属するトウダイグサ属(ユーフォルビア属)は、世界に約2000種が分布する巨大な植物群です。
多くは熱帯の乾燥地域に分布しており、多肉植物として栽培される種を除くと1000~1500種の種が分類されています。

観賞用として栽培されているトウダイグサ属の代表的な植物(多肉植物以外)には以下のようなものがあります。

ショウジョウソウ(サマーポインセチア)の育て方

ショウジョウソウ(サマーポインセチア)の育て方

栽培環境

日光を好むので、日当たりの良い場所で育ててください。

夏越し

耐暑性は高く、特に対策の必要はありません。

水やり

鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

肥料

庭植えの場合は元肥として、用土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
追肥の必要はありません。

鉢植えの場合は、5月~9月の間に緩効性化成肥料を少量置き肥するか、液体肥料を定期的に施します。
多肥にする必要はありません。

植え付け

適期は4月下旬~6月です。
直根性で移植を嫌います。
植え付けの際は、根鉢を崩さないように注意してください。

庭植えの場合は、水はけが悪い場合は用土に腐葉土や軽石などを加えて土壌を改良します。
さらに元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
株間は20cm程度です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの配合土に緩効性化成肥料混ぜ込んで土を作ります。

こぼれ種で発芽した場合は、苗が小さい内に根を傷めないように注意して、好みの場所に移植します。

摘心

草丈を低く抑えたい場合は、6月頃までに1~2回ほど摘心をしてください。

増やし方(種まき)

種まきで増やすことができますが、こぼれ種でもよく発芽します。

種の採取

ショウジョウソウの種は花の下にあるプクッとした果実の中に入っています。
果実がベージュ色に熟したら採取して中から種を取り出してください。
種は乾燥させて、紙袋などに入れ、涼しい場所で保管します。

種まき

適期は4月下旬~5月です。
発芽温度が20℃~30℃と高いので、暖かくなってから種を蒔いてください。
移植を嫌うので種まきは、ポットまきか直まきで行い、種が隠れるように覆土します。
発芽までは乾かさないように管理し、ポットに蒔いた場合は根が回ったら根鉢を崩さないように注意して定植します。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

  • この記事を書いた人

suzuna(すずな)

バラや季節の草花に囲まれて育ち、現在も自宅の庭でガーデニングを楽しんでいます。 植物の基本情報は、国内外の植物園・植物データベースなどを確認しながらまとめています。

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