- 学名…Cuphea P.Browne
- 科名…ミソハギ科
- 属名…タバコソウ属
- 原産国…アメリカ大陸熱帯~亜熱帯
- 花色…ピンク、白、赤、オレンジ
- 樹高…30cm~100cm
- 日照…日なた~半日陰
- 難易度…

- USDA Hardiness Zone:品種の項目を参照
クフェアとは

クフェアは、アメリカ大陸の亜熱帯から熱帯地域を中心に約260種が分布するミソハギ科タバコソウ属の植物です。
多くは草本状の低木または多年草で、花の美しい幾つかの種が観賞用として栽培されています。
主に栽培されるのは、メキシコハナヤナギ(Cuphea hyssopifolia)、タバコソウ(Cuphea ignea)、ハナヤナギ(Cuphea micropetala)、ヒメハナヤナギ(Cuphea llavea)などです。
日本へは明治から大正時代にかけて渡来しています。
栽培される品種は大きくなっても樹高(草丈)100cm程度で、低木であっても多年草または一年草のように扱うことが出来ます。
クフェアの花期は5月~10月。
気温さえあれば周年開花します。
花は小さいですが、カラフルな色が特徴です。
花弁は多くの場合6個。
▼クフェア(メキシコハナヤナギ)の花

萼筒は長く、萼筒の拡大部に花弁が付きます。
花弁が合着して筒状になっている品種もあります。
※花弁は退化していることもあります。
▼クフェア(メキシコハナヤナギ)の萼筒と花弁

雄しべは6~14個あり、萼筒に付いています。
雌しべは1個。
▼クフェア(メキシコハナヤナギ)の雄しべと雌しべ

果実は蒴果(さくか)。
熟すと裂け、中の種子を放出します。
種子は微細。
※蒴果(さくか)…乾燥して裂開し、種子を放出する果実のこと。
複数の心皮からなり、熟すと心皮と同数に裂ける。アサガオ、ホウセンカ、カタバミなどに見られる。
葉は対生、まれに互生で全縁。
多くの品種は葉に光沢を持ちます。
▼クフェア(メキシコハナヤナギ)の葉の様子

熱帯植物のため、耐寒性は高くありません。
品種によっては、暖地であれば霜除けを設置して戸外で冬越しすることもありますが、確実な方法ではありません。
クフェアの主な品種
メキシコハナヤナギ(Cuphea hyssopifolia)

メキシコ、グァテマラ、ホンジュラスに分布する常緑低木です。
学名であるクフェア・ヒソピフォリアの名前で流通することもあります。
クフェアの中で最も親しまれている品種で、樹高90cm程度に成長します。
小さな照り葉が美しく、株は横に広がります。
花色は濃いピンク、薄桃、白。
寄せ植えにもよく利用されています。
タバコソウ(Cuphea ignea)

メキシコ、西インド諸島に分布するクフェアです。
学名はクフェア・イグネア。
ベニチョウジとも呼ばれます。
花に見える部分は筒状のガクで、花弁は退化しています。
ガクの長さは3cm前後。
ユニークな花姿が印象的な品種です。
本来は常緑低木ですが、園芸的には一年草として扱われることもあります。
ハナヤナギ(Cuphea micropetala)

メキシコに分布するクフェアです。
オレンジと黄色のツートンカラーになる筒状の萼が個性的です。
ガクの長さは3cm前後。
ヒメハナヤナギ(Cuphea llavea)

クフェアの園芸品種で、スリラッチャとも呼ばれます。
萼筒は紫色で長く、2個の赤い花弁が特徴です。
コウモリの顔に見えることからバットフェイスクフェアとも呼ばれます。
品種「タイニーマイス」がよく流通しています。
タイニーマイスとは「小さなネズミたち」という意味です。
クフェアの育て方

栽培環境
日当たりを好みますが、半日陰の場所にも適応します。
よく日の当たる場所の方が花付きが良いので、可能であればよく日の当たる場所で育ててください。
冬の管理を考えれば、鉢植えの方が適しています。
庭植えにする場合は、秋に掘り上げて鉢上げをし、室内で管理してください。
冬越し
耐寒温度は品種によってやや異なりますが、概ね寒さに弱い性質です。
メキシコハナヤナギやハナヤナギは暖地であれば戸外で冬越しすることもあります。
最低気温-3℃程度の筆者宅では、メキシコハナヤナギが霜除けを設置した戸外で冬越しをしていますが、確実な方法ではありません。
秋になったら室内に取り込んだ方が安全です。
庭植えの場合は、秋になったら株を掘り上げて鉢上げをするか、挿し木株を作って冬越しをさせます。
室内ではよく日の当たる明るい場所に置き、やや乾燥気味に管理してください。
気温があれば冬の間も花を咲かせます。
水やり
庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫ですが、夏場に酷く乾燥するようなら水やりをしてください。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いてからたっぷりと。
肥料
庭植え、鉢植えともに、5月~9月の生育期に、緩効性化成肥料、または液体肥料を定期的に施します。
植え付け、植え替え
適期は4月~6月です。
植え付け
庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ってください。
さらに元肥として、牛糞堆肥などを混ぜ込んでおきます。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。
植え替え
鉢植えの場合は、根詰まりをすると生育に影響するので、1~2年に一度、植え替えを行います。
根鉢を軽く崩して傷んだ根があれば取り除き、一回り大きな鉢に植え替えてください。
庭植えの場合は、特に植え替えの必要はありません。
冬越しで株を掘り上げる場合は、遅くとも10月中には掘り上げてください。
切り戻し、剪定
枯れた枝や不要な枝があれば切り戻してください。
伸びすぎているようであれば、剪定を行います。
春から秋の生育期間中であれば、いつでも可能なので、好みの高さで剪定してください。
増やし方(挿し木)
挿し木で増やすことが出来ます。
挿し木
気温が高ければいつでも可能です。
枝を5~7cm程度の長さに切り取って挿し穂にします。
下部の葉を取り除き、水揚げをしてから挿し木用土に挿してください。
明るい日陰で水を切らさないように管理して発根を待ちます。
発根までには1か月ほどかかります。
病気・害虫
病害虫の心配はほとんどありません。
風通しの悪い場所で育てていると、アブラムシが発生することがあるので、風通しの良い環境で育ててください。