多年草・宿根草

ミューレンベルギア

学名…Muhlenbergia
別名…ミューレンベルギア・カピラリス、ムーレンベルギア
科名…イネ科
属名…ネズミガヤ属(ミューレンベルギア属)
原産国…北アメリカ
花色…赤紫
草丈…60㎝~90㎝
日照…日なた
難易度…星
USDA Hardiness Zone:5 to 9

ミューレンベルギアとは

ミューレンベルギア

ミューレンベルギアは、北アメリカを中心に南アメリカ、アジアに150種以上が分布するイネ科ネズミガヤ属(ミューレンベルギア属)の植物です。
ミューレンベルギアの仲間は日本にも分布しています。
道端や畑、畦などで見かけることのあるネズミガヤ(Muhlenbergia japonica)などがミューレンベルギア属に分類されており、北海道から九州まで自生が見られます。

ミューレンベルギア属の植物の大半は雑草ですが、いくつかの種が観賞用として栽培されています。
主に栽培されるのは、ミューレンベルギア・カピラリス種(Muhlenbergia capillaris)、ミューレンベルギア・レバコニー種(Muhlenbergia reverchonii)などで、原種の他、園芸品種などが流通しています。
両種共に北アメリカ原産の多年草です。

ミューレンベルギアの花期は9月~10月。
花期になると、葉の間から花茎を長く伸ばし、円錐状の花序に小さな花を多数付けます。
花はイネ科特有の構造で、頴(エイ)と呼ばれるウロコ状の苞葉の中に2~3個の雄しべと1個の雌しべが入っています。

▼ミューレンベルギアの花穂の様子

ミューレンベルギア

花序は細かく分枝しながら30~40㎝程度に伸び、花は下から上へと咲き進みます。
細い花序柄と花はピンク色~赤紫色をしています。
花序は淡い霧のように見え、光が当たるとキラキラと美しく輝きます。

▼ミューレンベルギアの花序の様子

ミューレンベルギア

葉は幅1.3~3.5㎝、長さ15~35㎝の線状です。
株は花を咲かせながら草丈60~90㎝程度に成長します。

耐寒性、耐暑性に優れており、放任でもよく育ち、秋にはたくさんの花穂を立ち上げます。
地下茎でどんどん増えるということはなく、株が大きくなります。

ミューレンベルギアの主な品種

ミューレンベルギア・カピラリス(Muhlenbergia capillaris)

ミューレンベルギア

アメリカ・マサチューセッツ州からカンザス州、フロリダ州、テキサス州、ミズーリ州に分布するミューレンベルギアです。
ミューレンベルギアの代名詞とも言える品種で、世界で広く栽培されています。
草丈60~90㎝程度に成長します。

ホワイトクラウド(Muhlenbergia capillaris ‘White Cloud’)

ミューレンベルギア ホワイトクラウド

カピラリス種の園芸品種で、花穂の白い品種です。
繊細な白い花穂が美しく、光を反射する様子は幻想的です。
原種であるカピラリスよりもやや花期が遅く、2週間ほど遅れて開花します。

ミューレンベルギア・レバコニー(Muhlenbergia reverchonii)

アメリカ・オクラホマ州中央部からテキサス州中央部にかけて分布するミューレンベルギアです。
カピラリスによく似た草姿をしていますが、やや小型で、草丈60㎝程度に成長します。
花穂はピンク色~赤紫色で、花付きが良いのも特徴です。

園芸品種ではより鮮やかな花穂を付ける品種もあります。

オーナメンタルグラス

ミューレンベルギアの他では以下のようなものがオーナメンタルグラスとして栽培されています。
大半はイネ科の植物ですが、一部キジカクシ科、カヤツリグサ科などの植物もあります。

ミューレンベルギアの育て方

ミューレンベルギアの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
大株に育つので、それなりのスペースが必要になります。
※カピラリスは幅60~90㎝ レバコニーは幅45~60㎝程度に成長します。

冬越し、夏越し

耐寒性、耐暑性共に優れており、特に対策の必要はありません。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
冬越中の株は乾燥気味に管理します。

肥料

やせ地でも育つ植物で、多くの肥料は必要ありません。

庭植えの場合は、生育に問題がなければ特に肥料を施す必要はありません。
鉢植えの場合は、春と秋に、緩効性化成肥料を株元に置き肥して下さい。

植え付け、植え替え

適期は春の3月~4月、秋の9月~10月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで、水はけの良い環境を作って下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土6・腐葉土4などの一般的な配合土を使います。

植え替え

生育旺盛でよく育つので、鉢植えの場合は、一年に一度、植替えを行って下さい。
一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行います。

庭植えの場合は、特に植え替えの必要はありません。

増やし方(株分け、種まき)

株分けと種まきで増やすことができます。

株分け

植え替え時に掘り上げた株を切り分けて植え付けて下さい。

種まき

秋に種ができるので、採取して保管しておきます。
種まきの時期は春の4月頃です。
種は花壇や鉢に直まきすることもできます。
播種箱などに蒔いた場合は、葉が2~3枚程度になったらポット上げし、ポットに根が回ったら定植して下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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