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プリムラ・オブコニカの育て方

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学名…Primula obconica
和名…トキワザクラ(常盤桜)
科名…サクラソウ科
属名…サクラソウ属(プリムラ属)
原産国…中国
花色…赤、ピンク、紫、オレンジ、白、複色
草丈…20㎝~40㎝
日照…半日蔭(夏場は日陰)
難易度…星
USDA Hardiness Zone:10 to 10

プリムラ・オブコニカの特徴

プリムラ・オブコニカ

プリムラ・オブコニカは、中国に分布するサクラソウ科サクラソウ属の多年草です。
分布域は中国中部から南西部にかけて広がっており、標高500~3300mの山の岩場、森林、石灰岩の崖などに自生が見られます。
美しい花を咲かせることから、観賞用として世界で広く栽培されており、数多くの園芸品種が流通しています。

プリムラ・オブコニカの花期は12月~4月。
花期になると、株の中心から花茎を伸ばして花序を出し、花径3~5㎝程度の花を多数咲かせます。
花は筒状で花冠が5裂して平らに開き、花冠の裂片は浅く2裂しています。
花冠の中心部は黄色くなっており、筒の中に雌しべ1個と5個の雄しべがあります。
基本種の花色は淡いピンク~紫色ですが、園芸品種では赤、ピンク、紫、オレンジ、白、複色など多彩な色が揃います。

▼淡い紫色の花を咲かせるプリムラ・オブコニカ

プリムラ・オブコニカ

葉は円形~広卵形で縁に鋸歯がありあります。
葉は10㎝前後の葉柄を持ち、ロゼット状に広がってこんもりと茂ります。
葉茎には粗い毛(腺毛)が生えており、株の中心から花茎を伸ばし、花を咲かせながら草丈20~40㎝程度に成長します。

▼プリムラ・オブコニカの株の様子

プリムラ・オブコニカ

冬の鉢花として流通しますが、耐寒性は高くありません。
冬場は室内での管理になります。
夏場の高温多湿の環境も苦手な性質で、暖地では夏に枯れることがあるため、一年草として扱われることもあります。
寒さと暑さに注意すれば、基本的には丈夫な性質で、育てやすい植物です。

プリムラ・オブコニカが属するサクラソウ属は、世界に広く500種以上が分布する巨大な植物群です。
美しい花を咲かせる種が数多くあることから、園芸植物として数百年前から栽培されており、本種プリムラ・オブコニカの他、プリムラ・ポリアンサプリムラ・マラコイデスなどが早春を彩る花として流通しています。
また、同属の近縁種であるサクラソウは日本にも自生するプリムラの仲間で、江戸時代から盛んに栽培されており、数多くの品種が流通しています。

プリムラ・オブコニカによるアレルギー性皮膚炎

愛らしい花を咲かせるプリムラ・オブコニカですが、葉茎にある腺毛からプリミンと呼ばれる有毒成分を分泌しています。
接触すると人によってはアレルギー症状を引き起こすことがあり、この症状を皮膚科ではサクラソウ皮膚炎と呼んでいます。

皮膚炎を引き起こす植物としてはウルシが広く知られていますが、プリムラ・オブコニカもウルシ同様に酷い症状となることがあります。
特に皮膚の敏感な方は注意が必要です。
また、症状が出ない場合でも繰り返しプリミンに触れることでアレルギー症状を発症することがあります。
花がら摘みなど、株に触れる場合は手袋を着用すると安心です。

近年ではかぶれの原因となるプリミンを抑制した交雑種が作出されているので、購入の際に確認することをお勧めします。
プリミンを抑制してある品種はノンプリミン系と呼ばれています。
ノンプリミン系の品種では「タッチミー」「プリノーシリーズ」などが有名です。

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プリムラ・オブコニカの育て方

プリムラ・オブコニカの育て方

※耐寒性、耐暑性共に高く無いので、通常は鉢植えで育てます。

季節の管理

強い直射日光で葉焼けを起こすので、一年を通じて半日蔭の場所で管理ます。

冬場は室内で5℃以上の気温が保てるような場所で育てます。
窓辺のレースのカーテン越しに日差しが差し込むような場所で管理して下さい。

春、秋

春から秋には、戸外で育てることも可能です。
直射日光に当たると葉焼けを起こすので、木漏れ日が差し込むような明るい日陰で育てて下さい。

霜に当たると枯れてしまうので、春は遅霜の心配がなくなってから戸外に出し、秋は早めに室内に取り込みます。

耐暑性はあまり高くありません。
夏場はできるだけ涼しい風通しの良い場所で管理して下さい。

水やり

強い乾燥を嫌いますが、過湿な環境も苦手な性質です。
水やりは、鉢土の表面が乾いてからたっぷりと。
葉や花に水がかからると病気の原因になるので、株元にそっと注いで下さい。

肥料

花期が長いので肥料を切らさないように注意します。

真夏を除く春から秋にかけては緩効性化成肥料を株元に置き肥します。
花期の間は液体肥料も併用して下さい。

植え付け、植え替え

適期は9月頃です。

用土

市販の草花用培養土を使うか、赤玉土5・腐葉土3・ピートモス(酸度調整済)2などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

植え付け・植え替え

購入した株が根詰まりをしているようなら、植え替えを行って下さい。
また、夏越しをした株も秋に植え替えを行います。

一回り大きな鉢に新しい用土で植え付けて下さい。
大きく育っているようなら株分けも兼ねて植え替えを行います。

花がら摘み

花序の花が終わりかけたら、花茎を元から切り取って下さい。
また、枯れた葉も取り除きます。

増やし方(株分け、種まき)

株分け、種まきで増やすことが出来ます。

株分け

夏を越して大きく育っていれば株分けをすることが可能です。
適期は植え替え時の9月頃です。

鉢から抜いた株を、1芽ずつに分けて植え付けます。

種まき

種まきの時期は6月~7月です。
発芽温度は15~20℃程度です。
気温が25℃以上になると発芽率、生育共に悪くなるので早めに種をまき、夏までに苗をある程度育てておきます。

種が細かいので種はピートバン、または平鉢などに重ならないように注意して蒔きます。
好光性種子のため、覆土は必要ありません。
水やりは底面給水で行い、明るい日陰で水を切らさないように管理して発芽を待ちます。
本葉が3~4枚程度になったらポット上げして下さい。
定植は秋の9月頃になってからです。

病気・害虫

灰色かび病

低温多湿の環境で発生しやすい病気です。
発生すると葉に褐色の斑点を生じ、やがて灰色のカビに覆われます。
発病した葉は早めに取り除いて下さい。
花がらや枯れた葉を放置していると発生の原因になることがあるので、こまめに取り除いて株を常に清潔な状態に保ち、病気の発生を抑制します。

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