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プリムラ・ポリアンサ/プリムラ・ジュリアンの育て方

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学名…Primula × polyantha(Primula × juliana)
科名…サクラソウ科
属名…サクラソウ属(プリムラ属)
原産国…ヨーロッパ
花色…赤、オレンジ、黄、ピンク、白、紫、青、複色
草丈…10㎝~20㎝
日照…日なた(夏は半日蔭)
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:3 to 8

プリムラ・ポリアンサ/プリムラ・ジュリアンの特徴

プリムラ・ポリアンサ(プリムラ・ジュリアン)

プリムラは、世界に広く500種以上が分布するサクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)の植物です。
サクラソウ属は多種多様な種が分類されている巨大な植物群で、北半球の温帯を中心にエチオピア、インドネシア、南米などにも分布が見られますが、半数以上の種はヒマラヤ山脈などの高山地帯に自生しています。

美しい花を咲かせる種が数多くあることから、園芸植物として数百年前から栽培されており、数多くの園芸品種が作出されています。
その中で最も広く世界的に普及している品種群がプリムラ・ポリアンサ(Primula × polyantha)です。
プリムラ・ポリアンサはヨーロッパ原産種から作出された園芸品種で、多彩な花色・花形を持ち、鉢花の他、花壇用の花としても数多くの品種が流通しています。
プリムラ・ジュリアンはポリアンサに原種を交配することで作出された小輪系の品種群です。

ポリアンサ、ジュリアン共によく似た草姿をしており、性質に大差はありません。
両品種共に本来は多年草ですが、耐暑性が低く夏に枯れてしまうことが多いため、一年草として扱われることもあります。

プリムラ・ポリアンサ、プリムラ・ジュリアンの花期は11月~4月。
花期になると、株の中心から花茎を伸ばして花序を出し、花径3~8㎝程度の花を多数咲かせます。
花は筒状で花冠が5裂して平らに開き、花冠の裂片は浅く2裂しています。
花冠の中心部は黄色くなっており、筒の中に雌しべ1個と5個の雄しべがあります。

▼プリムラ・ポリアンサの花

プリムラ

花色は、赤、オレンジ、黄、ピンク、白、紫、青、複色。
一重咲きの他、八重咲き、フリル咲き、バラ咲きなど、バラエティに富んだ花形も魅力の一つとなっています。

▼バラ咲きのポリアンサ ‘マリアベール’

プリムラ・ジュリアン/プリムラ・ポリアンサ

葉は楕円形~卵形で、表面には葉脈に沿った細かい皴が目立ちます。
葉はロゼット状に広がってこんもりと茂り、株は花を咲かせながら草丈10~20㎝程度に成長します。
草丈が低くコンパクトにまとまるので、寄せ植えの素材としてもよく利用されています。

▼プリムラの葉と花の様子

プリムラ

高温多湿に弱く、暖地での夏越しは困難です。

プリムラ・ポリアンサ(Primula × polyantha)

プリムラ・ポリアンサ

イギリス原産種から作出された交配種です。
17世紀にはすでに数種の園芸品種があり、19世紀後半には庭園用の系統が育種されました。
第二次大戦後にアメリカで大輪品種の「パシフィック・ジャイアント」が作出され、そこからさらに多くの園芸品種が作られ、現在では鉢物、花壇の定番として広く流通しています。

プリムラ・ジュリアン(Primula × juliana)

プリムラ・ジュリアン

ポリアンサにコーカサス原産のプリムラ・ジュリアエ種(P. juriae)を交配して、日本で作出された品種です。
1972年にサカタのタネから発売され、広く普及しています。
品種開発は現在でも盛んに行われており、次々と新品種が生み出されています。
ポリアンサより寒さに強いと言われています。

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プリムラ・ポリアンサ/プリムラ・ジュリアンの育て方

プリムラ・ポリアンサ/ジュリアンの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
冬の寒風が避けられる日なたで育てて下さい。
夏の暑さには弱いため、夏場は涼しい半日蔭の場所が適しています。

庭植えの場合は、落葉樹の下などに植えて、夏の強烈な日差しから守ります。

冬場に鉢花として入手した株は、日の当たる室内で管理して下さい。

冬越し、夏越し

冬越し

関東以南の平地であれば戸外で冬越し可能です。
ただ、霜に当たると葉や花が傷んでしまうことがあります。
鉢植えの場合は、霜を避けられる軒下などに移動して下さい。

冬に入手した鉢植えの開花株は、冬場は室内で育てます。
よく日の当たる、5℃以下にならないような場所が適しています。
一日中暖房が効いているような場所だと、花がすぐに散ってしまうので注意して下さい。

夏越し

4月頃、まだ花は咲いていると思いますが、花、蕾を摘み取って花を咲かせないようにします。
寄せ植えにしている場合は、根を傷めないように掘り上げて、プランターや鉢に植え替えます。
5月になって気温が上がってきたら、涼しく明るい日陰に移動して下さい。

暖地の場合は、鉢を素焼きの鉢にしたり、鉢ごと土に埋めるなど、極力用土の温度が上がらないように工夫をして下さい。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。

開花中の株は、葉や花に水がかからないように、株元に水を注いで下さい。
株の中心に水が溜まると、病気が発生することがあります。

肥料

元肥として用土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
追肥は、10月~4月までの間、液体肥料を月に3~4回程度、施して下さい。

夏越しをさせる場合は、5月から梅雨明けまでの間、薄めの液体肥料を施して株の充実を計ります。
梅雨明けから暑さが厳しい夏の時期は、肥料は与えません。
彼岸花が咲く時期になったら再び薄めの液体肥料を施して下さい。
10月以降は前述の通りです。

植え付け、植え替え

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土をたっぷりと混ぜ込み、元肥として緩効性化成肥料も混ぜ込んでおきます。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)5・腐葉土3・ピートモス(酸度調整済)2などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

植え替え

無事に夏を越した株は、9月の彼岸頃に植え替えを行います。
一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行って下さい。

花がら摘み

開花中はこまめに花がらを摘んで下さい。
花がらや枯れた葉を放置しておくと、灰色かび病の原因になることがあります。

増やし方(種まき、株分け)

種まきと、株分け(夏越し株)で増やすことが出来ます。

種まき

適期は5月~6月です。

用土は市販の種まき用培養土を使うか、赤玉土(小粒)5・バーミキュライト5などの土を使います。
種は好光性種子で、発芽温度は15℃~20℃です。
種はポットなどに蒔き、覆土はしません。
水を切らさないように管理したら2週間程で発芽します。

夏場は強い日差しの当たらない涼しい場所で育て、秋になってから定植して下さい。

株分け

夏を越した株は、株分けすることが出来ます。

株を掘り上げて土を落とし、傷んだ根があれば取り除いて株分けします。
1株に1~3芽が付くように分けて下さい。

病気・害虫

灰色かび病

低温多湿の環境で発生しやすい病気です。
花がらや枯れた葉を放っておくと、発生しやすくなります。
株の周辺を常に清潔に保ち、発生を抑制して下さい。

アブラムシ

アブラムシがよく発生します。
見つけ次第、駆除して下さい。

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