ガーデニングの図鑑

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ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)の育て方

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学名…Pelargonium(scented-leaved group)
別名…ニオイゼラニウム、ニオイバゼラニウム
科名…フウロソウ科
属名…テンジクアオイ属(ペラルゴニウム属)
原産国…南アフリカ
花色…白、ピンク、赤、紫、複色
草丈…30㎝~100㎝
日照…日なた
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:10 to 11

ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)の特徴

ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)

ゼラニウムの仲間は、南アフリカ、オーストラリア、シリアなどに約280種が分布する植物です。
一年草、多年草、低木状のものと、多様な種が存在します。
その中でハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)と呼ばれるグループは、葉茎に芳香を持ち、ハーブとして利用される品種を指します。
代表的なローズゼラニウムの他、オレンジやレモンなどの柑橘系の香りを持つ品種や、ジンジャーなどスパイス系の香りを持つものなど様々で、ヨーロッパでは古くから香辛料として盛んに栽培されているゼラニウムです。
日本ではあまりポピュラーではありませんが、ハーブを扱っている園芸店などでは多くの品種が流通しています。

花期は4月~7月。
※一定の温度があれば周年開花します。
一般的なゼラニウムに比べると花は小さく、花径1㎝~2㎝ほどの花を房状に咲かせます。
一つの花序に付く花の数は少なく、ゼラニウムのような華やかさはありませんが、控えめで可憐な花を咲かせます。
花色は白、ピンク、赤、紫、複色。

葉は、深い切れ込みを持つもの、丸く縁に浅いギザギザのある品種など様々です。
触れると漂う香りと、繊細な葉、可憐な花が魅力の植物です。

耐寒性は品種により異なりますが、比較的寒さに強い品種であれば戸外での冬越しも可能です。
夏の高温多湿が苦手な性質ですが、夏前に切り戻すことで夏越しが容易になります。

ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)の主な品種

ローズ・ゼラニウム(Pelargonium graveolens)

ローズゼラニウム

その名の通り、バラの香りを持つゼラニウムです。
葉茎に触れるとバラのような甘い香りが漂います。
料理やお菓子の香りづけとして利用される他、香水や化粧品の香料として使われています。
乾燥しても香りが残るため、ポプリにすることも出来ます。
比較的耐寒性があり、暖地であれば霜を避けて戸外での冬越しが可能です。

アップル・ゼラニウム(P. odoratissimum)

アップルゼラニウム

Photo credit: salchuiwt via Visualhunt.com / CC BY-SA

花は小さく目立ちませんが、葉茎に甘いリンゴのような香りがあります。
ほふくして横に広がる性質なので、ハンギングバスケットなどに向いています。
比較的耐寒性があり、暖地では戸外での冬越しが可能です。

パイン・ゼラニウム(P. denticulatum)

パイン・ゼラニウム

葉茎に触れるとパイン(松)に似た芳香が周囲に漂います。
葉には葉脈に沿って濃茶の斑が入ります。
比較的耐寒性があり、暖地では戸外での冬越しが可能です。

他にも様々な香りを持つ品種が流通しています。

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ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)の育て方

ハーブゼラニウム(センテッドゼラニウム)の育て方

栽培環境

日当たりが良く、風通しの良い環境が適しています。
高温多湿の環境や、冬の寒さがやや苦手なため、鉢植えで育てた方が管理が簡単ですが、比較的耐寒性のある品種では、庭植えにして育てることも可能です。
過湿な環境だと根腐れを起こしやすいので、庭植えの場合は、水はけの良い環境を整え、盛り土をして高植えにして下さい。

夏越し、冬越し

夏越し

過湿な環境を嫌うので、梅雨の時期になったら、鉢植えの場合は雨の避けられる軒下などに移動して下さい。
花が一段落したら、草丈の1/2程度の高さで切り戻すと、風通しが良くなり、蒸れから株が傷むことが少なくなります。

冬越し

耐寒性は品種により異なります。
比較的耐寒性の高い、ローズゼラニウム、パインゼラニウム、アップルゼラニウム、ナツメグゼラニウムなどは関東以西の暖地であれば戸外での冬越しが可能です。
霜の当たらない軒下などの陽だまりに移動して管理して下さい。

その他の地域の場合は、耐寒性の低い品種の場合は、防寒対策を施すか、室内に取り込んで管理します。

水遣り

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土がしっかりと乾いてからたっぷりと水やりをして下さい。
やや乾燥気味の環境を好みます。
水のやりすぎに注意して下さい。

肥料

庭植えの場合は、元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ込んでおきます。
追肥は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥して下さい。

鉢植えの場合は、真夏を除く生育期の4月~7月上旬、9月~11月上旬の間に、緩効性化成肥料を月に1回程度施すか、液体肥料を週に1回程度施します。

植え付け、植え替え

適期は4月~5月、9月~10月です。

植え付け

ややアルカリ性(土壌pH7.0程度)の土を好みますが、過敏になるほどではありません。
庭植えの場合は、土壌が酸性であれば、あらかじめ用土に苦土石灰を混ぜ込んで土壌をアルカリ性に傾けておきます。
さらに腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作り、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土に牛糞堆肥を1割ほど混ぜて土を作ります。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりを起こしやすいので、一年に一度植え替えを行って下さい。
根鉢を軽く崩し、傷んだ根があれば取り除き、一回り大きな鉢に植え替えます。

庭植えの場合は、特に植え替えの必要はありません。

花茎切り

花房の花が咲き終わったら、花茎を付け根の部分から切り取って下さい。

切り戻し

春からの開花が梅雨の時期になって一段落したら、葉を少し残して草丈の1/2程度の高さで切り戻して下さい。
秋になったら9月~10月頃に、再び草姿を整えます。

増やし方(挿し木)

挿し木で増やすことが出来ます。

挿し木(挿し芽)

適期は春と秋です。

茎を10㎝ほどの長さに切り取って挿し穂にします。
下の節の葉を取り除いて、挿し木用土に挿して下さい。
ゼラニウムの茎は水分が多いので、水揚げをする必要はありません。
そのまま挿しても良いのですが、切り口を1~2日ほど日陰で乾かしてから挿すと、切り口から雑菌が入って挿し穂が枯れるのを予防することが出来ます。

挿した後は、明るい日陰で水を切らさないように管理して発根を待ちます。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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