宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

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ニワナナカマドの育て方

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学名…Sorbaria kirilowii
和名…ニワナナカマド(庭七竈)
別名…チンシバイ(珍至梅)
科名…バラ科
属名…ホザキナナカマド属
原産国…中国
花色…白
樹高…2m~3m
日照…日なた~半日蔭
難易度…星
USDA Hardiness Zone:2 to 8

ニワナナカマドの特徴

ニワナナカマド

ニワナナカマドは、中国に分布するバラ科ホザキナナカマド属の落葉性低木です。
分布域は中国中東部の山東省から中西部の青海省にかけて広がっており、標高200~1300mの雑木林や丘陵、森林の斜面などで自生を見ることが出来ます。
美しい花を咲かせることから、庭木や公園樹として植栽されます。

ニワナナカマドの花期は6月~9月。
花期になると、その年に伸びた枝の先に円錐花序を出し、白い小花を多数咲かせます。
花は径5~7㎜程度で5枚の花弁を持ち、20本の雄しべと先が5裂した雌しべがあります。
雄しべは花弁とほぼ同程度の長さで、よく目立ちます。

▼ニワナナカマドの花

ニワナナカマドの花

花の最盛期は6月頃ですが、ニワナナカマドは新しく伸びた枝に花を付けるため、花後に軽く剪定をしておくと秋頃までポロポロと花を咲かせます。

▼ニワナナカマドの花序

ニワナナカマド

葉は奇数羽状複葉で15~21枚の小葉が付き、互生します。
小葉は披針形で縁に重鋸歯があり、先端が尾状に長く伸びています。
枝は分枝して上に伸び、樹高2~3m程度に成長します。
「ニワナナカマド」の名前は、ナナカマドによく似た葉を持ち、ナナカマドほど大きくならないことに由来しています。
※ナナカマドはナナカマド属の落葉性高木で、樹高10m程度に育ちます。

▼ニワナナカマドの葉の様子

ニワナナカマドの葉

耐寒性、耐暑性に優れており、育てやすい花木です。
剪定にも強く、樹高のコントロールが容易です。
ナナカマドは美しく紅葉し、赤い果実を実らせますが、ニワナナカマドは紅葉せず、果実は実りますが熟しても赤くなりません。
ナナカマドの仲間だと思っていると少々残念に思うかもしれませんが、初夏に咲く白い花序は美しく、高い観賞価値があります。

同属の近縁種にはホザキナナカマドがあり、こちらも庭木として植栽されます。

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ホザキナナカマド(Sorbaria sorbifolia)

ホザキナナカマド

ホザキナナカマドは、中国、日本、シベリアに分布するニワナナカマドの近縁種です。
日本では北海道から本州の中部以北の地域に分布しており、ニワナナカマド同様に庭木として植栽されます。

花期は6月~9月で、ニワナナカマド同様に秋までポロポロと花を咲かせます。
花姿、樹形、性質共によく似ており、海外ではニワナナカマドの学名を「Sorbaria sorbifolia var. kirilowi​​i」と、ホザキナナカマドの変種としている文献が散見されます。

ニワナナカマドとホザキナナカマドの違い

非常に良く似た両種ですが、花と葉に小さな違いがあります。

花の違い

両種の花の違いは雄しべの長さです。

ニワナナカマドの花

ニワナナカマドの花

ニワナナカマドの雄しべは花弁と同程度の長さです。

ホザキナナカマドの花

ホザキナナカマドの花

ホザキナナカマド雄しべは花弁の2倍程度の長さがあります。

葉の違い

両種の違いは葉先と葉裏にあります。

ニワナナカマドの葉

ニワナナカマドの葉

小葉の先端が尾状に伸びています。
また、ニワナナカマドの葉裏の主脈の基部付近には、わずかに毛が生えています。

ホザキナナカマドの葉

ホザキナナカマドの葉

ホザキナナカマの葉先は、ニワナナカマドに比べると伸びていません。
また、葉裏の葉脈の基部付近には毛はありません。

両種の育て方には大差ありません。

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ニワナナカマドの育て方

ニワナナカマドの育て方

栽培環境

日なたから半日蔭の、水はけの良い場所が適しています。
半日蔭の場合は、多少花数が減りますが生育には問題ありません。

地際からたくさんの芽を出して株立ちになり、横に広がります。
植え場所にはそれなりのスペースが必要になり、鉢植え向きではありません。
ここでは庭植えでの育て方を紹介しています。

冬越し、夏越し

耐寒性、耐暑性共に高く、特に対策の必要はありません。

水やり

根付けはほぼ降雨のみで大丈夫です。
夏場に酷く乾燥するようなら水やりをして下さい。

肥料

冬場の1月~2月の間に寒肥として、固形の油粕や骨粉などを株の周辺に埋め込んで下さい。

植え付け

適期は落葉期の11月~3月です。

根鉢の2~3倍程度の植穴を掘り、用土に腐葉土を混ぜ込んで下さい。
植え付け後はしっかりと水やりをし、棒などで突いて土を馴染ませます。
必要であれば支柱を立てて下さい。

剪定、切り戻し

剪定

樹形を整える剪定は落葉期の12月~2月の間に行います。

伸び過ぎた枝や不要な枝を切り詰め、込み入った箇所を間引きます。
ニワナナカマド(ホザキナナカマド)の花はその年に伸びた枝先に付くので、どこで切っても花が咲かないということはありません。
好みの樹形に仕立てて下さい。

切り戻し

花が終わったら伸びた部分を切り戻しておくと、新芽が伸びて秋ごろまでポロポロと花を咲かせます。

増やし方(株分け)

株分けで増やすことが出来ます。

株分け

地際からたくさんの目を出し、子株が出来ます。
子株を掘り上げて、植え付けて下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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