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月下美人の育て方

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学名…Epiphyllum oxypetalum
和名…月下美人(ゲッカビジン)
別名…ゲッカコウ(月下香)、シロクジャク(白クジャク)
科名…サボテン科
属名…エピフィルム属
原産国…メキシコ~中米
花色…白
草丈…1m~2m
日照…日なた(夏は半日陰)
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:11

月下美人の特徴

月下美人

月下美人は、メキシコから中米の熱帯雨林に分布する多肉植物です。
自生地は高温多湿の森林で、大木の幹にや枝に根をまとわりつかせて着生して生育します。
流通している株はすべてジャングルに自生する原種(Epiphyllum oxypetalum)で、品種改良が施されたものではありません。
日本への渡来時期は不明です。

花期は6月~11月。
純白の花弁を幾重にも重ねた、花冠20㎝~25㎝の美しい花を咲かせます。
月下美人の名の通り、花は夕方から咲き始め朝にはしぼんでしまいます。
花は花期の間に2~3度花を咲かせ、強い芳香を放って開花を知らせてくれます。
花は焼酎に漬けることで咲いた状態で保存することができ、台湾ではスープの具として使われることがあるとか。

花後は受粉していれば果実が実り、この果実も食べることができますが、自家受粉では結実しません。
月下美人は自家不合和性の性質を持つ植物で、結実には他の株からの受粉が必要になります。
近年まで流通していた月下美人のすべてが、原産地から導入された株から挿し葉などで増やされたクローン株だったため、結実することはありませんでした。
1980年代になって他の株のクローンが流通するようになったため、国内でも結実することが可能になっています。
「食用月下美人」の名前で流通している株は、以前から流通している株とは別個体であるため、受粉することが出来れば結実します。

ちなみに果実は熟すと赤くなり、白い果肉の中に黒いゴマのような種がたくさん入っています。
果実の形が違いますが、味、見た目ともにドラゴンフルーツのトゲ無しバージョンといった感じです。

寒さには弱い性質で、冬越しのためには最低でも5℃以上の気温が必要になります。
夏の強い日差しも苦手なため、真夏は半日陰の場所での管理になります。

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月下美人の育て方

月下美人の育て方

栽培環境

5月から6月頃までは良く日の当たる場所で育てて下さい。
長雨の時期に雨に当たると蕾が落ちてしまうことがあるので、雨の避けられる場所だと理想的です。

日光を好みますが、夏の強い日差しに当たると葉焼けを起こします。
梅雨明けから9月の彼岸頃までは半日陰の場所で管理します。

9月の彼岸以降は再びよく日に当て、霜に当たる前に室内に取り込みます。
5℃以下になると株が傷むので注意が必要です。
室内では日当たりが良く、7℃以上の気温が保てる場所で管理して下さい。

水遣り

用土の表面が乾いたらたっぷりと。
冬越しで室内に取り込んだ株は、乾燥気味に管理します。
用土が乾いてから数日後に、軽く湿る程度に水を与えて下さい。

肥料

生育期の5月~9月の間に、緩効性化成肥料を月に1回程度、株元に置き肥して下さい。
または液体肥料を定期的に施します。
窒素分が多いと葉ばかりが茂って花付きが悪くなるので、リン酸やカリ分の多い肥料を使用して下さい。

植え付け、植え替え

適期は5月~9月です。

植え付け(用土)

水はけの良い土が適しています。
市販のシャコバサボテンの培養土を使うか、赤玉土(小粒)5・腐葉土3・パーライト2などの土を使います。
鉢は通気性の良い、素焼きの鉢が適しています。

植え替え

自然環境では樹木に着生して生育しているため、鉢で育てると根腐れを起こしやすい性質です。
根腐れを起こすと、葉茎に皺がよってしなびます。
鉢から株を抜いて、腐った根を取り除き、新しい用土で植え替えて下さい。

根腐れを起こしていない場合でも、2年に一度は植え替えを行って下さい。

支柱立て

株元からシュートと呼ばれる茎を勢いよく伸ばして枝垂れます。
早い時期に支柱を立てて、葉茎が上に伸びるように固定して下さい。

切り戻し

秋の9月頃に、枯れた葉茎を取り除きます。
高さを抑えたい場合は切り戻しを行いますが、ある程度大きく育ったほうが花付きがよくなります。
長く伸びたシュートが邪魔になることがありますが、付け根から切り落とすとその後の生育に影響します。
古いシュートも1m程度は残すようにして切って下さい。

増やし方(挿し木)

挿し木で増やすことが出来ます。

挿し木

適期は5月~9月の生育期です。
葉を15㎝~30㎝程度にカットして下さい。
葉は新しいものより古いものの方が適しています。
よく切れるナイフなどでカットし、2~3日ほど明るい日陰で陰干しして切り口を乾燥させます。
切り口が乾いたら、赤玉土などを入れた鉢に浅めに挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理すれば、1か月程度で発根します。
発根したら徐々に日光に慣らし、春になったら植え替えて鉢増しをします。

開花までには2~3年かかります。

病気・害虫

赤枯れ病

根詰まりや水のやりすぎで根腐れを起こすと発病します。
葉が茶色くなって枯れてしまいます。
傷んだ葉は健全な部分まで切り詰めて植え替えを行って下さい。
根腐れを起こしている根を取り除いて、新しい用土で植え替えを行います。

酷い場合は、健全な部分を使って挿し木をし、株を更新して下さい。

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