ガーデニングの図鑑

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カラミンサの育て方

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学名…Calamintha
別名…カラミント
科名…シソ科
属名…トウバナ属(カラミンサ属)
原産国…地中海沿岸
花色…白、ピンク、紫
草丈…15㎝~50㎝
日照…日なた~半日蔭
難易度…星
USDA Hardiness Zone:5 to 7

カラミンサの特徴

カラミンサ

カラミンサの仲間は、ヨーロッパ、アジア、北アメリカの温帯地域に約8種が分布するシソ科の多年草です。
カラミンサとは、ギリシャ語の「カラ(kalos)=美しい」と「ミント(mimthe)」に由来する合成語で、その名の通り葉茎には爽やかな芳香があり、ハーブティーとしても利用される植物です。
流通するのは、ネペタ種(Calamintha nepetae)とグランディフローラ種(C. grandiflora)の二種のカラミンサで、ネペタ種の流通量が最も多く、一般的にカラミンサというと多くの場合はネペタ種を指します。

ネペタ種は、ヨーロッパと地中海沿岸地域に分布しているカラミンサで、ネペタの名前は、古代の都市国家エトルリアの南部の町ネペタ(現イタリアのラツィオ州ネーピ)の名前に由来しています。
グランディフローラ種は、ヨーロッパ南部と中東に分布するカラミンサで、ネペタ種に比べると花が大きいのが特徴です。

花期はネペタが6月~11月、グランディフローラが5月~7月です。
花期になると、茎の上部の葉の付け根から短い花柄を伸ばし、シソ科の植物らしい唇形花を多数咲かせます。
唇形花とは、筒状の花の先が上下に分かれ、唇のような形になった花のことで、シソ科やゴマノハグサ科の植物に多く見られる花の形です。
花色は白、紫、ピンク。

▼カラミンサ・ネペタの花

カラミンサ

葉は卵形で縁に鋸歯があり、対生します。
ミントに似た葉には爽やかな芳香があり、ハーブティーや料理のアクセントとして利用することが出来ます。
株はよく分枝してこんもりと茂り、花を咲かせながら草丈15~50㎝程度に成長します。

耐寒性、耐暑性があり、育てやすい植物です。
病害虫の発生もほとんど無く、よく花を咲かせ、こぼれ種でもよく増えます。

カラミンサの主な品種

カラミンサ・ネペタ(Calamintha nepetae)

カラミンサ

ヨーロッパと地中海沿岸地域に分布しているカラミンサです。
花の長さは1.5㎝程度で、淡紫色~白色の花を咲かせます。
花期が初夏から秋までと長く、小さな花を次々と咲かせます。
草丈50㎝程度に成長し、株はこんもりと茂ります。

カラミンサ・グランディフローラ(C. grandiflora)

カラミンサ

ヨーロッパ南部と中東に分布するカラミンサです。
花の長さは3㎝程度で、ピンク色の花を咲かせます。
ネペタに比べると葉も花も大きく、野性味のある印象です。
花期は春から夏までで、草丈50㎝程度に成長してこんもりと茂ります。
葉に白い斑が入る斑入り品種も流通しています。

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カラミンサの育て方

カラミンサの育て方

栽培環境

日なたから半日蔭の環境に適応しますが、日当たりが良い方が株が締まり、花付きも良くなります。
半日蔭だとやや徒長気味になり花数が減ります。
水はけの良い土壌を好むので、水はけの良い環境で育てて下さい。

冬越し

耐寒温度は-10℃程度で寒さに強い植物です。

関東以西では戸外で冬越し可能です。
花が終わる12月頃になったら、株元から10㎝程度の高さでバッサリと切り戻してしまいます。
耐寒性は高いですが、根が凍ると枯れてしまうので、凍結の心配がある場合は株元をマルチングしておくと安心です。
鉢植えの場合は、鉢土が凍らないよう軒下などに移動して下さい。

寒冷地で庭植えの場合は、株元を腐葉土でマルチングしたり、藁を敷いて根を凍結から守ります。
心配な場合は、鉢上げをするか、秋に挿し木株を作って室内に取り込んで下さい。
鉢植えの場合は、室内に取り込んで管理します。
室内ではよく日の当たる場所に置き、やや乾燥気味に管理して下さい。

水遣り

庭植えの場合は、根が張ればほぼ降雨のみで大丈夫ですが、夏場で乾燥が続くようなら水遣りをして下さい。

鉢植えの場合は、用土が乾き始めたらたっぷりと。
水切れにはあまり強くありません。
乾燥が続くと葉が縮れて、最悪の場合はそのまま枯れてしまいます。
特に夏場の乾燥には注意して下さい。

冬越し中の株は、やや乾燥気味に管理します。

肥料

庭植え、鉢植えともに、元肥として用土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
追肥は、春と秋に緩効性化成肥料を株元に置き肥して下さい。
液体肥料でも構いません。

植え付け、植え替え

適期は3月~4月、9月中旬~11月中旬です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作っておきます。
さらに元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んで下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土3・パーライト(小粒)1の混合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んだものを使います。

根鉢を崩して植え付け、根付くまでは乾燥に注意して育てます。

植え替え

庭植えの場合は、植え替えの必要はありません。
鉢植えで冬越しをした場合は、春に植え替えを行います。
株が大きくなっているようなら、株分けを行うか、一回り大きな鉢に植え替えます。

切り戻し

花が次々と開花しますが、一旦満開になって散り始めたら切り戻しを行います。
地際10㎝程度の高さでバッサリと切って、肥料を施して下さい。
切り戻しを行わなくても花は咲きますが、草姿が乱れがちです。
また切り戻しを行う事で枝数が増え、こんもりとした美しい草姿になります。

増やし方(株分け・挿し木)

株分けと挿し木で増やすことが出来ますが、こぼれ種でもよく増えます。

株分け

大きく育った株は、株分けをすることができます。
適期は3月~4月の芽が出始めた頃です。
株を掘り上げて、根元にハサミなどを入れて株を分け、植え付けて下さい。

挿し木

適期は6月、9月中旬~10月上旬です。

2節ほど付けた茎を切り取って挿し穂にします。
水揚げをしたら挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理して発根を待ちます。
1カ月ほどしたら根が張って来るので、ポット上げをしてさらに1カ月ほど育てます。
その後、花壇や鉢に定植して下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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