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アキレアの育て方

更新日:

学名…Achillea
和名…セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)
別名…セイヨウノコギリソウ、ヤロウ、ハゴロモソウ
科名…キク科
属名…ノコギリソウ属(アキレア属)
原産国…北半球の温帯
花色…白、ピンク、黄、オレンジ、赤
草丈…10㎝~120㎝
日照…日なた
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:3 to 8

アキレアの特徴

アキレア(セイヨウノコギリソウ)

アキレアは、北半球の温帯に約100種が分布するキク科アキレア属(ノコギリソウ属)の多年草です。
分布域は主にヨーロッパ、アジアの温帯、北アメリカにあり、日本にはノコギリソウ(Achillea alpina var. longiligulata)や、エゾノコギリソウ(A. ptarmica ssp.macrocephala)などが自生しています。

その中でアキレアとして主に流通しているのは、コモンヤロウとも呼ばれるセイヨウノコギリソウ(A. millefolium)です。
セイヨウノコギリソウは、ヨーロッパを中心にアジア、北米などにも分布するアキレアで、草原や森林の開けた場所、道端や空き地などに自生しています。
傷薬として古くから用いられていた歴史を持ち、ミネラルが豊富で薬効の高いハーブとしても知られています。
乾燥させた葉や花には、発汗、食欲増進などの効能があり、現在でもハーブティーとして利用されています。
日本には明治時代に観賞用として渡来しており、高い繁殖力から、本州と北海道の一部で逸出したものが野生化しているのが確認されています。

アキレアの花期は5月~8月。
花期になると、伸びた茎の頂部に花序を出し、小さな頭花を多数咲かせます。
頭花は花径3~5㎜程度の集合花で、花弁のように見える舌状花と中心部分の筒状花から形成されています。

▼アキレアの頭花

アキレア(セイヨウノコギリソウ)

基本種の花色は白ですが、園芸品種では赤やピンク、黄色やオレンジの鮮やかな花色が揃います。

▼ピンクの花を咲かせるアキレア

アキレア(セイヨウノコギリソウ)

葉は細かく深裂した羽状複葉で、繊細な形をしています。
「ノコギリソウ」の和名は、ノコギリのように見えるこの葉の形に由来しています。
茎は分枝しながら花を咲かせ、草丈10~120㎝程度に成長します。
草丈が100㎝を超える高性種から矮性種、葉色も緑葉のものからシルバーリーフなど、豊富な園芸品種が流通しています。

▼アキレアの葉の様子

アキレア(セイヨウノコギリソウ)

耐寒性は高いのですが暑さにやや弱い性質で、品種によりますが高温多湿の環境で枯れてしまうことがあります。
環境が合えば放任でもよく育ち、よく増えます。

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アキレアの主な品種

コモンヤロウ(セイヨウノコギリソウ:Achillea millefolium)

コモンヤロウ(セイヨウノコギリソウ)

多くの品種の元となった原種で、ハーブとして現在も利用されています。
草丈20~100㎝程度に成長し、白い花を咲かせます。

園芸品種では鮮やかな花色が揃います。

▼セイヨウノコギリソウの園芸品種

アキレア(セイヨウノコギリソウ)

ただ単にアキレアというと本種を指すことが一般的です。
学名からミレフォリウムとも呼ばれます。

イエローヤロウ(Achillea filipendulina)

イエローヤロウ

中央アジア~南西アジアに分布するアキレアです。
鮮やかな黄色の頭花が密に付き、草丈100~120㎝程度に成長します。
本種はハーブではなく観賞用として広く栽培されており、ヨーロッパや北米の一部の地域で帰化植物として定着しています。

アキレア・プタルミカ(Achillea ptarmica)

アキレア・プタルミカ

ヨーロッパに広く分布するアキレアです。
頭花の一つ一つが大きいのが特徴で、八重咲き品種が流通しています。

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アキレアの育て方

アキレア(セイヨウノコギリソウ)の育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
高温多湿の環境が苦手な性質なので、風通しの良い場所で育てて下さい。

冬越し、夏越し

冬越し

耐寒性は高く、特に対策の必要はありません。

夏越し

暑さにやや弱い性質です。
暖地の場合は、風通しの良い場所で管理して下さい。
気温が高い日が続くようなら、半日蔭の場所に移動します。

株が混み合っているようなら、間引いて風通しを良くして下さい。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土が乾いてからたっぷりと。
乾燥気味の環境を好むので、水のやりすぎに注意して下さい。

肥料

やせ地でも育つ植物で多くの肥料を必要としません。

庭植えの場合は、ほとんど必要ありません。

鉢植えの場合は、元肥として緩効性化成肥料を施します。
追肥は様子を見ながら、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥して下さい。

植え付け・植え替え

適期は春の3月~4月、秋の9月中旬~10月です。

植え付け

庭植えの場合は、水はけが悪いようなら用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの一般的な配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

植え替え

鉢植えの場合は、1~2年に一度、植え替えを行います。
株が混み合っているようなら株分けを行い、新しい用土で植え付けて下さい。

庭植えの場合は、数年は植えっ放しでも大丈夫ですが、株が混み合ってくると生育が悪くなるので、株分けを兼ねて植え直しを行います。

花がら摘み、切り戻し

花が終わったら花茎の下で切り取ります。
夏場は蒸れ防止のためにも小まめに花がらを摘んで下さい。

秋になって株元に新しい芽が出来たら、地際で切り戻します。

増やし方(株わけ、さし芽、種まき)

株分け、さし芽、種まきで増やすことが出来ます。

株分け

適期は植え替え時の、3月~4月、9月中旬~10月です。
掘り上げた株を、1株に4~5芽つくように株分けして植え付けて下さい。

さし芽

適期は5月~6月です。
春から伸びた新しい芽の先端を8~10㎝程度に切り取って挿し穂にします。
下葉を取り除いて水揚げをしたら、挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理して、発根を待ちます。

種まき

適期は4月~5月、9月下旬~10月です。

種は播く前に一晩水につけて給水させておきます。
ポットまきか箱まきで、覆土は種が隠れる程度。
本葉が2~3枚になったらポット上げし、根が回ったら定植して下さい。
秋まきで苗が小さい場合は、春になってから定植します。

病気・害虫

高温多湿の環境で、うどんこ病、灰色かび病などが発生することがあります。
暖地の場合は、出来るだけ風通しの良い涼しい場所で育て、発生を抑制して下さい。

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