サポナリア(サボンソウ)の育て方

学名…Saponaria officinalis
和名…サボンソウ
別名…シャボンソウ、ソープワート
科名…ナデシコ科
属名…サボンソウ属
原産国…ヨーロッパ、西アジア
花色…白、ピンク
草丈…30㎝~70㎝
日照…日なた
難易度…星
USDA Hardiness Zone:4 to 8

サポナリア(サボンソウ)とは

サポナリア(サボンソウ)

サポナリアは、ナデシコ科サボンソウ属の植物です。
サポナリアの名前はサボンソウ属の学名で、広義ではサボンソウ属の植物全般を指しますが、通常サポナリアというとサポナリア・オフィシナリス種(Saponaria officinalis)を指すのが一般的です。

サポナリア・オフィシナリス種は、ヨーロッパ全土、西アジアに分布する多年草で、サボンソウの和名を持ちます。
サボンソウの名前は、葉を水に浸して揉むと石鹸のような泡が出ることに由来しています。
オフィシナリス種は全草にサポニンを含んでおり、古くから石鹸の代わりに利用されていました。
サポニンには界面活性作用がありますが、中性、非イオン性です。
石鹸に比べると穏やかな作用のため、繊細なウール織物などの洗濯の際に使用されていました。

サポナリアの花期は6月~9月。
花期になると、茎の頂部に花序を出し、3~7個の花を咲かせます。
花は径2~3㎝程度の大きさで、萼片が合着して長い萼筒となり、萼筒の先に5枚の花弁が開きます。

▼サポナリア(サボンソウ)の花

サポナリア(サボンソウ)の花

花弁の基部には小さな副花冠(フクカカン)が付いています。
副花冠とは、スイセンなどに見られる弁状の付属物です。
雄しべは10個、雌しべの花柱と共に花冠から突出します。

▼サポナリア(サボンソウ)の副花冠

サポナリア(サボンソウ)の副花冠

花色はピンク、白。
園芸品種では、八重咲きもあります。
花にはかすかに甘い香りがあります。

▼八重咲きのサポナリア(サボンソウ)

八重咲きサポナリア(サボンソウ)

葉は対生し、長さ5~10㎝、幅2~4㎝の卵形~卵状披針形で、縦に入る3~5本の脈が目立ちます。
花を咲かせながら草丈30~70㎝程度に成長します。

▼サポナリア(サボンソウ)の葉の様子

サポナリア(サボンソウ)の葉の様子

耐寒性、耐暑性に優れており、育てやすい植物です。
放任でもよく広がり、たくさんの花を咲かせます。
マメコガネなどによる食害がやや発生しやすい傾向がありますが、病気の発生はほとんどありません。
丈夫な性質で、一重咲きの品種はこぼれ種からも発芽します。

サポナリア(サボンソウ)の育て方

サポナリア(サボンソウ)の育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
日陰やジメジメした場所では上手く育たないので注意して下さい。

木漏れ日が差し込むような明るい日陰でも育てることが出来ますが、生育と花付きは日照時間に比例します。

酸性土壌でも育ちますが、基本的には中性~弱アルカリ性の土壌を好みます。
植え場所が酸性の場合は、あらかじめ苦土石灰をまいて中和しておくと、生育が良くなります。

※金魚などを飼っている池のそばには植えないで下さい。
水に浸ると葉や根に含まれるサポニンが溶け出し、飼育している金魚などが中毒を起こす可能性があります。

冬越し、夏越し

耐寒性、耐暑性共に優れており、特に対策の必要はありません。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
夏場に乾燥が続くようなら水やりをして下さい。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。

肥料

やせ地でも育つ植物で、多くの肥料を必要とはしません。

庭植えの場合は、生育に問題がないようであれば肥料を施す必要はありません。
多肥な環境で育つと、草丈が高くなり、倒れやすくなります。

鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を施します。

植え付け、植え替え

適期は春の3月~5月、秋の9月~10月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで、水はけの良い環境を作っておきます。
植え付け後はしっかりと水やりをして下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土6・腐葉土4などの一般的な配合土を使います。

植え替え

鉢植えの場合は、混み合って生育が悪くなるようなら植え替えを行って下さい。
一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行います。

庭植えの場合は、株が広がりすぎているようなら、不要な部分を取り除きます。

切り戻し

花が終わった花序は早めに切り取っておきます。
脇芽が伸びて、再び花を咲かせます。

増やし方

株分け、挿し芽、種まきで増やすことが出来ます。
※八重咲き品種には種が出来ないので、株分け、または挿し芽で増やします。

株分け

植え替え時に株を分けて植え付けて下さい。

挿し芽

茎を2~3節程度の長さに切り取って挿し芽にします。
水揚げをしてから挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理して発根を待ちます。

種まき

適期は秋の9月~10月です。
※寒冷地では春まきにします。

種はポットや播種箱にひと粒ずつまき、軽く覆土します。
発芽温度は15~20℃です。
水を切らさないように管理して発芽を待って下さい。

播種箱にまいた場合は、本葉が2~3枚程度になったらポット上げし、ポットに根が回ったら定植します。

病気・害虫

病気の発生はほとんどありませんが、アブラムシやマメコガネが発生することがあります。
発生した場合は早めに駆除して下さい。

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