宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

ガーデニングの図鑑

アスクレピアス(トウワタ)の育て方

学名…Asclepias
和名…トウワタ、ヤナギトウワタ、オオトウワタ
科名…キョウチクトウ科
属名…トウワタ属
原産国…南北アメリカ、熱帯アフリカ
花色…赤、オレンジ、黄色、白
草丈…30㎝~150㎝
日照…日なた
難易度…星
USDA Hardiness Zone:品種により異なる

アスクレピアス(トウワタ)の特徴

アスクレピアス

アスクレピアスは、南北アメリカに約120種が分布するキョウチクトウ科トウワタ属の多年草です。
主に栽培されるのは、メキシコおよび南アメリカ原産のアスクレピアス・クラサヴィカ種(Asclepias curassavica)と、北アメリカ原産のアスクレピアス・ツベロサ種(A. tuberosa)です。

クラサヴィカ種は本来は多年草ですが耐寒性は低く、日本では一年草として扱うのが一般的です。
ツベロサ種は、耐寒性が高いため、冬越しが可能です。

アスクレピアスの花期は6月~10月。
花期になると、茎の上部の葉の付け根から花序を出し、羽根突きの羽のようなユニークな形をした花を咲かせます。
花は径1㎝程度の小さなもので、一つの花序には10~25個の花が付きます。
花の中心には雄しべと雌しべが合体したずい柱があり、ずい柱の周りには副花冠があります。
副花冠には角のような付属体が付いており、ずい柱を囲むように突出します。
花冠は深く5裂して反り返ります。

▼アスクレピアスの花の構造

アスクレピアスの花の構造

花冠の色は赤、オレンジ、黄色で、副花冠は黄色、またはオレンジ色です。

花後に出来る果実が熟して弾けると、中からフワフワした綿毛の付いた種が出てきます。
「トウワタ(唐綿)」の和名は、この種の綿毛に由来しています。

▼トウワタの種

アスクレピアス(トウワタ)

葉は披針形~長楕円形で対生します。
茎を傷つけると白い乳液が出ます。
肌が弱いとかぶれることがあるので、剪定の時などは手袋をして、肌に乳液が直接付着しないように注意する必要があります。

耐暑性に優れた育てやすい植物です。
強健な性質で、放任でもよく花を咲かせますが、アブラムシがよく発生します。

「トウワタ」と名前の付く植物に「フウセントウワタ」がありますが、こちらはフウセントウワタ属に分類されており、本種とは別属の植物です。

フウセントウワタ
フウセントウワタの育て方

学名…Gomphocarpus physocarpus 和名…風船唐綿(フウセントウワタ) 別名…フウセンダマノキ 科名…キョウチクトウ科 属名…フウセントウワタ属 原産国…アフリカ南部 花色…白(主 ...

アスクレピアス(トウワタ)の主な品種

アスクレピアス・クラサヴィカ(Asclepias curassavica)

アスクレピアス(トウワタ)

USDA Hardiness Zone:9b to 11

メキシコ、南アメリカに分布するアスクレピアスで、トウワタ(唐綿)の和名を持ちます。
現在では世界中の熱帯、亜熱帯地域で帰化状態にある他、中国、台湾、オーストラリアなどでも栽培を逸出したものが野生化しています。

草丈60~100㎝程度に成長し、茎が真っすぐに伸びることから切り花としてもよく利用されます。
葉は長さ6~15㎝、幅1~4㎝程度の披針形~長楕円状披針形で、一つの花序には10~20個の花が付きます。
基本種の花色は花冠が赤、副花冠が黄色ですが、花冠、副花冠共に黄色の園芸品種もあります。
耐寒性は無く、春まき一年草として扱います。

アスクレピアス・ツベロサ(Asclepias tuberosa)

アスクレピアス・ツベロサ

USDA Hardiness Zone:3 to 9

北アメリカ東部に分布するアスクレピアスで、ヤナギに似た葉を持つことから「ヤナギトウワタ」の和名があります。
耐寒温度は-15℃程度で寒さに強く、冬越しが可能です。
花後に実る果実がパンヤノキに似ていることから、「宿根パンヤ」と呼ばれることもあります。

草丈50~80㎝程度に成長し、オレンジ色の花を咲かせます。
葉は長さ5~12㎝、幅2~3㎝程度で、一つの花序には最大25個の花が付きます。

アスクレピアス(トウワタ)の育て方

アスクレピアスの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
真夏の直射日光にも負けない強さがあるので、一日中陽が当たる場所でも大丈夫です。

冬越し

クラサヴィカ種とツベロサ種で耐寒性が異なります。

クラサヴィカ種

耐寒温度は-1℃程度で一年草として扱うのが一般的です。
冬越しをする場合は室内で管理して下さい。
花後に種が出来るので、種を採取しておいて春に蒔いた方が簡単です。

ツベロサ種

耐寒温度は-15℃程度で、寒さに強い性質です。
凍結の心配がある場合は、根が凍らないように株元を腐葉土や敷き藁などでマルチングして下さい。
寒さで落葉しますが、春になると芽吹きます。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
水の遣りすぎは根腐れの原因になるので注意して下さい。

冬越し中の株は、やや乾燥気味に管理します。

肥料

庭植えの場合は、元肥として用土に堆肥や腐葉土をたっぷりと混ぜ込んでおきます。
追肥の必要はありません。

鉢植えの場合は、5月~9月の生育期間中に緩効性化成肥料、または液体肥料を定期的に施します。

植え付け、植え替え

適期は4月~6月です。
クラサヴィカ種は遅霜の心配が無くなってから、作業を行って下さい。

植え付け

水はけの良い、肥沃な土壌を好みます。
庭植えの場合は、混ぜ込む堆肥や腐葉土をやや多めにして、環境を整えて下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土4などの混合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで用土を作ります。

植え替え

株が込み合って来たら、植え替えを行って下さい。
2~3年に1度が目安です。

増やし方(挿し木・種まき)

挿し木と種まきで増やすことが出来ます。
種まきについては下記「種まき」の項目を参照下さい。

挿し木

適期は4月~6月です。

茎を2節ほどの長さに切り取り、挿し穂にします。
切り口から白い汁が出てきますが、この汁をそのままにしておくと切り口を塞いでしまうので、ふき取るか水切りをして取り除きます。
この作業をした上で、水揚げをして挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理し、発根を待ちます。

種まき

ツベロサ種はこぼれ種でもよく発芽します。

種の採取

花後に出来る果実が熟して弾けると綿毛の付いた種が現れます。
採取したら紙袋などに入れて涼しい場所で保管して下さい。

種まき

適期は4月~5月です。
発芽温度が20~25℃と高めなので、暖かくなってから蒔いて下さい。

綿毛が付いていたら取り除き、種は播種箱かポットに蒔き、2~3㎜程度の覆土をします。
発芽までは水を切らさないように管理し、本葉が3~4枚程度になったらポット上げして下さい。
ポットに根が回るまで育苗し、花壇や鉢に定植します。

病気・害虫

アブラムシ

アブラムシがよく発生します。
見付け次第駆除して下さい。
定期的に薬剤を散布して予防するのも効果的です。

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