ガーデニングの図鑑

宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

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ペンステモンの育て方

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学名…Penstemon
別名…ツリガネヤナギ、ヤナギチョウジ
科名…オオバコ科
(※ゴマノハグサ科で分類されることもあります。)
属名…イワブクロ属(ペンステモン属)
原産国…北~中央アメリカ
花色…白、赤、ピンク、紫、青
草丈…30㎝~100㎝
日照…日なた
難易度…星星星
USDA Hardiness Zone:3 to 8

ペンステモンの特徴

ペンステモン(ツリガネヤナギ)

ペンステモンの仲間は、北アメリカから中央アメリカおよび、東アジアを中心に約250種が分布するオオバコ科の植物です。
その形態は多岐に渡り、多くが多年草ですが一部は低木で、落葉性から常緑性、立ち性やほふく性などバラエティーに富んだ植物が揃います。
日本にもペンステモンの仲間であるイワブクロ(Penstemon frutescens)が北日本の高山に自生しています。

その中でペンステモンとして観賞用に栽培されるのは、花が美しい多年草タイプの植物です。
北米やヨーロッパでは非常に人気のある植物で、古くから品種改良が盛んに行われてきた歴史があります。
元となった原種も数多く存在し、現在では様々な花色、花姿、草姿など数多くの品種が作出され流通しています。
ほとんどの品種は常緑性で、ロゼット状または茎立ちで冬越しをします。

そんなペンステモンですが、日本での流通量はあまり多くありません。
高温多湿の環境が苦手な性質から、夏に枯れてしまう事が少なくないためです。
そのため、本来は多年草ですが、春に花を楽しんで夏には枯れる一年草として扱われている場合もあります。

花の形状や時期は品種により異なりますが、多くの品種は6月~7月にかけて花を咲かせます。
花は釣鐘状のものや筒状のものなどがあり、長く伸ばした花茎に多数の花を穂状に咲かせる品種が主に流通します。
花色は白、赤、ピンク、紫、青。

日本の高温多湿の環境が苦手ですが、比較的暑さに強い品種もあります。
暖地での夏越しは難易度が高く、涼しい場所で管理していても枯れてしまうことがあります。
夏場に冷涼な気候の地域では、夏越しも容易で、美しい花を毎年咲かせることが出来ます。

ペンステモンの主な品種

非常に多くの品種があります。

ペンステモン ‘エレクトリック・ブルー’ (Penstemon heterophyllus 'Electric Blue')

ペンステモン

透明感のあるブルーの花が非常に美しい人気品種です。

ペンステモン  ‘ハスカーレッド’ (P. digitalis 'Husker Red')

ペンステモン(ツリガネヤナギ)

シックな銅葉と薄いピンクの花のコントラストが美しい人気品種です。
花後は葉色が暗緑色になりますが、カラーリーフとしても観賞価値があります。
比較的暑さに強く、ペンステモンの中で最もポピュラーな品種です。

ペンステモン・グロキシニオイデス(P. × gloxinioides)

ペンステモン

ハルトヴェギー種(P. hartwegii)とコバエア種(P. cobaea)の種間交雑によって作出された園芸品種です。
花は大輪で、薄紫色を中心に、赤、ピンク、紫など多彩な花色があります。

ペンステモン・コバエア(P. cobaea)

ペンステモン

北アメリカ原産のペンステモンで、古くから栽培されています。
こちらも数多くの園芸品種があります。

他にも数えきれない位の品種があり、近年では比較的暑さに強い改良品種も流通するようになっています。

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ペンステモンの育て方

ペンステモン(ツリガネヤナギ)の育て方

※花期は品種によって異なります。

栽培環境

日当たりが良く、水はけが良く、風通しが良い場所が適しています。
夏の高温多湿が苦手なので、庭植えの場合は夏場の強い西日が当たらない場所で育てて下さい。

夏越し、冬越し

夏越し

花が終わったら早目に切り戻します。
株元から1/2~2/3位の位置でバッサリと切って風通しを良くしてやって下さい。
鉢植えの場合は、梅雨の時期になったら雨の避けられる場所に移動します。
夏場は風通しの良い半日蔭の場所で管理して下さい。

冬越し

耐寒性が強い植物です。
特に対策無しで冬越し可能です。
冬の寒さに当たらないと開花しない品種が多いので、室内には取り込まず戸外で冬越しをさせて下さい。

水遣り

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと。

乾燥には強く、過湿に弱い植物です。
水の遣りすぎには注意して下さい。

肥料

あまり多くの肥料は必要としません。

庭植え、鉢植えともに、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥して下さい。
6月以降に肥料が残っていると、夏越しが難しくなります。
夏場に肥料分が残らないように注意して下さい。

植え付け、植え替え

植え付け

水はけの良い土を作ることがポイントです。

庭植えの場合は、用土に堆肥や腐葉土などを混ぜ込んで水はけの良い環境を作ります。
水はけの悪い土地では、盛り土をして高植えにすると効果的です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土に軽石や鹿沼土を混ぜて水はけの良い用土を作って下さい。
または赤玉土(小粒)6・腐葉土3・川砂やパーライト1の配合土を使います。

植え替え

鉢植えの場合は、1年に1度植え替えを行います。
適期は3月~4月、9月中旬~10月です。
庭植えの場合も、経年と共に生育が悪くなるので、3年に一度位の頻度で、株分けを兼ねて植え替えを行って下さい。

増やし方(株分け、挿し木、種まき)

株分けと挿し木と種まきで増やすことが出来ます。
種まきについては下記「種まき」の項目を参照下さい。

株分け

適期は3月~4月、9月中旬~10月です。

数年が経って大株になれば株分けをすることが出来ます。
植え替え時に掘り上げた株をスコップなどで分けて、植え付けて下さい。

挿し木

適期は5月~6月、9月中旬~10月です。

2節ほど茎を切り取って挿し穂にします。
下の節の葉を取り除いて水揚げをしたら、下の節が埋まるように挿し木用土に挿します。
水を切らさないように明るい日陰で管理して、発根を待ちます。

種まき

種の採取

種の採取を行う場合は、花後の切り戻しをしないで、果実が茶色く熟すのを待ちます。
しっかりと熟したら、花茎ごと切り取って種を採取して下さい。
ペンステモンの種は小さいので注意して下さい。
採取した種は、紙袋などに入れて冷暗所で保管します。

種まき

適期は4月~5月、9月中旬~10月ですが、寒冷地以外では秋に蒔きます。

種は箱まきかポットまきで、覆土は2㎜程度でごく薄く。
種が小さいので、水の管理は底面給水で行います。
発芽温度は15℃~20℃程度、発芽までは10日前後です。
本葉が2~3枚になったらポット上げし、5~6枚になったら定植して下さい。

病気、害虫

アブラムシが発生することがあるので、発生した場合は薬剤などで駆除して下さい。

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