育て方のポイント
オキザリス・バーシカラーの育て方早見表
オキザリス・バーシカラーは、白い花弁の裏側に赤い縁取りが入り、 蕾が赤白のストライプ模様に見える冬咲きの球根植物です。 日当たりと水はけのよい場所を好み、夏は地上部を枯らして休眠します。
- 分類
- 球根性多年草
- 開花期
- 12月~3月
- 花色
- 白。花弁の裏側に赤い縁取りが入る
- 草丈
- 10cm~20cm程度
- 日照
- 日なた。日照不足では花が開きにくくなる
- 適した場所
- 日当たりと水はけがよく、冬の強い霜を避けられる場所
- 水やり
- 生育期は用土が乾いたら水やり。夏の休眠期は断水する
- 肥料
- ほとんど不要。秋に少量与える程度でよい
- 植え付け
- 9月~10月
- 植え付け深さ
- 球根の上に2cm程度覆土する
- 夏越し
- 5月頃から休眠。雨の当たらない場所で乾燥状態を保つ
- 冬越し
- 強い霜や凍結を避ける。鉢植えは軒下などで管理する
- 増やし方
- 分球
- 病害虫
- 比較的少ない。ナメクジやカタツムリに注意
育て方のコツ: 花は日光が当たると開き、曇天や夜間には閉じます。 夏に地上部が枯れても株が枯れたわけではないため、 休眠中は水を与えず、秋の芽出しを待ちます。
オキザリス・バーシカラーの基本情報
- 学名…Oxalis versicolor L.
- 和名…シボリカタバミ(絞り酢漿草)
- 別名…オキザリス・ベルシコロル、オキザリス・パーシカラー
- 科名…カタバミ科
- 属名…カタバミ属
- 原産国…南アフリカ
- 花色…白地に赤
- 草丈…10cm~20cm
- 日照…日なた
- 難易度…

- USDA Hardiness Zone:8 to 11
オキザリス・バーシカラーとは

オキザリス・バーシカラーは、南アフリカに分布するカタバミ科カタバミ属の多年草です。
分布域は南アフリカ南西部のケープ州にあり、州西部を中心に平野や斜面などで自生が見られます。
ユニークな花姿から、観賞用として世界で広く栽培されているオキザリスの一つです。
オキザリス・バーシカラーの花期は12月~3月。
※開花時期は栽培地域や植え付け時期によって前後します。
花期になると、分枝した上部の茎の葉の付け根から花柄を伸ばし、花径2cm程度の花を咲かせます。
花柄は2~4cm、花弁は5個で長さ1.6~1.9cmの倒卵形です。
▼オキザリス・バーシカラーの花

花弁はプロペラ状に重なっており、裏側の縁には赤い覆輪が入ります。
このため蕾の状態では、赤白のパラソル、あるいはキャンディーの包みのような愛らしい姿となります。
▼オキザリス・バーシカラーの蕾

雄しべは長短2段になっており、雌しべは2段の雄しべの中間の長さとなっています。
▼オキザリス・バーシカラーの雄しべ

花は日が当たると開き、夜間や天気の悪い日には閉じています。
花期の間は次々と開花し、最盛期には株を覆うように花を咲かせます。
▼株いっぱいに花を咲かせたオキザリス・バーシカラー

葉は3出複葉、いわゆる三つ葉です。
小葉は長さ7~14mm、幅1.5~4mmの線形~長楕円形です。
葉柄は0.2~5cm。
▼オキザリス・バーシカラーの葉の様子

細く繊細な葉を持つため、他のオキザリスに比べるとかなり草姿が異なります。
茎は分枝して花を咲かせながら草丈10~20cm程度に成長します。
▼成長したオキザリス・バーシカラー

比較的低温には耐えますが、強い霜や長時間の凍結で傷むことがあります。
冬は霜の避けられる軒下などで管理します。
秋に植えて冬に開花する秋植え球根で、夏は地上部を枯らして休眠し、秋に再び芽吹きます。
オキザリス・バーシカラーの品種
シンデレラムーン(SKダブルワン)

オキザリス・バーシカラーの八重咲き品種。
育て方は基本種と同じです。
オキザリス・バーシカラーの近縁種
オキザリス・バーシカラーが属するカタバミ属は世界に約700種が知られており、南半球の熱帯、亜熱帯を中心に、温帯まで広く分布しています。 栽培が容易で花の美しい種が数多くあることから、観賞用として広く親しまれています。 栽培されているカタバミ属の植物には本種の他以下のようなものがあります。
オキザリス・バーシカラーの育て方

栽培環境
日当たりが良く、水はけの良い環境が適しています。
強い霜に当たったり、凍ると枯れることがあるので、冬場は軒下などの霜の避けられる場所で管理してください。
鉢植えにすると、冬の霜よけや夏の休眠期の断水管理がしやすくなります。
| 時期 | 株の状態 | 水やり | 管理のポイント |
|---|---|---|---|
| 秋~春 | 芽を出して生育・開花する | 用土が乾いたらたっぷり与える | 日当たりのよい場所で育て、強い霜や凍結を避ける |
| 初夏~夏 | 地上部が枯れて休眠する | 断水する | 雨の当たらない場所で鉢土を乾燥状態に保つ |
| 秋 | 再び芽吹く | 芽出しを確認したら徐々に再開する | 必要なら分球・植え替えを行う |
オキザリス・バーシカラーの花が開かない原因
オキザリス・バーシカラーの花は、日光が当たると開き、 夜間や曇り・雨の日には閉じる性質があります。
そのため、天気の悪い日に花が閉じていても異常ではありません。 晴天時にも開花しにくい場合は、日照不足が原因として考えられます。
花をよく開かせるには、できるだけ日当たりのよい場所で育てます。 冬は日照時間が短いため、鉢植えは軒下でもできるだけ日の当たる位置に置きます。
夏越し
5月頃になると葉が黄変して地上部が枯れ始めますが、これは株が枯れたのではなく、夏の休眠に入る正常な変化です。
地上部が枯れたら水やりをやめ、雨の当たらない場所へ移動します。
休眠中は鉢土を乾いた状態に保ち、秋まで水を与えません。
秋になって新芽が見えてきたら、徐々に水やりを再開します。
水やり
過湿を嫌います。
生育期は用土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るまで水やりをします。
夏の休眠期は水やりをやめます。
肥料
肥料はほとんど必要ありません。
与えすぎると葉ばかりが茂り、花付きが悪くなります。
施さなくても問題ありませんが、秋の10月~11月頃に、少量の緩効性化成肥料を株元に置き肥すると花数が増えます。
植え替え、植え付け
適期は9月~10月です。
植え付け
用土は市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの配合土を使います。
5号鉢に5~6球が目安で、覆土は2cm程度です。
植え替え
よく分球するので、込み過ぎているようなら植え替えを行ってください。
一回り大きな鉢に植え替えるか、分球して植え付けます。
増やし方(分球)
自然分球でよく増えます。
分球
適期は9月~10月です。
自然に分球しているので、分けて植え付けます。
病気・害虫
害虫
大きな被害は少ないですが、芽出し時期にナメクジやカタツムリが新芽を食害することがあります。
病気
多湿で風通しが悪い環境では、まれにさび病が発生することがあります。 過湿を避け、風通しよく管理します。
よくある質問
オキザリス・バーシカラーのよくある質問
オキザリス・バーシカラーを育てるときによくある疑問をまとめました。 花が開かない原因、夏の休眠、水やり、冬越し、植え替えなどを確認しておきましょう。
オキザリス・バーシカラーの花が開かないのはなぜですか?
オキザリス・バーシカラーの花は、日光が当たると開き、 曇りや雨の日、夜間には閉じます。 晴れているのに花が開きにくい場合は、日照不足も考えられます。 できるだけ日当たりのよい場所で育てます。
夏に葉が全部枯れました。球根も枯れていますか?
夏に地上部が枯れるのは正常な休眠です。 5月頃から葉が枯れ始めたら水やりをやめ、 雨の当たらない場所で鉢土を乾いた状態に保ちます。 秋になると再び芽を出します。
休眠中も水やりが必要ですか?
夏の休眠期は基本的に水やりをしません。 湿った状態が続くと球根が傷むことがあるため、 雨の当たらない場所で乾燥させて管理します。
オキザリス・バーシカラーは寒さに弱いですか?
比較的寒さには耐えますが、強い霜や土が凍るような環境では傷むことがあります。 鉢植えは軒下など霜を避けられる場所で管理すると安心です。 寒冷地ではより強い防寒が必要です。
オキザリス・バーシカラーは庭植えできますか?
冬に土が強く凍結しない暖地では庭植えも可能ですが、 夏の休眠期に雨を避けにくいため、鉢植えの方が管理しやすい植物です。 庭植えする場合は、水はけが非常によい場所を選びます。
毎年植え替えが必要ですか?
毎年必ず植え替える必要はありません。 分球して鉢の中が混み合ったり、水はけが悪くなった場合に、 9月~10月に掘り上げて植え替えます。
オキザリス・バーシカラーはどうやって増やしますか?
自然にできた子球を分ける分球で簡単に増やせます。 9月~10月の植え替え時に球根を分け、それぞれ植え付けます。

