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ネムノキの育て方

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学名…Albizia julibrissin
和名…ネムノキ(合歓木)
別名…ネム、ネブ、ネブノキ
科名…マメ科
属名…ネムノキ属
原産国…日本、朝鮮半島、中国、イラン、アフガニスタン、アゼルバイジャン
花色…ピンク
樹高…5m~12m
日照…日なた
難易度…星
USDA Hardiness Zone:6 to 9

ネムノキの特徴

ネムノキ

ネムノキは、日本、朝鮮半島、中国南部、アゼルバイジャン、イラン、アフガニスタンに分布するマメ科ネムノキ属の落葉性高木です。
日本では本州、四国、九州、沖縄に分布しており、雑木林や河原、平原など日当たりの良い場所に自生が見られます。
繊細な葉と美しい花を持つことから世界で広く栽培されており、海外でも公園樹や庭木として植栽されています。
アメリカ南部の一部の地域では栽培を逸出したものが野生化しているのが確認されています。

ネムノキの花期は6月~7月。
花期になると、分枝した枝先に小さな花が集まった頭状花序を出し、花を咲かせます。
一つの花序は10~20個の花が集まって形成されています。
ピンクに染まる糸状のものは、突出した多数の雄しべです。
花弁は5枚が合着しており、基部が筒状になって雄しべの下部を包んでいます。
雌しべは雄しべの中にあり、雄しべ同様に長い糸状ですが、先まで白いのが特徴です。
花には淡く甘い香りがあります。

▼ネムノキの花の構造

ネムノキの花の構造

花序の中には雄しべが途中まで合着した頂生花が一つあり、この中に蜜を蓄えています。

▼ネムノキの頂生花

ネムノキの頂生花

花後にはマメ科の植物らしい果実が実ります。

▼ネムノキの果実

ネムノキの果実

葉は長さ20~30㎝程度の2回羽状複葉で、羽片は楕円を半分に切ったような包丁形をしています。
葉は夜になると垂れ下がり、羽片が閉じて眠っているように見えます(就眠運動)。
和名の「ネムノキ」の名前は、この性質に由来しています。
ネムノキの葉が閉じる仕組みはオジギソウと同様で、葉の付け根部分の水分が移動することによって起こります。
この運動は周囲の明るさに反応しているものではなく、体内時計によるもので、夜間に光を当て続けても同様に就眠運動がおこります。

▼ネムノキの葉の様子

ネムノキ

枝は分枝しながら樹高5~12m程度に成長します。

▼大きく育ったネムノキ

ネムノキ

耐寒性、耐暑性に優れており、育てやすい樹木です。
病害虫の発生はほとんどありません。
枝はジクザグに曲がりながら横に広がるように伸びるので、植栽にはそれなりのスペースが必要になります。
萌芽力があまり高く無いので、剪定での樹形・樹高のコントロールは難しい樹木です。

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ネムノキの主な品種

イッサイネム(Albizia julibrissin ‘Nana’)

非常に花付きが良く、若木の内から花が咲く品種です。
花は鮮やかなピンク色です。

サマーチョコレート(Albizia julibrissin ‘Summer Chocolate’)

初夏になると葉が暗紫色に色付きます。
夏に咲くピンク色の花とのコントラストが美しい品種です。

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ネムノキの育て方

ネムノキの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
半日蔭程度の日照でも育ちますが、花付きは日当たりに比例します。
たくさんの花を楽しむためには、よく日の当たる場所で育てて下さい。

移植を嫌う性質です。
鉢植えでも育てることが出来ますが、植え替え時に根を傷めると枯れることがあるので、できれば露地植えで育てて下さい。

冬越し、夏越し

耐寒性、耐暑性に優れており、本州以南の地域であれば特に対策の必要はありません。

水やり

庭植えの場合は、根付けばほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。

肥料

マメ科の植物の根には根粒菌が共生しており、空気中の窒素分を取り込んで養分として宿主に供給しています。
肥料を施す必要はありません。

鉢植えで育てている場合は、春の3月頃に少量の緩効性化成肥料を株元に置き肥して下さい。

植え付け、植え替え

適期は春の3月下旬~4月頃です。
根を傷めると根付かないことがあるので、注意して下さい。

植え付け

根鉢の2~3倍程度の植穴を掘り、用土に腐葉土をたっぷりと混ぜ込んで水はけの良い環境を作ります。
植え付け後はしっかりと水やりをし、棒などで突いて土を馴染ませて下さい。
必要であれば、支柱を立てます。

鉢植えの場合は、赤玉土7・腐葉土3などの配合土を使います。
根鉢は崩さずに植え付けて下さい。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりを起こしているようなら植え替えを行います。
根鉢を崩さず、一回り大きな鉢に新しい用土で植え付けて下さい。

剪定

萌芽力があまり高くないので、強い剪定は行わず、基本的に自然樹形のままで育てます。
込み入った箇所や不要な枝が目立つ場合は、4月頃に分枝している基部で枝を切り落とします。
太い枝を切り落とすと枯れこんだり、枯れてしまうことがあるので注意して下さい。

増やし方(根伏せ、種まき)

根伏せと種まきで増やすことが出来ます。
ただしどちらの場合も開花までには数年から10年程度かかります。

根伏せ

適期は4月頃です。
掘った根を長さ10~20㎝程度に切り取って土に伏せて下さい。
根伏せに使う根の太さは指の太さ程度です。

※ネムノキとして流通している苗木はネムノキを台木として接ぎ木された「一才ネム」であることが大半です。
根伏せをすると、台木である普通のネムノキを増やすことになるので注意して下さい。

種まき

花後にサヤが実り、秋になると茶色く変色します。
茶色くなったら中の種が熟しているので採取して下さい。
採取した種は春まで保管します。

種まきの適期は春の3月中旬~4月です。
種はポットなどに蒔き、覆土は2~3㎜程度。
水を切らさないように管理して発芽を待ちます。

ポットに根が回ったら根を傷めないように注意して定植して下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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