エキザカムの育て方

  • 学名…Exacum affine
  • 和名…ベニヒメリンドウ(紅姫竜胆)
  • 別名…ペルシャンバイオレット
  • 科名…リンドウ科
  • 属名…ベニヒメリンドウ属(エキザカム属)
  • 原産国…インド洋ソコトラ島
  • 花色…青紫、白、ピンク
  • 草丈…20㎝~30㎝
  • 日照…日なた(夏は半日蔭~日陰)
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:10 to 12

エキザカムとは

エキザカム

エキザカムは、インド洋ソコトラ島原産のリンドウ科ベニヒメリンドウ属(エキザカム属)の多年草です。
ベニヒメリンドウ属には約70種の植物が分類されていますが、主に栽培されるのは本種エキザカム・アフィネ種(Exacum affine)です。

アフィネ種が自生するソコトラ島は、数百年前に大陸から分離したため、動植物が独自の進化を遂げており「インド洋のガラパゴス」と呼ばれています。
ソコトラ島固有の種が数多く分布しており、アフィネ種もその一つとなっています。
※現在逸出した栽培種が熱帯地方の各地で野生化しています。

日本には昭和初期に渡来しています。
本来は多年草ですが比較的短命で耐寒性も低いため、一年草として扱うのが一般的です。


エキザカムの花期は6月~10月。
花期になると、分枝した茎の頂部の葉腋から花柄を伸ばし、花径1~2㎝程度の花を多数咲かせます。
花は花冠が4~6裂して平らに開き、雄しべは鮮やかな黄色の葯を持ち、雌しべは長く突出します。
花冠の内側は黄緑色~黄色になっています。

▼エキザカムの花

エキザカムの花

萼は5裂して先が尖り、丸い翼が付いています。

▼エキザカムの萼の様子

エキザカムのガクの様子
photo by:阿橋 HQ / CC BY-SA 2.0

花色は基本種の青紫の他、白、ピンク。
一重咲きの他、八重咲き品種も流通しています。
花は長い花期の間、次々と開花します。
室内の暖かい場所で管理すれば冬の間も花を咲かせます。

▼八重咲きのエキザエム

八重咲きのエキザエム

葉は対生し、先が尖った広卵形で光沢があります。
葉柄はありません。

▼エキザカムの葉の様子

エキザエムの葉

茎はよく分枝して花を咲かせながら成長し、草丈20~30㎝程度になってこんもりと茂ります。
葉に白い斑の入る斑入り品種もあります。

▼エキザカムの株姿

エキザカム

夏の強い日差しを嫌うので、夏場は半日蔭から明るい日陰で育てます。
耐寒性は低いので、冬越しは室内での管理が基本です。

エキザカムの育て方

エキザカムの育て方

栽培環境

日当たりを好みますが、真夏の直射日光で葉焼けや花焼けを起こすので、夏場は半日蔭から日陰の場所が適しています。
自生地は熱帯、亜熱帯ですが、比較的カラッとした気候の場所で、ジメジメした環境は好みません。
水はけの良い場所で育てることも大切です。

冬越し、夏越し

夏越し

高温多湿の環境があまり得意ではありません。

鉢植えの場合は、梅雨の時期になったら、雨の避けられる軒下などに移動して下さい。
夏の直射日光で、葉や花が痛みます。
夏場は風通しの良い、半日蔭から明るい日陰の場所で管理して下さい。

冬越し

冬越しには7℃以上の気温が必要です。

冬越しをさせる場合は、11月になったら室内に取り込んで下さい。
室内では暖かく日当たりの良い場所で管理します。
一日を通して10℃以上の気温が保てるような場所だと、冬の間も開花します。

水やり

葉や茎が多肉質で、乾燥に強い性質です。

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土が乾いてからたっぷりと。
過湿な環境が続くと根腐れを起こすので注意して下さい。
葉や花に水がかかると蒸れから病気が発生することがあるので、葉や花に水がかからないように水やりをします。

肥料

花期が長いので、肥料切れをさせないようにします。
庭植え、鉢植え共に、4月から10月までの間、緩効性化成肥料の置き肥をするか、液体肥料を定期的に施します。

植え付け、植え替え

植え付け

適期は4月中旬~6月です。

庭植えの場合は、用土に腐葉土などを混ぜ込んで、水はけの良い環境を作って下さい。
さらに元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土3・パーライト1などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

植え替え

冬越しした株は、春になったら植え替えを行って下さい。
根鉢を崩さずに、新しい用土で一回り大きな鉢に植え替えます。

花がら摘み

終わった花をそのままにしておくと、灰色かび病の原因になることがあります。
花がらはこまめに摘み取って下さい。

切り戻し

夏の暑さで開花が鈍ることが多いので、その場合は切り戻しを行うと、秋に再び美しい花を咲かせます。
草丈の1/3程度の位置でバッサリと切り戻して下さい。

増やし方(挿し芽、種まき)

挿し芽と種まきで増やすことが出来ます。

挿し芽

適期は5月~6月、9月です。

茎の先端から2~3節程度を切り取って、挿し穂にします。
下の節の葉を取り除いて水揚げをしたら、挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰の場所で水を切らさないように管理して発根を待ちます。

種まき

種の出来ない品種(八重咲きや斑入り品種)もありますが、種の出来る品種は種まきで増やすことが出来ます。
微細種子で生育が遅く、育苗期間に立ち枯れ病が発生するもこともあり、種まきの難易度はやや高めです。

種まきの適期は、4月中旬~5月です。
発芽温度が20℃~25℃と高めなので、暖かくなってから蒔いて下さい。

立ち枯れ病が発生しやすいので、種まき用土は清潔なものを使用します。
種は、播種箱やピートバンにまき、覆土はしません。
水やりは底面給水で行い、発芽までは乾かさないように管理します。
本葉2~3枚程度になったらポット上げし、ポットに根が回ったら定植して下さい。

病気・害虫

灰色かび病

葉や茎に茶色~灰色の斑点ができ、酷くなると拡大して灰色のカビが発生します。
病変を見つけたら速やかに取り除いて下さい。
多湿の環境で発生することが多く、風通しを良くすることである程度は予防できます。
水やりの際に、葉や花に水がかからないよう、注意して下さい。
また殺菌剤を散布することでも殺菌、予防ができます。

アブラムシ、ハダニ

アブラムシやハダニが発生することがあります。
見つけ次第駆除して下さい。

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