シュウメイギク

  • 学名…Anemone hupehensis
  • 和名…シュウメイギク(秋明菊)
  • 別名…キブネギク(貴船菊)
  • 科名…キンポウゲ科
  • 属名…イチリンソウ属
  • 原産国…中国、台湾
  • 花色…白、ピンク
  • 草丈…50㎝~100㎝
  • 日照…半日蔭
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:5 to 8

シュウメイギクとは

シュウメイギク

シュウメイギクは、中国、台湾原産のキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。
日本の山野でも見られますが、これは古い時代に中国から渡来したものが帰化したと考えられています。
野生化したシュウメイギクは変種とされており(Anemone hupehensis var. japonica)、本州、四国、九州の山野や里山など、多くは人家の周辺に分布しています。

「キク」と名前に付きますが、キク科の植物ではありません。


シュウメイギクの花期は8月下旬~11月。
花期になると、分枝した茎の頂部に、花径5~7㎝程度の花を咲かせます。

▼シュウメイギクの花の様子

シュウメイギクの花の様子

花弁は退化しており、花弁状の萼片が5~6個付きます。

▼シュウメイギクの花

シュウメイギクの花

中央には180個以上の雄しべと雌しべの集合体があります。

▼シュウメイギクの雄しべと雌しべ

シュウメイギクの雄しべと雌しべ

花色は白のほか、ピンク。

▼ピンク色の花を咲かせるシュウメイギク

ピンク色の花を咲かせるシュウメイギク

一重咲きの他、八重咲き品種も流通しています。

▼八重咲きのシュウメイギク

八重咲きのシュウメイギク

果実は長さ1~2㎜の痩果(そうか)で、白い綿毛に覆われており、風に乗って散布されます。

※痩果(そうか)…果実の種類で、果皮が乾いて1個の種子を包み、裂開しないもの。キク科、キンポウゲ科などに見られる。

▼シュウメイギクの果実の様子

シュウメイギクの果実

葉は3出複葉で、小葉は浅く3~5裂します。
根生葉は長い柄を持ち、茎葉は短い柄、または無柄で互生します。

▼シュウメイギクの葉の様子

シュウメイギクの葉の様子
シュウメイギクの葉

茎は上部で分枝し、花を咲かせながら草丈50~100㎝程度に成長します。

▼たくさんの花を咲かせるシュウメイギク

たくさんの花を咲かせるシュウメイギク

耐寒性に優れた育てやすい植物です。
儚げな姿に反して丈夫な性質で、地下茎でよく増えます。
冬は地上部を枯らせて宿根し、春に再び芽吹きます。

シュウメイギクの名前の由来

「シュウメイギク」の名前には、秋に咲く日本には無い美しい菊という意味があります。

当初は「秋に咲く黄泉の国の菊」という意味で「秋冥菊」の漢字が使われていましたが、「冥」の字では印象が暗くなるということで、「明」の字に変わりました。

別名の「キブネギク」という名前は、京都の貴船神社の周辺に多くが自生していることに由来します。
本来はこのキブネギクをシュウメイギクと呼んでいましたが、近年では交配種も含めてシュウメイギクの名前で流通しています。

▼キブネギク

キブネギク

シュウメイギクの交配種には、タイワンシュウメイギク(Anemone vitifolia)を掛け合わせて作られたアネモネ・ヒブリダ(Anemone x hybrida)があり、多数の園芸品種が作出されています。

シュウメイギクの育て方

シュウメイギクの育て方

栽培環境

日なたから半日陰まで適応しますが、半日陰の場所の方が美しく生育します。
高温乾燥を嫌うので、株元に強い日差しが当たらない場所で育てて下さい。

一日中強い日差しが当たる場所でも育ちますが、草丈が伸びずあまり繁殖しません。
葉には日が当たり、株元は日陰になるような場所が理想的です。

水はけの悪い場所では根腐れを起こしやすいので、水はけの良い事も大切です。

冬越し

耐寒性は高く、全国で植栽可能です。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
極端に乾燥するようなら水やりをして下さい。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾き始めたらたっぷりと。
乾燥を嫌い、水切れすると葉が枯れ込むので注意して下さい。
冬越し中の株は、乾燥気味に管理します。

肥料

庭植えの場合は、春の3月頃に緩効性化成肥料を置き肥します。

鉢植えの場合は、3月~5月、10月~11月に緩効性化成肥料の置き肥をするか、液体肥料を10日に1回程度施します。
夏場に肥料を施すと、根を傷めることがあるので注意して下さい。

植え付け、植え替え

適期は3月~5月、9月~10月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作っておきます。
さらに元肥として、完熟堆肥などの有機肥料を混ぜ込んでおきます。

鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)4・鹿沼土(小粒)3・腐葉土3などの配合土を使います。
生育旺盛でよく増えます。
鉢は大きめの鉢を使用して下さい。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりを起こすと生育に影響するので、毎年植え替えを行います。
根鉢を崩して古い土を落とし、新しい用土で植え付けます。
一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行って下さい。

庭植えの場合は、株が込み合って生育が悪くなるようなら株分けを兼ねて植え替えを行います。

増やし方(株分け、根伏せ、種まき)

株分け、根伏せ、種まきで増やすことが出来ます。

株分け

適期は植え替え時の3月~5月、9月~10月です。
ランナーから子株が出来るので、掘り上げて植え付けて下さい。

根伏せ

根を5㎝程度の長さに切り、育苗箱や鉢に寝かせて軽く土を被せておきます。
明るい日陰で水を切らさないように管理して、芽が出るのを待ちます。

種まき

種が出来る品種は、種まきで増やすことが出来ます。

花後に綿毛のついた種が出来ます。
触るとぽろぽろ落ちるようであれば種が熟しているので、採取して下さい。
採取した種は、採りまきですぐにまくか、ビニールなどに入れて冷蔵庫で保管し、翌春にまきます。

病気・害虫

うどんこ病

風通しが悪い環境で育てていると発生することがあります。
発生した場合は、被害が拡大しな内に殺菌剤などで対処して下さい。

-多年草・宿根草, 山野草
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