多年草・宿根草

バビアナ

  • 学名…Babiana
  • 和名…ホザキアヤメ(Babiana stricta)
  • 科名…アヤメ科
  • 属名…ホザキアヤメ属(バビアナ属)
  • 原産国…南アメリカ
  • 花色…赤、ピンク、紫、白、複色
  • 草丈…20㎝~40㎝
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:9 to 11

バビアナとは

バビアナ

バビアナは、南アフリカ原産のアヤメ科ホザキアヤメ属(バビアナ属)の多年草です。
ホザキアヤメ属の植物は南部アフリカに約94種が知られていますが、1種の分布がアフリカ熱帯地域まで及んでいるのを除いて、すべての種が南アフリカに分布しており、その大半は西ケープ州南西部から西部、ナマクアランドに分布しています。

バビアナ属の植物は多様性に富んでおり、花姿は筒状からカップ状、花色は数えきれないほどありますが、観賞用として広く栽培されている品種の多くは、バビアナ・ストリクタ種(Babiana stricta)を元に作出されています。
その他では、バビアナ・ルブロキネア種( Babiana rubrocyanea)など、数種が栽培されています。


バビアナの花期は4月~5月。
花期になると、葉のは間から花茎を伸ばして花序を出し、数個~十数個の花を咲かせます。
花序は穂状または総状で、花は基部が筒状で花冠が深く6裂しています。

▼バビアナの花

バビアナの花


花姿は品種により大きく異なり、花色は赤、ピンク、紫、白、複色など。

▼赤紫色の花を咲かせるバビアナ

赤紫色のバビアナ

葉は剣状で扇形に広がり、葉脈に沿った筋が縦に入ります。
葉茎には細かい毛が生えています。
花を咲かせながら草丈20~40㎝程度に成長します。

秋植え球根で、秋から冬にかけて葉を出し、春に花を咲かせた後、休眠期に入ります。

耐寒性はあまり高くなく、霜に弱い性質です。
暖地・温暖地であれば霜を避けて戸外でも冬越しが可能です。

バビアナの名前の由来

バビアナの名前は、オランダ語の「baviaantje(=動物のヒヒ)」に由来しています。
これは、ヒヒがバビアナの球根を好んで食べることに気づいた初期入植者によるものではないかと言われています。
バビアナの球根は一般的に地中深くにあり、硬く石の多い土地や岩の間など、食べられるのを最小限に抑えるような場所でよく見つかります。

また、球根は年々深く潜っていくという性質があります。

バビアナの主な品種

バビアナ・ストリクタ(Babiana stricta)

バビアナ・ストリクタ

南アフリカ・ケープ州に分布するバビアナです。
バビアナの代名詞とも言える品種で、世界で広く栽培されています。
ストリクタ種は変異が多く、自然交配による雑種が現在流通する多くの品種の起源となっています。

筒状花はカップ状に開き、花色は赤・紫、ピンク、白など。
草丈10~30㎝程度に成長します。

バビアナ・ルブロキネア(Babiana rubrocyanea)

バビアナ・ルブロキネア
photo by:Wilferd Duckitt

南アフリカ・ケープ州南西部の砂浜で見られるバビアナです。
筒状花はカップ状に開き、花は紫色で中心部が赤く派手な配色をしています。
花を咲かせながら草丈5~15㎝程度に成長します。

バビアナの中ではやや遅咲きです。

バビアナ・ピグメア(Babiana pigmaea)

バビアナ・ピグメア
photo by:Wilferd Duckitt

南アフリカ・西ケープ州のごく限られた地域に自生するバビアナです。
筒状花はカップ状に開き、花は淡い黄色で中心部分が紫褐色になっています。
花は大輪で花径最大8㎝程度、草丈10~15㎝程度に成長します。

他にも数種のバビアナが流通しています。

バビアナの育て方

バビアナの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い環境が適しています。
※休眠期の夏場は日陰でも問題ありません。
霜に当たると枯死することがあるので、鉢植えで育てた方が季節の管理が容易になります。

冬越し

冬越し

耐寒温度は概ね-5℃程度です。
※品種によっては耐寒性のさらに低いものもあります。

霜に当たると枯死することがあるので、鉢植えの場合は軒下などの霜の避けられる場所に移動してください。
庭植えの場合は、霜よけを設置します。

最低気温が-5℃を下回るような地域では、冬場は室内に取り込んで管理してください。

水やり

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
冬場は凍結に注意して朝に水やりをします。

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

休眠期には水やりの必要はありません。

肥料

庭植え、鉢植え共に元肥として緩効性化成肥料を施します。
追肥は2月~5月頃、緩効性化成肥料を置き肥するか、液体肥料を施します。

植え付け

適期は10月~11月上旬です。

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作っておきます。
さらに元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
植え付けの深さは3~5㎝程度、株間は5~10㎝程度です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土7・腐葉土3などの一般的な配合土を使います。
用土に肥料分が入っていない場合は、緩効性化成肥料を元肥として混ぜ込んでおきます。
植え付けの深さは3㎝程度、5号鉢に7球が目安です。

植え替え

球根の掘り上げ

植え替えを予定している場合は、花後に葉が黄色くなってきたら球根を掘り上げて陰干しし、ネットなどに入れて植え付け時期まで日陰で保管します。

植え替え

鉢植えの場合は、一年に一度、植え替えを行います。
増えすぎているようなら分球して、新しい用土で秋に植え付けて下さい。

庭植えの場合は、2~3年に一度、植替えを行います。
鉢植え同様に増えすぎているようなら分球して植え付けます。

増やし方(分球)

自然分球で増えます。
植え替え時に分球しているようなら、分けて植え付けて下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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