トリフォリウム・バニーズ

  • 学名…Trifolium arvense L.
  • 和名…シャグマハギ(赤熊萩)
  • 別名…トリフォリウム・アルヴェンセ、ラビットフットクローバー
  • 科名…マメ科
  • 属名…シャジクソウ属
  • 原産国…ヨーロッパ、北アフリカ
  • 花色…緑→ピンク色をおびた白
  • 草丈…30㎝~40㎝
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:

トリフォリウム・バニーズとは

トリフォリウム・バニーズ

トリフォリウム・バニーズは、マメ科シャジクソウ属の一年草、または二年草です。
分布域は北極圏を除くヨーロッパ、北アフリカ、西アジアに広がっており、標高1600mまでの平地や山地、畑や果樹園、道路脇など、日当たりの良い場所に自生しています。

シロツメクサと同じシャジクソウ属に分類されている植物で、シロツメクサの近縁種です。


トリフォリウム・バニーズの花期は5月~10月。
花期になると、茎の上部の葉腋、または茎頂から花序を出し、小さな花を咲かせます。
花序は長さ1~3㎝、幅1~1.5㎝の大きさの球形~円柱形で、花が密生します。

▼トリフォリウム・バニーズの花序

トリフォリウム・バニーズの花序

花はマメ科の植物に多く見られる蝶形花(ちょうけいか)です。
蝶形花とは、左右対称で蝶の形に似た花です。

トリフォリウム・バニーズの花は長さ4~5㎜程度の大きさで、白~淡いピンク色をしています。

▼トリフォリウム・バニーズの花

トリフォリウム・バニーズの花

花には花弁より長い5個の萼片があり、多数の白い毛が生えています。

▼トリフォリウム・バニーズの萼の様子

トリフォリウム・バニーズの萼

花後に萼片が残るため、花序はふわふわと柔らかい猫じゃらしのように見えます。
花序は最初緑色をしていますが、花が咲き始めると白くなり、徐々にピンクがかった白へと変化します。

▼トリフォリウム・バニーズの花穂

トリフォリウム・バニーズの花穂

四季咲き性が強く、春から秋にかけて繰り返し花を咲かせます。
花序はドライフラワーとしても利用されます。


葉は三出複葉、いわゆる三つ葉ですが、シロツメクサに比べると幅が細いのが特徴です。
小葉は長さ3㎝、幅0.6㎝程度の長楕円形で、先端および基部は細くなっています。
鋸歯はほとんどなく、表面や縁に細かい毛が生えています。

葉柄の付け根には小さな托葉(たくよう)があり、托葉は赤色~緑色で細かい毛が生えています。
※托葉(たくよう)…葉柄の付け根に生じる葉的な器官。

▼トリフォリウム・バニーズの葉と托葉

トリフォリウム・バニーズの葉と托葉
photo by:Harry Rose
トリフォリウム・バニーズの托葉
photo by:Harry Rose

茎はよく分枝して草丈30~40㎝程度に成長し、株はこんもりと茂ります。

▼たくさんの花序を出すトリフォリウム・バニーズ

たくさんの花序を出すトリフォリウム・バニーズ

夏の高温多湿にはやや弱いところがありますが、耐寒性は高く、育てやすい植物です。
放任でもよく花を咲かせ、こぼれ種でよく増えます。

トリフォリウム・バニーズの名前の由来

トリフォリウム・バニーズは本種トリフォリウム・アルヴェンセの流通名です。
バニーズとは英語でウサギの愛称として使われており、トリフォリウム・アルヴェンセの英名であるラビットフット・クローバーに由来しています。

ラビットフットとはウサギの足のことです。
かつて欧米ではウサギの後ろ足には不思議な力が宿ると考えられ、お守りとして持ち歩かれていました。
現在では実際のウサギの足は用いませんが、フェイクファーを用いたキーホルダーなどがよく売られてます。
ラビットフット・クローバーの名前はこのお守りに由来しています。

トリフォリウムの属名は、ラテン語の「tres(数字の3)」、「folium(葉)」に由来し、3枚の葉という意味になります。
これは、シロツメクサに代表されるトリフォリウム属(シャジクソウ属)の植物の多くが三つ葉を持つことに由来しています。
トランプのクラブのマークも、このトリフォリウム(クローバー)の葉がモチーフになっています。

トリフォリウム・バニーズの近縁種

トリフォリウム・バニーズが属するシャジクソウ属は、北半球に約250種が分布しています。
日本ではシャジクソウが自生している他、シロツメクサ、ムラサキツメクサなどの帰化種も多数見られます。

観賞用として栽培されるものには、本種の他以下のようなものがあります。

トリフォリウム・バニーズの育て方

トリフォリウム・バニーズの育て方

栽培環境

水はけが良く、風通しの良い場所が適しています。
日光を好みますが高温多湿がやや苦手な性質のため、真夏は西日が当たらない場所が理想的です。
基本的には丈夫な植物なので、やせ地でもよく育ちます。

夏越し・冬越し

夏越し

鉢植えの場合は、西日が当たらない半日蔭の場所に移動して下さい。
花がらは切り取り、伸びすぎている場合は適宜刈り込んで下さい。

冬越し

耐寒性は高く、対策無しで冬越し可能です。
苗が小さい場合は、霜柱で根が持ち上げられないよう、霜よけを設置するか、霜の当たらない場所で管理すると安心です。

水やり

庭植えの場合は、一旦根付けばほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと。
受け皿に溜まった水は捨てて下さい。
多湿な環境が続くと根腐れを起こしやすい植物です。

肥料

庭植えの場合は、肥料を施す必要はありません。
鉢植えの場合もほぼ不要です。
与える場合は窒素分の少ない肥料をごく少量。
多肥な環境も苦手です。

植え付け

適期は3月~4月、10月~11月です。

庭植えの場合は、水はけが悪いようなら用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの配合土を使います。

種まき

適期は10月~11月です。

こぼれ種でもよく増え、移植を嫌う植物なので、庭や鉢に直まきがオススメです。

ポットなどに蒔く場合は2~3粒ずつ、播種箱などに蒔く場合はばらまきで。
覆土はごく薄く被せます。

発芽までは水を切らさないように明るい半日蔭で管理し、発芽したら間引きます。
その後は10日~14日ほど日なたで育て、ポット上げします。

定植は霜が降りる前に。
植え替える場合は、根を傷めないように注意します。

苗が小さい場合、または寒冷地の場合は、霜に当たると枯れてしまうことがあるので、霜よけをして下さい。

増やし方

種まきで増やすことが出来ますが、こぼれ種でもよく増えます。

種の採取

花が枯れて花穂が乾いたら収穫時期です。
晴れた日を選んで、花穂ごと収穫して下さい。
収穫した種は陰干しし、種まきの時期まで紙袋などに入れて涼しい場所で保管します。

種まきについては上記「種まき」の項目を参照下さい。

病気・害虫

春先にアブラムシが発生することがあります。
見付け次第駆除して下さい。

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