多年草・宿根草 グランドカバー 多肉植物 野の花

マルバマンネングサ

学名…Sedum makinoi
和名…マルバマンネングサ(丸葉万年草)
科名…ベンケイソウ科
属名…マンネングサ属(セダム属)
原産国…日本、中国
花色…黄色
草丈…5㎝~20㎝
日照…日なた~明るい日陰
難易度…星
USDA Hardiness Zone:6 to 9

マルバマンネングサとは

マルバマンネングサ

マルバマンネングサは、日本、中国に分布するベンケイソウ科セダム属(マンネングサ属)の常緑性多年草です。
日本では本州、四国、九州に分布しており、山地の岩場や石垣などに自生しています。
美しい葉を持ち、多肉植物の中では耐寒性も高いことから、観賞用として世界で広く栽培されています。

マルバマンネングサの花期は6月~7月。
花期になると、伸びた茎の頂部に花序を出し、黄色い花を数個咲かせます。
花は径1㎝弱の小さなもので、5枚の花弁を持った星形です。

▼マルバマンネングサの花

マルバマンネングサ

一つの花は小さなものですが、花付きが良く、最盛期には株が鮮やかな黄色に染まります。

▼たくさんの花を咲かせたマルバマンネングサ

マルバマンネングサ

葉は長さ7~10mm程度のしゃもじ形~倒卵形で、対生します。
茎は地面を這うように広がって、上部を持ち上げ、花を咲かせながら草丈5~20㎝程度に成長します。
葉に斑の入る斑入り品種や、明るい葉色の黄金葉品種などが流通しています。

葉は寒さに当たると赤みを帯びます。

▼マルバマンネングサの冬の様子

マルバマンネングサの冬の様子

多肉植物の中では耐寒性が高く、多少の霜であれば枯れることはありません。
地面を這うように広がるため、グランドカバーとしても利用されます。

丈夫な性質で、放任でも良く育ち、よく広がります。
病害虫の発生もほとんどなく、育てやすい植物です。

マルバマンネングサの近縁種

マルバマンネングサが属するマンネングサ属(セダム属)は、世界の温帯~亜熱帯地域にかけて約470種が分布しており、日本でもマルバマンネングサや、メキシコマンネングサなどの種が自生、または帰化しています。

マンネングサ属は、カーペット状に広がる品種から立ち性の品種など、草姿、性質共に変化に富んだ属で、多系統のため細分化されつつあります。
以下は観賞用として栽培されるマンネングサ属の代表的なものです。

マルバマンネングサの育て方

マルバマンネングサの育て方

栽培環境

日向から明るい日陰の環境まで適応します。
花付きは日当たりに比例しますが、全くの日陰でなければ生育には問題がありません。

冬越し

多肉植物の中では耐寒性の高い植物です。
寒さや霜に当たると葉が赤みを帯びますが、春になれば美しい葉色に戻ります。
※強い霜や凍結で落葉することがありますが、枯れることはほとんどありません。

鉢植えの場合は、可能であれば霜の避けられる軒下などに移動して下さい。
凍結の心配がある地域では、室内に取り込んで冬越しをします。

水やり

庭植えの場合は、降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いてからたっぷりと。
冬越し中の株は乾燥気味に管理します。

肥料

庭植えの場合は、肥料を施す必要はありません。
鉢植えの場合は、真夏を除く生育期に、薄めの液体肥料を少量施して下さい。

植え付け、植え替え

適期は真夏を除く生育期の4月~6月、9月~10月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ります。
水はけの悪い土地の場合は、さらにパーライトや川砂などを混ぜたり、高植えにするなどの対策を施します。

鉢植えでは赤玉土7・腐葉土3などの一般的な配合土で問題なく育ちます。

植え替え

増えすぎているようなら、株分けを行って下さい。

増やし方(株分け)

株分けで簡単に増やすことが出来ます。
広がった株を根が付くように分けて植え付けて下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

-多年草・宿根草, グランドカバー, 多肉植物, 野の花
-, ,