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メキシコマンネングサ

学名…Sedum mexicanum
和名…メキシコマンネングサ(メキシコ万年草)
科名…ベンケイソウ科
属名…マンネングサ属(セダム属)
原産国…不明
花色…黄色
草丈…10㎝~20㎝
日照…日なた~半日陰
難易度…星
USDA Hardiness Zone:Not Applicable

メキシコマンネングサとは

メキシコマンネングサ

メキシコマンネングサは、ベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)の多年草です。
植物標本がメキシコで採取されたことから「セダム・メキシカナム」と命名されていますが、メキシコやアメリカに自然分布は無く、原産地は不明です。
最も近い仲間が東アジアに分布していることが知られており、東アジアが原産地である可能性もあります。

日本では関東以西の本州、四国、九州で帰化しており、道端などで普通に見かける草花の一種となっています。

メキシコマンネングサの花期は4月~6月。
花期になると、伸びた茎の頂部に花序を出し、小さな黄色い花を多数咲かせます。
花序は花茎が水平に伸びた傘状で、花は径0.7~1㎝程度の5弁花です。

▼メキシコマンネングサの花序

メキシコマンネングサの花序

▼メキシコマンネングサの花

メキシコマンネングサの花

葉は1~2㎝程度の先が尖った広線形で、多くの場合は4輪生します。
※稀に3輪生、5輪生あり。
花茎の葉は互生し、茎は真っ直ぐに伸びて草丈10~20㎝程度に成長します。
葉が黄緑色になる品種も流通しています。

▼メキシコマンネングサの葉の様子

メキシコマンネングサの葉の様子

多肉植物の中では耐寒性に優れており、関東地域の平野部では戸外での冬越しが可能です。
丈夫な性質で、放任でもよく育ち、よく広がります。
病害虫の発生もほとんどなく、育てやすい植物です。

メキシコマンネングサの近縁種

メキシコマンネングサが属するマンネングサ属(セダム属)は、世界の温帯~亜熱帯地域にかけて約470種が分布しており、日本でもマルバマンネングサや、メキシコマンネングサなどの種が自生、または帰化しています。

マンネングサ属は、カーペット状に広がる品種から立ち性の品種など、草姿、性質共に変化に富んだ属で、多系統のため細分化されつつあります。
以下は観賞用として栽培されるマンネングサ属の代表的なものです。

メキシコマンネングサの育て方

メキシコマンネングサの育て方

栽培環境

日なた~半日陰の環境に適応します。
全くの日陰になると、生育、花付き共に悪くなるので、一日に数時間程度は日の当たる場所で育てて下さい。

冬越し

多肉植物の中では耐寒性に優れており、関東の平野部から以南の地域では戸外での冬越しが可能です。
※最低気温が-8℃以上であれば冬越しします。
その他の地域では鉢植えにして室内に取り込むなどの対策をして下さい。

水やり

乾燥気味の環境を好む植物です。

庭植えの場合は、降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土の表面がしっかりと乾いたら水やりをして下さい。

肥料

やせ地でも育つ植物で、庭植えの場合は肥料はほとんど必要ありません。

鉢植えの場合は、真夏を除く生育期の間に、薄めの液体肥料を少量施して下さい。

植え付け、植え替え

適期は真夏を除く生育期の4月~6月、9月~10月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ります。
水はけの悪い土地の場合は、さらにパーライトや川砂などを混ぜたり、高植えにするなどの対策を施します。

鉢植えの場合は、市販の多肉植物の土などが手軽です。
用土を自分で作る場合は、赤玉土6・腐葉土2・パーライト(川砂)2などの水はけの良い土を配合して下さい。

植え替え

鉢植えの場合は、鉢底から根が出ているような植え替えを行って下さい。

増やし方(挿し芽、株分け)

挿し芽と株分けで簡単に増やすことが出来ます。

挿し芽

茎を適当な長さに切り取って挿し穂にします。
下の節の葉を取り除いて用土に挿します。
切り口が潰れないよう、割りばしなどで用土に穴を開け、葉を取り除いた節が埋まるように挿して下さい。

株分け

掘り上げた株を分けて植え付けて下さい。
または、伸びた茎から発根している部分があれば、切り取って植え付けます。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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