多年草・宿根草

ティアレラ

学名…Tiarella
科名…ユキノシタ科
属名…ティアレラ属(ズダヤクシュ属)
原産国…北アメリカ
花色…ピンク、白
草丈…20㎝~40㎝
日照…半日蔭
難易度…星
USDA Hardiness Zone:4 to 9

ティアレラとは

ティアレア

ティアレアの仲間は、北アメリカに4種、東アジアに1種が分布するユキノシタ科ティアレア属(ズダヤクシュ属)の多年草です。
日本にはティアレアの一種であるズダヤクシュ(Tiarella polyphylla)が、北海道から九州にかけての亜高山帯や、森林などに自生しています。
観賞用として主に栽培されるのは、北アメリカ原産のティアレア・コルディフォリア種(T. cordifolia)や、ティアレア・ウェンリー種(T. whenrry)などを元に交配された園芸品種です。

ティアレアの花期は4月~5月。
花期になると、長く伸ばした茎の頂部に総状花序を出し、花径1㎝程度の花を多数咲かせます。
花は多数の花弁があるように見えますが半分は萼片で、5枚の萼片の間に、細い5枚の花弁があります。
花は花序の下から上へと咲き進んでいきます。
花色はピンク、白。

▼ティアレアの花

ティアレア

葉は深い切れ込みがある品種や、丸葉の品種がありますが、多くは葉脈に沿って濃赤に色付きます。
葉には葉柄があり、株はロゼット状にまとまります。

▼ティアレアの葉の様子

ティアレア

耐寒性が高く丈夫な性質ですが、暑さがやや苦手です。
耐陰性があり半日蔭の場所でもよく花を咲かせるので、シェードガーデンにお勧めの植物です。

常緑で冬越ししますが、葉は地面に沿い色がくすみます。
秋に美しく紅葉する品種もあります。

カラーリーフとして広く普及しているヒューケラとは別属ですが、密接な関係があります。
両種は性質もよく似ていますが、ティアレアの方が耐暑性が少し高いようです。
近年では、ヒューケラとティアレアを交配させた品種も「ヒューケレラ」の名前で流通しています。

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ティアレラの育て方

ティアレアの育て方

栽培環境

日向から明るい日陰まで適応しますが、夏の強い直射日光で葉焼けを起こします。
半日蔭の場所でもよく花を咲かせます。

庭植えの場合は、午後から日陰になるような半日蔭の場所や、落葉樹の下などの明るい日陰で育てて下さい。
暖地の場合は、明るい日陰の場所の方が安全です。

水はけの悪い場所では根腐れを起こしやすくなります。
水はけの良い環境で育てることも大切です。

夏越し、冬越し

夏越し

夏の暑さがやや苦手です。
鉢植えの場合は、風通しの良い明るい日陰の場所に移動して下さい。

冬越し

耐寒性は高いので、特に対策の必要はありません。
土まで凍ってしまうような寒冷地の場合は、凍結対策を施して下さい。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
夏場に長く乾燥が続くようなら水やりをして下さい。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。

肥料

庭植えの場合は、春に緩効性化成肥料を置き肥して下さい。
鉢植えの場合は、春と秋に、少量の緩効性化成肥料を置き肥するか、液体肥料を月に2回程度施します。

多肥な環境では、葉が大きくなりすぎて花が目立たなくなるので、肥料のやりすぎに注意して下さい。

植え付け、植え替え

適期は3月~4月、9月中旬~10月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。
土地がやせている場合は、さらに元肥として、完熟堆肥を混ぜ込んでおきます。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)4・鹿沼土(小粒)3・腐葉土3などの配合土に少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりを起こすと生育に影響するので、2年に一度は植え替えを行って下さい。
一回り大きな鉢に植え付けるか、株分けを行います。

庭植えの場合は、数年間は植えっぱなしで問題ありません。
株が混み合って来たら、株分けを兼ねて植え替えを行って下さい。

花柄摘み

花が終わったら、花茎を付け根の部分から切り取って下さい。

増やし方(株分け)

株分けで増やすことが出来ます。

株分け

適期は3月~4月、9月中旬~10月です。
植え替え時に掘り上げた株を、1株に1~3芽が付くように切り分けて植え付けて下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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