マンデビラ

  • 学名…Mandevilla
  • 別名…デプラデニア(旧属名)
  • 科名…キョウチクトウ科
  • 属名…マンデビラ属(チリソケイ属)
  • 原産国…中央アメリカからアルゼンチン
  • 花色…赤、ピンク、白
  • 草丈…30~300㎝(つる性)
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:10 to 11

マンデビラとは

マンデビラ

マンデビラは、中央アメリカ~南アメリカに分布するキョウチクトウ科マンデビラ属(チリソケイ属)の常緑つる性低木です。
分布域は、アメリカ南西部、メキシコ、中米、西インド諸島、およびブラジル、アルゼンチンなどを中心にあり、約120種が知られています。
直立して低木状に育つものも数種ありますが、ほとんどの種はつる性です。

マンデビラとして主に栽培されるのは、マンデビラ・サンデリ(Mandevilla sanderi)とマンデビラ・ボリビエンシス(Mandevilla boliviensis)の他、交雑による園芸品種です。
どの種もつる性で、美しい花を長期間に渡って咲かせます。
※以前はデプラデニア属に分類されていたため、「デプラデニア」の名前で呼ばれることもあります。


マンデビラの花期は5月~10月。
花期になると、伸びたつるの葉の付け根から花序を出し、数個の花を咲かせます。
花は花径4~10㎝程度の漏斗状で、先端が5裂しています。
裂片はプロペラ状で、右側が軽く重なります。

▼マンデビラの花

マンデビラの花
マンデビラの花の様子

雄しべは5個あり、花筒部の中間から出て雌しべの柱頭に付着します。
雌しべは雄しべに隠れて見えません。

▼マンデビラの雄しべの様子

マンデビラの雄しべ
雄しべの葯が集まっており、雌しべはその下にある

花色はピンク、白、赤。
花は長い花期の間、休むことなく開花します。

▼赤い花を咲かせるマンデビラ

赤い花を咲かせるマンデビラ

葉は対生し、先の尖った卵形、或いは楕円形です。
つるは勢いよく伸びる品種と、あまり伸びない品種があります。
行燈仕立てにしたり、緑のカーテンに仕立てたり、様々な形で楽しむことが可能です。

▼白い花を咲かせるマンデビラ

白い花を咲かせるマンデビラ

耐暑性に優れており、真夏の間も衰えることなく花を咲かせ続けます。
熱帯性植物のため耐寒性は低く、冬越しは室内での管理になります。

マンデビラの主な品種

マンデビラ・サンデリ(Mandevilla sanderi)

マンデビラ・サンデリ

ブラジルのリオデジャネイロ州に分布するマンデビラです。
ツルの長さは2~3m、暖地であれば4.5mに成長します。
地中に細い根と大きな塊根があり、乾燥に耐えます。

花は4~7㎝程度の大きさで、次々と開花します。
15℃以上の気温があれば冬でも開花します。
基本種の花色は赤ピンク色ですが、色に濃淡の幅があります。
園芸品種では緋色、ダークレッド、白などの花色がもあります。

葉は長さ5~6㎝の卵状楕円形で、革質、表面に光沢があります。

つるの成長はゆっくりで、切り戻して小さく仕立てることも可能なため、鉢物としても多く流通しています。

マンデビラ・ボリビエンシス(サマードレス:Mandevilla boliviensis)

マンデビラ・ボリビエンシス

コスタリカ南部からブラジル、ボリビアに分布するマンデビラです。
流通名である「サマードレス」の名前で呼ばれます。

花径5~9㎝程度の白い花を咲かせ、つるは2m程度に伸びます。

葉は対生し、長さ5~10㎝の楕円形で、革質、表面に光沢があります。

マンデビラ・サンパラソルシリーズ(Mandevilla ‘Sun Parasol Series’)

マンデビラ・サンパラソル

サントリーフラワーから発売されているマンデビラの品種群です。
苗が小さい内からよく花を咲かせ、株はコンパクトにまとまります。
中輪系と大輪系のシリーズがあり、赤、ピンク、薄桃色、白の多彩な花色が揃います。

マンデビラ・アマビリス(Mandevilla × amabilis)

マンデビラ・アマビリス
写真の品種はローズジャイアント(‘Rose Giant’)

交雑による園芸品種で、つるは勢いよく伸び、大輪の花を次々と咲かせます。

花は花径10~12㎝程度と大輪で、鮮やかなピンク色が華やかな品種です。
葉には葉脈に沿ってはっきりとした凹凸が入ります。

他にも様々な品種が流通しています。

マンデビラの育て方

マンデビラ(デプラデニア)の育て方

栽培環境

日当たりを非常に好み、日照時間が足りないと花が咲かなかったり、生育不良を起こします。
年間を通じてよく日の当たる場所で育てて下さい。

庭植えにすることも出来ますが、冬の管理を考えると鉢植えにした方が簡単です。
庭植えの場合は、日当たりが良く、水はけの良い場所で育てて下さい。

冬越し

熱帯植物のため、耐寒性はありません。
冬場は室内に取り込んで管理して下さい。

気温が10℃を下回るようになると生育が衰え、酷い場合は枯れてしまうこともあります。
秋になって最低気温が15℃を下回るようになったら、室内に取り込んで下さい。
室内に取り込む際に、長く伸びたつるを株元から30㎝程度の高さでバッサリと切り戻しておくと、翌年の花付きが良くなります。
室内では日の当たる場所で、やや乾燥気味に管理します。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
生育旺盛なので夏場の水切れには注意しますが、常に鉢土が湿っているような状態では根腐れを起こしやすくなるので注意して下さい。

肥料

比較的多肥な環境を好みます。

庭植え、鉢植え共に、生育期間中の5月~9月の間は肥料を切らさないようにして下さい。
定期的に緩効性化成肥料を置き肥し、鉢植えの場合は、花がよく咲いているようなら液体肥料も併用します。

植え付け、植え替え

適期は4月中旬~5月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土をたっぷりと混ぜ込んで、水はけの良い環境を作っておきます。
水はけの悪い土地の場合は、盛り土をして高植えにすると効果的です。
さらに元肥として、緩効性化成肥料も混ぜ込んでおきます。

鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの水はけの良い配合土に、緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

植え替え

鉢植えの場合は、一年に一度、植え替えを行います。
根鉢を軽く崩し、鉢が小さくなっている場合は、一回り大きな鉢に植え替えて下さい。

剪定・切り戻し

秋の10月~11月頃に、株元から30㎝程度の高さでバッサリと切り戻しを行います。
こうすることで、翌年の花付きが良くなります。

伸びたつるはフェンスや支柱に誘引しますが、伸びすぎているようならつるの先を切り戻して下さい。
また、枝数が少ない場合は、摘芯をすると枝数が増えます。

増やし方(挿し木)

挿し木で増やすことが出来ます。

挿し木

気温が高ければいつでも可能です。

茎を2~3節程度の長さに切り取って挿し穂にします。
切り口から出る乳液をしっかりと洗い流し、水揚げをしてから挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理して発根を待ちます。 

病気・害虫

新芽にアブラムシが発生することがあります。
見つけ次第駆除して下さい。

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