宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

ガーデニングの図鑑

アメリカハナズオウの育て方

学名…Cercis canadensis
和名…アメリカハナズオウ(アメリカ花蘇芳)
科名…マメ科
属名…ハナズオウ属
原産国…北アメリカ
花色…ピンク、白
樹高…6m~9m
日照…日なた~半日陰
難易度…星
USDA Hardiness Zone:4 to 8

アメリカハナズオウとは

アメリカハナズオウ

アメリカハナズオウは、北アメリカに分布するマメ科ハナズオウ属の落葉性高木です。
分布域は、カナダ・オンタリオ州南部、アメリカ東部から中部にかけて広がっており、森林地帯の縁や開けた場所、崖や小川近辺などに自生しています。
日本では近縁種である中国原産のハナズオウが普及していますが、欧米ではアメリカハナズオウが広く普及しており、数多くの園芸品種が作出されています。

アメリカハナズオウの花期は4月。
花期になると、葉の展開に先駆けて、幹や枝の節々に4~8個の花を房状に咲かせます。
花はマメ科の植物に多く見られる蝶形花で、長さ1.5㎝程度、短い花柄を持っています。
花はハナズオウよりやや小さく、淡い色をしています。

▼アメリカハナズオウの花の様子

アメリカハナズオウの花

5枚の花弁にはそれぞれ名前が付いており、上部の左右2枚が翼弁(ヨクベン)、上部中央が旗弁(キベン)、下部でふっくらと重なった2枚を舟弁(シュウベン)、または竜骨弁(リュウコツベン)と呼びます。

▼アメリカハナズオウの花の構造

アメリカハナズオウの花の構造

竜骨弁は他3枚の花弁よりやや色が濃く、中には雄しべ10個と雌しべが入っています。
基本種の花色はピンク色ですが、濃ピンク色や白花の品種もあります。

花後にはマメ科の植物らしい果実が実ります。
果実は長さ6~9㎝、幅1~1.5㎝程度の大きさで、熟すと茶色になります。

▼アメリカハナズオウの果実

アメリカハナズオウの果実

葉は互生し、長さ、幅共に3~15㎝程度のハート形~広卵形で、葉裏には微細な毛が生えています。
園芸品種では、赤紫色や黄金葉、斑入りの品種などがあります。

▼アメリカハナズオウの葉の様子

幹を真っ直ぐに伸ばし、多数分枝して樹高6~9m程度に成長します。
ハナズオウが幹の下部から分枝して株立ち状になるのに対し、アメリカハナズオウは幹の下部ではあまり分枝しません。
主幹は多くの場合、成長と共に傾きます。

▼アメリカハナズオウの樹形

アメリカハナズオウの樹形

耐寒性に優れていますが、ハナズオウに比べるとやや耐暑性に劣り、夏の暑さで葉焼けを起こすことがあります。
適した環境で育てれば、放任でもよく育ち、たくさんの花を咲かせます。
病害虫の発生はほとんどありませんが、アメリカシロヒトリなどの毛虫が発生することがあります。

アメリカハナズオウの主な品種

葉色の違う品種が流通しています。

フォレスト・パンシー(Cercis canadensis ‘Forest Pansy’)

アメリハナズオウ フォレスト・パンシー

USDA Hardiness Zone:5 to 9

赤紫色の葉色が美しい品種です。
葉は夏には緑葉になりますが、芽出しから初夏までの葉色が非常に美しく、カラーリーフとしての高い観賞価値があります。

シルバー・クラウド(Cercis canadensis ‘Silver Cloud’)

アメリカハナズオウ シルバー・クラウド

USDA Hardiness Zone:5 to 9

葉に不規則な白い斑が入る品種です。
基本種に比べると葉がやや小さくなります。

その他にも黄金葉品種のハート・オブ・ゴールドなどが流通しています。

アメリカハナズオウの育て方

アメリカハナズオウの育て方

栽培環境

日なた~半日陰の環境で育ちますが、夏の暑さがやや苦手な性質です。
暖地・温暖地の場合は、午後から日陰になるような半日陰の場所で育てると、葉焼けを起こしにくくなります。

水はけの良い環境を好みます。
ジメジメとした水はけの悪い場所では上手く育たないので注意して下さい。

大きく育つので、鉢植え向きの植物ではありません。
ここでは庭植えでの育て方を紹介しています。

冬越し

耐寒性は高く、特に対策の必要はありません。

水やり

根付けば、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
夏場に酷く乾燥するようなら、水やりをして下さい。

肥料

落葉期の1月~2月の間に、油かすや骨粉を株の周辺に埋め込んで下さい。

植え付け

適期は厳冬期を避けた落葉期の11月~12月、3月です。

庭植えの場合は、根鉢の2~3倍の植え穴を掘り、用土に腐葉土と完熟堆肥を混ぜ込んでおきます。
植え付け後はしっかりと水やりをし、棒などで突いて根と土を馴染ませます。
必要であれば、支柱を立てて下さい。

移植を嫌う性質で、大きく育ってからの植え替えはできません。
植え替えの必要がないよう、スペースのある場所で育てて下さい。

剪定

剪定の適期は、落葉期の12月~3月です。

不要な枝や伸びすぎた枝を切り取ります。
花芽を確認しながら、剪定を行って下さい。
花芽のある節からは花後も芽は伸びないので、葉芽を残して枝を切るようにします。

株元からヒコバエが伸びた場合は、早めに切り取って下さい。

増やし方(種まき)

種まきで増やすことが出来ます。
※園芸品種では種が出来ない品種もあり、また、種が出来ても親株と同じようには育ちません。

花後に出来たサヤが秋に熟します。
サヤが茶色になり、しっかりと種が熟したら種を採取して下さい。

採取した種はとりまきですぐに蒔きますが、表皮が硬く、そのままでは発芽率が低くなります。
ヤスリなどで種の表面に傷を浸けてから、ポットなどにまいて下さい。

病気・害虫

病気の発生は特にありませんが、アメリカシロヒトリ、イラガなどの毛虫が発生することがあります。
発生した場合は、薬剤などで駆除して下さい。

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