宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

ガーデニングの図鑑

シスタスの育て方

学名…Cistus
和名…ゴジアオイ(午時葵)
別名…シスタス、ロックローズ
科名…ハンニチバナ科
属名…ゴジアオイ属(シスタス属)
原産国…地中海沿岸地域
花色…白、ピンク
樹高…50㎝~150㎝
日照…日なた
難易度…星
USDA Hardiness Zone:品種による

シスタスとは

シスタス

シスタスは、地中海沿岸地域を中心に約20種が分布するハンニチバナ科ゴジアオイ属(シスタス属)の常緑性低木です。
分布域は、ヨーロッパ・地中海沿岸地域、ポルトガル、モロッコ、中東、カナリア諸島にあり、岩の多い乾燥した場所に自生しています。

美しい花を咲かせることから欧米では広く栽培されている花木の一つで、ロックローズと呼ばれ、数多くの園芸品種が作出されています。

シスタスの花期は5月~7月。
花期になると、多数分枝した枝の頂部に、花径3~8㎝程度の花を咲かせます。
花は5枚の花弁を持っており、雌しべの周りには50~150個に及ぶ多数の雄しべがあります。

▼シスタスの花

シスタスの花

花は開花後8時間程度でしぼむ半日花ですが、最盛期には次々と開花します。
シスタスの和名である「ゴジアオイ(午時葵)」は、午時(正午)頃に開花し、アオイに似た花を咲かせることに由来しています。

葉は披針形~先の尖った長楕円形で、枝は多数分枝してブッシュ状になり、樹高50~150㎝程度に成長します。
斑入りの品種も流通しています。

多くの種が地中海性気候の乾燥した岩場などに自生するため、日本の高温多湿の環境を苦手としています。
適した環境で育てれば、放任でもよく育ち、たくさんの花を咲かせるようになります。

シスタスの主な品種

シスタス・ラダニファー(Cistus ladanifer)

シスタス・ラダニファー

USDA Hardiness Zone:7 to 10

スペイン、ポルトガルに分布するシスタスです。
樹高90~150㎝に成長し、花径5~8㎝程度の白い花を咲かせます。
花弁には濃紅色~黄色の斑点が入ります。

葉や枝は粘着性の樹脂で覆われており、触るとベタベタします。
この樹脂には強い香りがあり、漢方薬や香料として利用されています。

夏場に乾燥する気候を好むので、日本では栽培の難しい品種です。

シスタス・クレティカス(Cistus creticus)

シスタス・クレティカス

USDA Hardiness Zone:9 to 10

地中海地域に広く分布するシスタスです。
樹高60~120㎝程度に成長し、花径5㎝程度のピンク色の花を咲かせます。

葉茎には細かい毛が生えており、葉色はやや白みを帯びます。

シスタスの中で最も丈夫と言われており、塩分や乾燥に非常に強いとされています。
ただし耐寒性は低く、また、夏の高温多湿が苦手です。

シスタス・プルプレウス(Cistus × Purpureus)

USDA Hardiness Zone:7 to 10

ラダファニー種とクレティカス種の交配による園芸品種です。
樹高90㎝~150㎝程度に成長し、花径8㎝前後のピンク色の花を咲かせます。
花弁には濃紅色の斑点が入ります。

シスタス・スノーファイヤー(Cistus ‘Snow Fire’)

USDA Hardiness Zone:Not Applicable

イベリア半島を中心に分布するポプリフォリオス種の亜種(C. populifolius subsp. major) と、地中海西部地域に分布するインフラタス種(C. inflatus)の交配による園芸品種です。
樹高60㎝程度に成長し、花径6㎝前後の白い花を咲かせます。
花弁には濃紅色の斑点が入ります。

シスタス(品種名不明)

シスタス

管理人宅で育てている品種名不明のシスタスです。
購入してから5年になりますが、高温多湿の夏を何度も乗り越え、毎年たくさんの花を咲かせます。
花径5㎝程度の白花で、樹高100㎝程度。
庭植えで育てていますが、枝が酷く暴れます…。

その他にも葉に黄色い覆輪の入る「ミッキー」、黄金葉の「ゴールド」などが流通しています。

シスタスの育て方

シスタスの育て方

栽培環境

日当たりが良く、水はけの良い環境が適しています。
自生地は地中海沿岸地域の岩場や、砂質土壌の場所です。
育てる上で、日当たりと水はけが非常に重要になります。
風通しも良いと最適です。

庭植えの場合は、ロックガーデンや一段高くなった花壇などに植えて下さい。

冬越し、夏越し

冬越し

耐寒性は品種により異なりますが、流通している品種は概ね寒さに強い品種です。
最低気温が-10℃程度であれば問題なく冬越しをします。
寒冷地の場合は、室内に取り込んで冬越しをさせて下さい。

夏越し

高温多湿の環境が苦手な性質です。
花後から梅雨前の時期に混み合った枝があれば、透かし剪定をしておきます。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
乾燥には強い性質です。
水のやり過ぎに注意して下さい。

肥料

多くの肥料を必要とする植物ではありません。

庭植え、鉢植え共に、冬場に株元に少量の化成肥料を施します。
鉢植えの場合は、株の生育を見ながら花後のお礼肥として少量の緩効性化成肥料も施します。

植え付け、植え替え

適期は春の4月~5月です。

植え付け

庭植えの場合は、ロックガーデンや一段高くなった花壇などに植え付けます。
掘り上げた土に川砂やパーライトを混ぜ込んで水はけの良い土を作って下さい。
元肥として植え穴の底に少量の緩効性化成肥料を入れておきます。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土に川砂やパーライトなどを混ぜ込んで、水はけの良い土を作って下さい。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりをしているようなら植え替えを行います。
一回り大きな鉢に新しい用土で植え付けて下さい。

剪定、切り戻し

成長が緩やかでそれほど大きくもならないので、剪定作業が必須というわけではありません。

剪定の適期は花後です。
伸びすぎているようなら軽く切り戻し、混み合った箇所があれば枝を間引きます。
強剪定を行うと枯れることがあるので、注意して下さい。

増やし方(挿し木)

挿し木で増やすことが出来ます。

挿し木

適期は5月~6月頃です。

枝を3節程度の長さに切り取って、挿し穂にします。
下の節の葉を取り除き、水揚げをしたら挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理して、発根を待ちます。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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