ガーデニングの図鑑

宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

低木 庭木

ヒペリカムの育て方

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学名…Hypericum
別名…キンシバイ(姫金糸梅)、ビョウヤナギ(未央柳)
科名…オトギリソウ科
属名…オトギリソウ属
原産国…中央アジア~地中海沿岸
花色…黄色
樹高…20㎝~100㎝
日照…日なた~半日蔭
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:5 to 8

ヒペリカムの特徴

セイヨウキンシバイ

ヒペリカムの仲間は、ユーラシア大陸の温帯から亜熱帯の地域を中心に約300種が分布しています。
園芸植物として古くから栽培されているのは、中国原産のキンシバイやビョウヤナギです。
近年ではそれらに加え、海外から新しい品種が栽培されるようになり、これらを総して「ヒペリカム」の名前で呼ばれるようになりました。
半常緑、または常緑性の花木です。

花期は6月~7月。
花の大きさは品種によって異なりますが、いずれも鮮やかな黄色の花を咲かせます。
花期が長く、花後には赤く可愛い果実を実らせる品種もあります。
樹高は大きく育っても1m程度で、大型の宿根草のように扱うことが出来ます。

耐寒性、耐暑性ともに優れており、病害虫の心配もほとんど無く育てやすい花木です。

ヒペリカムの主な品種

ビョウヤナギ(Hypericum chinense)

ビョウヤナギ

中国原産の半常緑性の低木です。
樹高1mほどに育ち、花径5㎝程度の花を咲かせます。
萌芽力が強く強剪定ができるため、コンパクトに育てることも可能です。

キンシバイ(H. patulum)

キンシバイ

中国原産の半常緑性の低木。
樹高1mほどに育ち、花径3~4㎝の花をうつむき加減に咲かせます。
こちらも強剪定可能で、小さく育てることが出来ます。

ヒペリカム‘ヒドコート’(H. ‘Hidcote’)

ヒペリカム‘ヒドコート’

キンシバイの園芸品種で「大輪キンシバイ」の別名があります。
キンシバイによく似ていますが、花が大きく開き花径は5㎝~6㎝と大輪です。
花期が長く生育旺盛なため、近年ではキンシバイに代わって広く栽培されています。
強剪定可能です。

ヒペリカム・カリキナム(H. calycinum)

ヒペリカム・カリキナム

小アジア原産の常緑性の低木です。
「西洋キンシバイ」の和名を持ち、ヒメキンシバイと呼ばれることもあります。
ビョウヤナギによく似ていますが、雄しべが真っすぐ伸びています。
(ビョウヤナギの雄しべはフワッとカールしている)

樹高40㎝程度の小型品種で、非常によく増えます。
ある程度の耐陰性もあるためグランドカバーとしてよく利用されています。

黄金葉品種の「ゴールデンフォーム」も流通しています。
こちらは花ではなく葉を楽しむリーフプランツです。

ヒペリカム‘トリカラー'(H x moserianum ‘Tricolor’)

ヒペリカム・トリカラー

カリキヌムとキンシバイの交配種。
葉の縁にクリーム色の斑が入ります。
斑は強い日差しや低温で赤く色付きます。
樹高30㎝程度の小型品種で、グランドカバーとしても利用されます。

ヒペリカム・アンドロサエマム(H. androsaemum)

ヒペリカム・アンドロサエマム

小さな花を咲かせた後、愛らしい果実を実らせます。
果実の色は赤、ピンク、クリーム色など。
樹高は1m程度で半落葉性です。
写真の品種は「キャンディーフレアー」で、ピンクの果実が愛らしい品種です。
夏の強い日差しで葉焼けを起こすことがあります。

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ヒペリカムの育て方

ヒペリカム、セイヨウキンシバイの育て方

栽培環境

水はけの良い、日なたから半日蔭の場所が適しています。
日陰でも育ちますが、徒長して花つきが悪くなります。
枝が横に張り生育旺盛なので、アンドロイドサエマム以外は通常庭植えで育てます。

アンドロイドサエマムは夏の直射日光で葉焼けを起こすことがあるので、夏は強い日差しを避けられる場所が適しています。
夏以外の季節はよく日に当てることで実付きがよくなります。

カリキナム、アンドロサエマムは風通しが悪い環境ではさび病を発病しやすい品種です。
風通しの良い場所で育てて下さい。

冬越し、夏越し

冬越し

暖地では常緑で越冬することが多いです。
耐寒性はあるので、対策無しでそのまま冬越しできます。

夏越し

アンドロサエマムは夏の強い日差しで葉焼けを起こします。
鉢植えの場合は、夏場は半日陰の場所に移動して下さい。

水遣り

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
夏場に乾燥が長く続くようなら水やりをして下さい。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。

肥料

庭植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥して下さい。
鉢植えの場合は、春から秋の生育期に、少量の緩効性化成肥料や液体肥料を定期的に施します。

植え付け、植え替え

適期は3月~4月、10月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作ります。
さらに元肥として、少量の完熟堆肥を混ぜておきます。

鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)6・腐葉土3・ピートモス(酸度調整済)1などの配合土を使います。

植え替え

鉢植えの場合は、1年~2年に一度の植え替えを行います。
庭植えの場合は、特に植え替えの必要は特にありません。

剪定

適期は3月頃です。

カリキシナム、トリカラー

小型品種のため、剪定の必要はありません。
枯れた枝があれば取り除いて下さい。

アンドロイドサエマム

あまり強く刈り込むと枝枯れをする場合があるので注意して下さい。

その他の品種

コンパクトに育てたい場合は、株元から20㎝~30㎝程度の高さで刈り込んで下さい。
萌芽力が強いので、思い切った剪定をしてもすぐに芽吹きます。

増やし方(株分け、挿し木)

株分けと挿し木で増やすことが出来ます。

株分け

適期は3月~4月、10月です。
株を堀り上げて、適当な大きさに株分けをして植え付けて下さい。

挿し木

適期は開花前の5月~6月です。

枝を10cmほの長さに切り取って挿し穂にします。
先端の葉を2~3組残して葉を落とし、蕾がついていれば落とします。
30分ほど水揚げをし、挿し木用土に挿して下さい。
水を切らさないように明るい日陰で管理して、発根を待ちます。

病気、害虫

さび病

カリキナムやアンドロイドサエマムはさび病が発生することがあります。
気温が下がる10月頃の発生が多く、発病すると葉に茶色の斑点ができ、枯死することもあります。
風通しの良い場所で発生を抑制し、夏以降に殺菌剤を使用すると予防に効果的です。

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