チャノキ(茶の木)の育て方

学名…Camellia sinensis
和名…茶の木
別名…茶(チャ)
科名…ツバキ科
属名…ツバキ属
原産国…中国、台湾
花色…白
樹高…1m~2m
日照…日なた~半日陰
難易度…星
USDA Hardiness Zone:7 to 9

チャノキ(茶の木)とは

チャノキ(茶の木)

チャノキは、ツバキ科ツバキ属の常緑低木です。
チャノキには4種の変種が知られていますが、茶葉として広く栽培されているのは、シネンシス種(Camellia sinensis var. sinensis)とアッサミカ種(C. sinensis var. assamica)の2種の変種です。

前種のシネンシス種は、葉、花が小さく、樹高1~2m程度に成長するのに対し、アッサミカ種は葉、花が大きく、樹高5m以上の高木です。
両種共に起源は、中国西南部からミャンマー北部の国境付近と考えられています。
広く栽培されているため、両種の野生分布は不明ですが、現在中国西南部~中部、台湾、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム、日本に分布、あるいは栽培されています。
分布域はシネンシス種が北にあり、アッサミカ種は南にあります。
そのため、シネンシス種の方がやや耐寒性が高いのが特徴です。

日本で栽培されているのはシネンシス種になります。
奈良時代に薬用として中国から渡来し、鎌倉時代からチャノキの栽培が始まったと言われています。
ここではシネンシス種をチャノキとして紹介しています。

チャノキの花期は9月下旬~12月上旬。
花期になると、枝先の葉腋に花径2~3㎝程度の花を下向きに咲かせます。
花は5~7個の花弁を持ち、雄しべは多数、雌しべは1個で花柱が上部で3裂しています。
雄しべは基部で軽く合着しており、花はツバキに似ていますが、花弁がやや反り返ります。

▼チャノキの花

チャノキの花

花後には径2㎝程度の丸い果実が実ります。
果実には浅い溝が3つあり、熟すと3裂して種子が顔をのぞけます。

葉は互生し、長さ5~9㎝、幅2~4㎝の楕円形で、縁に細かい鋸歯があります。
幹は株立状になり、枝は多数分枝して樹高1~2m程度に成長します。

▼チャノキの葉の様子

チャノキの葉

耐寒性はあまり高くありませんが、北限の茶葉の生産地として茨城県大子町、新潟県村上市、宮城県石巻市、岩手県南部があります。
基本的に丈夫な性質ですが、ツバキやサザンカ同様にチャドクガによる葉の食害が発生することがあるので、注意が必要です。

チャノキ(茶の木)の育て方

チャノキの育て方

栽培環境

日なたから半日陰の環境に適応します。
自生地は、大きな木の木漏れ日が差し込むような場所で、水はけの良い酸性土壌の環境を好みます。

夏場に株元まで強い日差しが差し込むような場所では、乾燥から葉が傷んでしまうことがあるので、西日が避けられるような場所で育てて下さい。

冬越し

耐寒温度は-15℃程度ありますが、強い霜に当たると春先に新芽が傷んでしまうことがあります。
鉢植えの場合は、霜の避けられる場所に移動して下さい。

水やり

庭植えの場合は、夏場に乾燥が続くようなら水やりをします。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。

肥料

庭植えの場合は、冬の2月~3月頃に油かすなどの窒素分を多く含む肥料を株の周辺に埋め込みます。

鉢植えの場合は、冬の2月~3月、秋の9月頃に緩効性化成肥料を株元に施します。

植え付け、植え替え

適期は春の3月下旬~4月です。

植え付け

庭植えの場合は、植え場所の土にピートモスを混ぜ込んで、水持ちの良い、酸性の土壌を作っておきます。
チャノキは深く根を張る性質があるので、深く耕しておいて下さい。
根鉢の2~3倍の植え穴を掘り、深植えにならないよう注意して植え付けます。
植え付け後は、しっかりと水やりをし、棒などで突いて根と土を馴染ませます。

鉢植えの場合は、ブルーベリーの土など、酸性の用土を使って植え付けます。

※庭植え、鉢植え共に、植え付け後は株元から15~20㎝程度の高さで剪定して下さい。

植え替え

鉢植えの場合は、根鉢がいっぱいになっているようなら植え替えを行います。
一回り大きな鉢に、根鉢を崩さず、新しい用土で植え付けて下さい。

剪定

適期は春の4月~5月です。

萌芽力が旺盛で、強い刈り込みにも耐えます。
枝をよく伸ばし、茂るので、自然樹形を楽しむ場合にも、春に混み合った枝を取り除いて透かし剪定を行います。
徒長枝や絡み枝などを取り除いて下さい。

生け垣などに利用したり、樹形を作る場合には、刈り込みバサミを使い、好みの樹形に仕立てます。

増やし方(挿し木、種まき)

挿し木と種まきで増やすことができます。

挿し木

適期は梅雨時期の6月下旬~7月上旬です。

挿し穂にはその時に伸びた枝を使います。
枝を3~4節の長さに切り取り、上部2枚の葉を残して葉を取り除きます。
水揚げをしてから、挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理して、発根を待ちます。

種まき

花後に実った種が茶色く熟したら採取します。
種は乾くと発芽率が落ちるので、採取後は速やかに播種するか、乾燥しないように春まで保管して下さい。

種はポットや鉢に蒔いて、覆土は3㎝程度。
乾燥させないように管理して、発芽を待ちます。
※発芽は春になります。

病気・害虫

ツバキ科ツバキ属の植物で、チャドクガによる葉の食害が発生することがあります。
チャドクガは、毒針毛を持つ毛虫で、触れると患部が赤く腫れ、強い痒みを伴います。
抜け落ちた毒針毛に触れても同様の症状が起こるので、やっかいな毛虫です。

発生した場合は、霧吹きタイプの殺虫剤で触れないように注意して駆除して下さい。
スプレータイプのものを使用すると毒針毛が飛散するので、注意が必要です。

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