ガーデニングの図鑑

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ポーチュラカの育て方

更新日:

学名…Portulaca oleracea × P. grandiflora
和名…ハナスベリヒユ
科名…スベリヒユ科
属名…スベリヒユ属(ポーチュラカ属)
原産国…南アメリカを中心とした熱帯~温帯
花色…黄、赤、オレンジ、白、ピンク、紫、複色
草丈…10㎝~20㎝
日照…日なた
難易度…星
USDA Hardiness Zone:

ポーチュラカの特徴

ポーチュラカ(ハナスベリヒユ)

ポーチュラカの仲間は、南北アメリカを中心とした熱帯から温帯にかけて広く分布するスベリヒユ科スベリヒユ属の植物です。
ポーチュラカの仲間は日本にも自生しており、畑や道端の雑草であるスベリヒユ(Portulaca oleracea)はポーチュラカの仲間です。
また古くから観賞用に栽培されているマツバボタン(P. grandiflora)も同属の近縁種です。

ポーチュラカは、スベリヒユとマツバボタンの交配による園芸品種ではないかと言われていますが、定かではありません。
タチスベリヒユ(P. oleracea var. sativa)の突然変異とされていたり、タチスベリヒユとヒメマツバボタンの交配種(Portulaca oleracea L. x P. pilosa L. subsp. grandiflora (Hook.) R.Geesink)とされることもあります。

そんなポーチュラカですが、日本に広く普及したのは1990年の大阪花博がきっかけです。
真夏の暑い時期に最小限の手入れで育ち、色とりどりの花を絶やすことなく咲かせることから、夏花壇の定番植物として一気に普及します。
古くから栽培されていたマツバボタンは、ポーチュラカの普及と反比例するように、最近ではあまり見かけなくなりました。

ポーチュラカの花期は6月~10月。
花期になると分枝した茎の頂部に、花径2.5~3㎝程度の花を一輪咲かせます。
花は5枚の花弁を持ち、天候の悪い日には咲きません。
夕方には萎んでしまう一日花ですが、花期の間は次々と花を咲かせます。
花色は黄、赤、オレンジ、白、ピンク、紫などと、非常に多彩です。
基本種の一重咲きの他、八重咲き、小輪から大輪まで数多くの品種が揃います。
大輪種になると花径5㎝程度の大きな花を咲かせます。

▼しぼり模様のポーチュラカ

ポーチュラカ

葉はスベリヒユによく似ていますがやや大きく、多肉質なへら状で茎に互生します。
茎は分枝して地面を這うように広がります。
株は半径30㎝程度に広がり、夏のグランドカバーとして利用することも可能です。

▼カーペット状に広がったポーチュラカ

ポーチュラカ

耐暑性が高く非常に強健な性質で、挿し木で容易に増やすことが出来ます。
放任でも次々と花を咲かせて広がります。
耐寒性はありませんが、本来は多年草なので、室内に取り込めば冬越しをさせることが出来ます。

ポーチュラカの仲間と主な品種

スベリヒユ(Portulaca oleracea)

スベリヒユ

日本全土に分布する畑の雑草で、ポーチュラカの交配親だとされています。
地域によっては食用として利用されます。

大輪ポーチュラカ

大輪ポーチュラカ

花径5㎝程度の大きな花を咲かせます。
巨大輪ポーチュラカとも呼ばれ、普通のポーチュラカ同様、多彩な花色が揃います。

斑入りポーチュラカ

斑入りポーチュラカ

最近流通するようになった斑入り品種で、ピンク色の花を咲かせます。
カラーリーフとしても観賞価値があります。

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ポーチュラカの育て方

ポーチュラカ(ハナスベリヒユ)の育て方

栽培環境

日光を非常に好みます。
終日、強い日差しが当たる場所でも元気に育ち花を咲かせるので、日なたで育てて下さい。
日が当たらない場所に植えると、茎が間延びし花が咲きません。

水はけの良い土壌を好むので、水はけの悪い場所の場合は土を盛って高植えにすると効果的です。

冬越し

耐寒温度は最低でも12℃以上です。
霜に当たるとすぐに枯れてしまいます。
日本の冬を戸外で越すことはまず不可能です。
冬越しをする場合は、挿し木苗などを室内で管理して下さい。
その場合も出来るだけ暖かい場所に置き、気温が下がらないように注意します。

水遣り

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。

多肉質の葉と茎には水分が蓄えられており、乾燥には強い植物です。
水をやりすぎると茎が間延びしたり、根腐れを起こすので注意して下さい。

肥料

庭植えの場合は、用土に少量の腐葉土や牛糞を混ぜ込んでおきます。
追肥の必要はありません。

鉢植えの場合は、緩効性化成肥料を定期的に置き肥するか、液体肥料を月に1回程度施します。
やせ地でもよく育つ植物なので、肥料は少な目を心がけて下さい。

植え付け

適期は5月~8月です。

植え付け

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作っておきます。
さらに元肥として、牛糞堆肥などを少な目に混ぜ込んでおきます。
株間は20㎝程度です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土か、赤玉土7・腐葉土3などの混合土を使います。
65㎝プランターに4株が目安です。

植え替え

根詰まりを起こすと、生育が悪くなります。
鉢植えの場合は、根詰まりを起こしているようなら、一回り大きな鉢に植え替えて下さい。

冬越しをした株は、春の5月頃に植え替えを行います。
庭植えの場合は、特に植え替えの必要はありません。

増やし方(挿し木、種まき)

挿し木、種まきで増やすことが出来ます。
種まきについては下記、「種まき」の項目を参照ください。

挿し木

簡単に発根します。

適期は6月~9月です。
茎を10㎝程度の長さに切り取って挿し穂にします。
一番下の節の葉を取り除いたら、その節が埋まるように土に挿して下さい。
水挿しでも発根するので、切り取った挿し穂を水に挿しておいて、発根したら植え付けて下さい。

冬越しする場合は、秋口に挿し木苗を作り、室内に取り込んで管理するという方法もあります。

種まき

ポーチュラカの種は一般には販売されていません。
種を蒔くなら自家採取になりますが、種が出来やすい品種と出来にくい品種があります。

ポーチュラカのしべは少し変わっています。

▼ポーチュラカのしべ

ポーチュラカ(ハナスベリヒユ)

↑写真のヒトデのような形のものが雌しべです。
雄しべと雌しべの間に高低差があり、受粉しにくい構造となっています。
また、不稔性(ふねんせい)と言って、もともと種が出来ないものや、出来たとしても発芽しない品種が多く流通しています。

加えて、園芸品種の多くは種を採取しても親株と同じ花が咲かない事が多いです。
それでも…という方はチャレンジしてみて下さい。

種の採取

花後にカップのような形をした鞘が出来ます。
種が熟すと蓋が開いて飛散する仕組みになっています。
蓋が開いて中に種が残っているものがあったら、採取して下さい。
採取した種は、紙袋などに入れて涼しい場所で保管します。

種まき

適期は5月です。
発芽には20℃~25℃の温度が必要です。
十分に暖かくなってから蒔いて下さい。
種が細かいので、種は播種箱かピートバンにばらまきます。
覆土の必要はありません。
水やりは底面給水で管理し、発芽までは乾かさないようにします。
発芽して本葉が3~5枚になったらポット上げするか、定植して下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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