ガーデニングの図鑑

宿根草・多年草、一年草・二年草の草花、庭木などガーデニング植物の特徴、育て方、増やし方などについて紹介しています。

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モクレン、ハクモクレン、サラサモクレンの育て方

更新日:

学名…モクレン:Magnolia liliiflora(Magnolia quinquepeta)
ハクモクレン:Magnolia heptapeta(Magnolia denudata)
サラサモクレン:Magnolia × soulangeana
和名…モクレン(木蓮)、ハクモクレン(白木蓮)、サラサモクレン(更紗木蓮)
別名…シモクレン(紫木蓮)、マグノリア
科名…モクレン科
属名…モクレン属
原産国…中国
花色…紫、白、ピンク
樹高…4m~15m
日照…日なた
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:5 to 9

モクレン、ハクモクレン、サラサモクレンの特徴

モクレン、ハクモクレン

中国の雲南省、四川省が原産の落葉中高木で花木。
庭木や公園樹として、日本や中国だけでなくアメリカやヨーロッパで広く植栽され、愛されている花木です。
モクレンは地球上最古の花木と言われており、1億年以上前からすでに現在と変わらない姿だったと言われています。

花期は3月~4月。
早春、新緑が芽生える前に、どこか気品の漂う美しい花を一斉に咲かせます。
株一杯に花を付けた様子は本当に見事というしかありませんが、花は短命で、咲き始めたと思うとあっという間に満開になり、1週間ほどで散ってしまいます。
その変化もまた劇的で、パラパラと落ちる花弁が株元に積もります。

その後は葉が芽吹き、冬には落葉します。
耐寒性は強く、北海道北見フラワーパラダイスのモクレンは有名です。

モクレンとハクモクレンとサラサモクレン

モクレンと言えば一般的には紫の花のモクレンを指しますが、ハクモクレンも「モクレン」と呼ばれて混同されることがあります。
そのため、紫のモクレンのことを「シモクレン(紫木蓮)」と呼び区別します。

シモクレン(紫木蓮)

シモクレン(紫木蓮)

花色は花弁の外側が赤紫で内側は白。
花弁の数は6枚で、常に半開きの状態です。
樹高は3m~5mとやや小さめ。
開花中に葉が出始めて、花が終わる頃には葉で覆われます。

ハクモクレン(白木蓮)

ハクモクレン(白木蓮)

花色は白で、花弁の数は9枚。
花は日が当たると開き、暗くなると閉じてしまいます。
樹高15mにもなる高木です。
本来は大木になる樹なので、庭木としては扱い辛いです。
葉は花が終わった後に芽吹きます。

ちなみにこのハクモクレンとよく似た花にコブシがありますが、コブシの花は小ぶりで、ハクモクレンの花が常に上を向いて咲くのに対して、コブシの花は横を向いたり上を向いたりと咲く方向がバラバラです。

サラサモクレン

サラサモクレン(更紗木蓮)

シモクレンとハクモクレンの交雑種です。
花はハクモクレンに似ていて丸みを帯び、樹高は6m~10m程度。
花色はピンクが多いですが、白花や紫花も流通しています。

最近ではこの3種のことをまとめて「モクレン」と呼ぶことが多いようです。
3種の開花時期は微妙にずれていて、ハクモクレン→サラサモクレン→モクレンの順に開花します。

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モクレン、ハクモクレン、サラサモクレンの育て方

モクレン、ハクモクレン、サラサモクレンの育て方

栽培環境

日当たりと風通しの良い場所が適しています。
横に枝を張って大きく育ちます。
移植は難しいので、広いスペースのある場所が必要です。

モクレンの根は生育旺盛で、鉢を直接土の上に置いていると庭土に侵入して根付いてしまいます。
土の上に直接鉢を置かないようにしましょう。

冬越し

耐寒性は強いので、特に対策の必要はありません。
北海道北見市で栽培されています。

水遣り

庭植えの場合は、植え付けた後はしばらく乾かさないようにしますが、その後はほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。

肥料

庭植えの場合は、寒肥として1月~2月の間に骨粉入りの油粕を株元にまいておきます。
追肥は花後に緩効性肥料を株元に施します。

鉢植えの場合は、3月~6月の間に月に1回程度、骨粉入りの油粕を株元に施します。

植え付け、植え替え

植え付け

適期は1月~3月上旬です。

庭植えの場合は、用土に元肥として腐葉土や完熟堆肥をたっぷりと混ぜ込んでおきます。
根を切らないように注意して軽く根鉢を崩し、深植えにならないように浅く植え付けて下さい。
鉢植えの場合は、赤玉土7・腐葉土3などの配合土を使います。
根を切らないように根鉢を軽く崩して植え付けて下さい。

植え替え

鉢植えの場合は、2~3年に一度の植え替えが必要になります。
適期は花後の4月中旬~5月上旬です。
根を傷つけないように根鉢を軽く崩して、一回り大きな鉢に植え替えて下さい。

剪定

剪定時期

モクレンの花芽は、7月~8月上旬にかけて作られます。
花芽を落とす心配のない時期は6月上旬頃までなんですが、葉が出ると枝の選別が難しくなってしまうのと同時に、その後の生育にも影響が出てしまいます。
そこで、花後~葉が出るまでの短い間に剪定を行うと失敗がありません。

※花芽と葉芽の選別が出来る場合は、落葉期に剪定します。
落葉期であれば強剪定が可能ですが、その年の花は咲きません。

剪定方法

花芽は短い枝に付きやすく、長い枝には付きにくいです。

徒長した枝や枯れ枝、混み合っている枝を基部から切り落とします。
シモクレンは株立ちになりやすく、根元からひこばえが発生します。
不要なひこばえは根元から切り取って下さい。
落葉期の場合は、短い枝を残すようにして全体の透かし剪定を行って下さい。

増やし方(種まき)

接ぎ木、挿し木でも増やすことがですますが、挿し木は活着率が悪く、接ぎ木はコブシの苗木を台木にするのが一般的で、どちらも簡単な方法とは言えません。
そのため、一般家庭でモクレンを増やすには種まきが最も簡単な方法です。

種の採取

花後にポロポロと落ちるは未受粉の花芯で種ではありません。
受粉すると、赤いデコボコした果実が実ります。
受粉率はかなり悪く、果実が実るのはほんの少しです。
秋になって熟すと果実が裂けて、朱色の種が鞘にぶらさがります。
一部の種が裂け始めたら、裂ける前の果実を採取し、陰干しします。
数日で鞘が裂けてくるので、種を採取して下さい。
果実を取り出して、果肉を取り除いて水洗いし、乾かさないようにとりまきします。

種まき

赤玉土(小粒)を入れた鉢にまきます。
覆土は軽く種が隠れる程度で、水を切らさないように管理します。
春になって発芽したら、本葉が2~3枚程度になった頃から生長と共に徐々に鉢を大きくしていって下さい。

病気・害虫

カミキリムシ(テッポウムシ)

株元におがくずのようなものが落ちていたら幹の中にカミキリムシの幼虫が潜んでいます。
放っておくと樹が弱ったり枯れてしまったりするので、早目に駆除して下さい。
幹に開いている穴から薬剤を注入するか、針金などを突っ込んで補殺します。
薬剤の場合は、駆除の確認のため、新しいおがくずの発生に注意して下さい。

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