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ルリヤナギ

ルリヤナギ

育て方のポイント

ルリヤナギの育て方早見表

ルリヤナギは、淡い紫色の花を夏から秋に咲かせるナス科の常緑小低木です。 ヤナギと名前に付きますが、ヤナギの仲間ではありません。 日当たりと水はけのよい場所を好み、地下茎で広がりながら育ちます。

分類
常緑小低木
開花期
7月~9月
花色
薄紫色
樹高
1m~2m。切り戻しで低めに管理できる
日照
日なた。日当たりのよい場所で花付きがよくなる
適した場所
日当たりと水はけのよい場所
水やり
庭植えはほぼ降雨のみ。鉢植えは表土が乾いたらたっぷりと水やりをします
肥料
庭植えはほぼ不要。鉢植えは生育期に緩効性肥料を施す
植え付け
3月~5月
植え替え
鉢植えは毎年新しい用土で植え替える
剪定
花後に切り戻す。古い枝を整理して株を更新する
冬越し
関東以西では戸外で冬越し可能。寒さで地上部が枯れても春に芽吹く
増やし方
挿し木、株分け
病害虫
まれにコナジラミが発生する

育て方のコツ: ルリヤナギは丈夫で育てやすい低木ですが、ナス科のため連作障害に注意します。 鉢植えでは毎年新しい用土で植え替え、庭植えでは以前にナス科植物を植えた場所を避けます。 地下茎で広がるため、スペースが限られる場所では鉢植えで管理すると安心です。

ルリヤナギの基本情報

  • 学名…Solanum glaucophyllum Desf.
  • 和名…ルリヤナギ(瑠璃柳)
  • 別名…スズカケヤナギ、リュウキュウヤナギ、チョウジカ
  • 科名…ナス科
  • 属名…ナス属
  • 原産国…南アメリカ
  • 花色…薄紫色
  • 樹高…1m~2m
  • 日照…日なた
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:Not Applicable

ルリヤナギとは

ルリヤナギは、南アメリカに分布するナス科ナス属の常緑小低木です。
分布域は、ブラジル南部、ボリビア、アルゼンチン北部、パラグアイ、ウルグアイにあり、日当たりの良い池や沼のほとりのやや湿り気のある場所に自生しています。

日本には江戸時代に渡来しています。
琉球を経て入ってきたことから「リュウキュウヤナギ」とも呼ばれています。

名前とヤナギと付きますが、ヤナギの仲間ではありません。


ルリヤナギの花期は7月~9月。
花期になると、上部の枝の葉腋、または頂部に花序を出し、花を咲かせます。
花序は時に多数分枝し、通常20~50個、多いときにはそれ以上の花を付けます。

▼ルリヤナギの花序

ルリヤナギの花序

花は淡紫色で直径2.5cm程度、下向きに付きます。
花冠は先が5裂しており、しばしば中央部分に白い星形の模様が入ります。

花冠の外側には毛があり、特に裂片に多く見られます。
内側は、裂片の先以外無毛です。

▼ルリヤナギの花の様子

ルリヤナギの花

雄しべは5個、葯は黄色く内側に曲がります。
雌しべは1個、長さ5~7㎜の円筒形です。

▼ルリヤナギの雄しべと雌しべ

ルリヤナギの花の雄しべと雌しべ

果実は直径0.75~2cmの球形で、熟すと黒くなります。
※暖地でないと結実しません。

ルリヤナギは観賞用として楽しむ植物です。
果実が黒く熟すことがありますが、食用にはせず、小さな子どもやペットが誤って口にしないよう注意します。

▼ルリヤナギの果実

ルリヤナギの果実

葉は互生し、長さ6~18cm、幅0.6~3.5cmの披針形~狭披針形で、やや白味を帯びた青緑色をしています。
葉柄は1.5cm以下で、しばしばわずかに翼(よく)があります。

ルリヤナギの名前は、この柳に似た葉姿と花色に由来しています。

▼ルリヤナギの葉

ルリヤナギの葉の様子

地下茎を伸ばして広がり、樹高1~2mに成長します。

▼たくさんの花を咲かせるルリヤナギ

ルリヤナギ

耐寒性はあまり高くありませんが、関東地方以西では戸外での冬越しが可能です。
寒さで落葉したり、地上部が枯れてしまいますが、根が生きていれば春に再び芽吹きます。
※0℃以上の気温があれば常緑のままで冬を越します。

ルリヤナギの育て方

ルリヤナギの育て方

栽培環境

日当たりの良く、水はけの良い場所が適しています。
強健な性質なので、土質も特に選ばなくて大丈夫です。

ナス科の植物で連作障害が出やすい性質です。
以前にナス科の植物を植えた場所には植えないようにしてください。

庭植えで育てていると連作を嫌って地下茎で勝手に移動していきます。
スペースが限られる場合は、鉢植えで育てると管理しやすくなります。

連作障害と地下茎で広がる性質

ルリヤナギはナス科の植物で、連作障害が出やすい性質があります。
以前にナスやトマト、ピーマンなどのナス科植物を育てた場所には植えないようにします。

庭植えでは、同じ場所を嫌うように地下茎を伸ばして別の場所から芽を出すことがあります。
広がってもよい場所では自然な株立ちを楽しめますが、スペースが限られる庭では鉢植えで育てると管理しやすくなります。

鉢植えの場合は、毎年新しい用土で植え替えると生育が安定します。

冬越し

0℃以上の気温があれば常緑で冬を越します。

関東以西なら戸外で冬越し可能ですが、落葉したり地上部が枯れたりします。
鉢植えの場合は、霜の当たらない場所に移動してください。
庭植えの場合は、霜よけを設置するか、株元を腐葉土や敷き藁で覆って、防寒対策を施します。
寒さで落葉した場合も、根が生きていれば春に芽吹きます。

苗が小さい場合は室内で管理した方が無難です。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。
夏場の水切れには注意してください。
冬越し中の株はやや乾燥気味に管理します。

肥料

庭植えの場合は、元肥として用土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
追肥の必要はほとんどありません。
生育が悪いようなら、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥してください。

鉢植えの場合は、冬の休眠期を除いて緩効性肥料を月に1度程度、施してください。

植え付け、植え替え

適期は3月~5月です。

植え付け(用土)

庭植えの場合は、水はけが悪いようなら用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作っておきます。
さらに元肥として用土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでください。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土4などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

植え替え

ルリヤナギは連作障害の出やすいナス科の植物です。
鉢植えの場合は毎年新しい用土で植替えを行ってください。

庭植えの場合は、同じ場所では生育が弱りやすく、地下茎を伸ばして別の場所から芽を出すことがあります。
移動した場所で育てるか、植替えを行ってください。
同じ場所で育てていると、成長も遅く芽の出る数も減っていきます。

ルリヤナギの花が咲かない原因

ルリヤナギの花が咲かない場合は、日照不足、株が若いこと、冬の寒さで地上部が傷んだことなどが原因として考えられます。
日当たりのよい場所を好むため、日照時間が短い場所では花付きが悪くなることがあります。

また、冬に地上部が枯れ込んだ場合は、春に芽吹いた枝を育て直す必要があります。
根が生きていれば春に再び芽吹くため、寒さで枝が枯れた場合は、春の芽吹きを確認してから枯れ枝を整理します。

切り戻し、剪定

大きくしたくない場合は、花後に切り戻しを行ってください。
かなり短く切っても芽吹きます。

次々と新しい芽が出てくるので、古い枝を取り除いて株を更新すると、低い樹高で楽しむことが可能です。

増やし方(挿し木、株分け)

挿し木、株分けで増やすことが出来ます。

挿し木

適期は6月頃です。

2~3節の長さで枝を切り取って挿し穂にします。
下の節の葉を取り除いて水揚げをしたら、挿し木用土に挿してください。
明るい日陰で水を切らさないように管理して発根を待ちます。

株分け

掘り上げた地下茎を切り分けて植え付けてください。

病気、害虫

まれにコナジラミが発生することがあります。
見つけ次第駆除してください。

よくある質問

ルリヤナギのよくある質問

ルリヤナギを育てるときによくある疑問をまとめました。 冬越し、剪定、地下茎で広がる性質、連作障害、鉢植えでの管理などを確認しておきましょう。

ルリヤナギはヤナギの仲間ですか?

ルリヤナギは、名前にヤナギと付きますが、ヤナギの仲間ではありません。 ナス科ナス属の常緑小低木です。 ヤナギに似た細長い葉と、淡い紫色の花を咲かせることからルリヤナギと呼ばれています。

ルリヤナギは冬越しできますか?

関東以西では戸外で冬越しできます。 ただし寒さで落葉したり、地上部が枯れたりすることがあります。 根が生きていれば春に再び芽吹くため、寒さで地上部が枯れてもすぐに処分せず、春の芽吹きを確認します。

ルリヤナギは常緑ですか?

ルリヤナギは常緑小低木ですが、冬の寒さに当たると落葉することがあります。 0℃以上の気温があれば常緑で冬を越しやすくなります。 寒冷地や霜の当たる場所では、地上部が枯れて宿根草のように春に芽吹くことがあります。

ルリヤナギは鉢植えでも育てられますか?

ルリヤナギは鉢植えでも育てられます。 地下茎で広がるため、庭で広がるのが心配な場合は鉢植えの方が管理しやすくなります。 鉢植えでは毎年新しい用土で植え替え、夏の水切れに注意します。

ルリヤナギは地植えできますか?

ルリヤナギは地植えできます。 日当たりと水はけのよい場所に植えるとよく育ちます。 ただし地下茎で広がるため、植え付け場所にはある程度のスペースを確保しておくと安心です。 以前にナス科の植物を植えた場所は避けます。

ルリヤナギは広がりすぎますか?

ルリヤナギは地下茎を伸ばして広がります。 庭植えでは、思わぬ場所から芽を出すことがあります。 スペースが限られる庭では、鉢植えで育てるか、不要な芽を早めに取り除いて管理します。

ルリヤナギの剪定時期はいつですか?

ルリヤナギを大きくしたくない場合は、花後に切り戻します。 かなり短く切っても芽吹くため、古い枝を整理して株を更新すると低めの樹高で楽しめます。 寒さで地上部が枯れた場合は、春に芽吹きを確認してから枯れ枝を整理します。

ルリヤナギの花が咲かない原因は?

花が咲かない場合は、日照不足、株が若いこと、冬の寒さで地上部が大きく傷んだことなどが原因になることがあります。 ルリヤナギは日当たりのよい場所を好むため、日照時間が短い場所では花付きが悪くなることがあります。 地上部が冬に枯れ込んだ場合は、春に芽吹いた枝をしっかり育てます。

ルリヤナギの実は食べられますか?

ルリヤナギは観賞用として育てる植物で、果実は食用にはしません。 ナス科ナス属には食用になる植物もありますが、観賞用の種類は口にしない方が安心です。 小さな子どもやペットがいる場所では、実を誤って食べないように注意します。

  • この記事を書いた人

suzuna(すずな)

バラや季節の草花に囲まれて育ち、現在も自宅の庭でガーデニングを楽しんでいます。 植物の基本情報は、国内外の植物園・植物データベースなどを確認しながらまとめています。

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