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シマトネリコの育て方

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学名…Fraxinus griffithii
和名…シマトネリコ(島トネリコ)
別名…タイワンシオジ、タイワントネリコ
科名…モクセイ科
属名…トネリコ属
原産国…日本(沖縄)、中国、台湾、フィリピン、インド
樹高…2~10m
日照…日なた~半日蔭
難易度…星
USDA Hardiness Zone:8 to 10

シマトネリコの特徴

シマトネリコ

シマトネリコは、日本の沖縄、中国、台湾、フィリピン、インドに分布する常緑性の高木です。
常緑性ですが亜熱帯原産の樹木のため、強い寒さにあうと落葉します。
寒さにはあまり強くありませんが、関東以南であれば常緑で冬越し可能です。
近年、街路樹や庭木としての人気が急速に高まった樹木ですが、自生地では甲虫類が集まる「カブトムシの木」として知られています。

シマトネリコは、規則正しく並んだ照りのある葉が涼やかで美しい植物です。
葉は羽状複葉で、長さ3~10㎝程度の先端の尖った楕円形の小葉が2~4対あります。
葉は革質で美しい光沢を持ち、明るい緑の葉色をしています。

幹は細く直立し、枝は細く軽やかな印象で、樹高2~10mに成長します。
株立ち仕立ての幹から伸びた枝が、そよそよと風に揺れる姿は爽やかで美しく、洋風の庭にもよく合うため、シンボルツリーとして定番の樹木になっています。

葉や樹姿が美しいシマトネリコですが、5月下旬~7月になると小さな白い花を咲かせます。
雌雄異株のため、花が咲くのは雌株のみです。
円錐状の花序に無数に咲く花は花径5㎜程度と小さく、観賞価値の高いものではありませんが、最盛期には樹全体が白く煙っているように見えます。

▼シマトネリコの花

シマトネリコの花

花後には豆のようなサヤに入った果実を実らせます。

▼シマトネリコの果実

シマトネリコの果実

成長が早く樹形も自然に整い、育てやすい樹木です。
病害虫の発生もほとんどありません。
シマトネリコの枝は、日向のものは横に、日陰のものは上に伸びる傾向があるようです。
シンボルツリーとして植栽する場合は、ある程度樹形の整ったものを購入することをオススメします。

▼管理人宅のシマトネリコ

シマトネリコ

日なたに植えているせいで横へ横へと広がっていき、なかなか上方向には成長しません。

シマトネリコの名前の由来

シマトネリコの「シマ」は沖縄諸島を示すもので、沖縄地方に自生するトネリコという意味になります。
トネリコ(Fraxinus japonica)とはシマトネリコと同属のトネリコ属に分類されている樹木で、日本の東北地方から中部地方にかけて自生しています。
シマトネリコはこのトネリコの暖地性の種ということになります。

トネリコもシマトネリコ同様に庭木や公園樹として利用される樹木です。
ただ、トネリコは落葉性であるため、シンボルツリーとしては常緑性のシマトネリコの方が人気があります。

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シマトネリコの育て方

シマトネリコの育て方

栽培環境

水はけの良い、日向から明るい日陰の場所が適しています。
半日程度の日照の半日蔭の場所でも生育には問題ありません。

冬越し

耐寒性はあまり高くありませんが、関東地方以南の地域であれば戸外でそのまま冬越し可能です。
木が幼い場合は寒さに当たると落葉したり、最悪の場合はそのまま枯れてしまう事もあるので、防寒対策を施して下さい。

水遣り

庭植えの場合は、植え付けて間もない間は表土が乾いたら水やりを行います。
その後は、夏場の乾燥に気を付けますが、2年ほど経てば、水やりの必要はほとんど無くなります。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを行って下さい。

肥料

庭植えの場合は、2月頃、寒肥として有機肥料を株の周辺に埋め込みます。
鉢植えの場合は、春の3月頃、緩効性化成肥料を株元に置き肥して下さい。

植え付け、植え替え

適期は4月~6月です。

植え付け

庭植えの場合は、水はけが悪い場合は用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。
さらに、植穴の底に元肥として堆肥を混ぜ込んでおきます。
植え付けたら水極めをし、支柱を立てて下さい。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)6・腐葉土4などの配合土を使います。

植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりを起こすため、2年に一度の植え替えを行います。
根鉢を軽く崩して、一回り大きな鉢に植え替えて下さい。

剪定

適期は3月~11月です。

成長が早く、本来は樹高5mを超える高木です。
ある程度は自然に樹形が整うので、スペースがある場合は、混み合った枝を透かす程度で十分です。
剪定の位置は、枝が分枝している場所です。
重なり合った枝や、内側に向かって伸びる枝、胴吹き枝などを切り落として下さい。
樹高を抑えたい場合は、上へ伸びた枝を摘心します。

涼しげな樹形が魅力の木なので、少し枝が見える程度に透かすと美しい樹形になります。

増やし方(挿し木、種まき)

挿し木と種まきで増やすことが出来ます。
種まきについては下記「種まき」の項目を参照下さい。

挿し木

適期は5月~6月です。
活着率はあまりよくありません。

枝を10㎝程度の長さに切り取って穂木にします。
下葉を取り除いて水揚げをし、あれば発根促進剤を使用してから挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理して発根を待ちます。

発根までには2~3か月程度かかります。
翌年まで鉢で育て、春になったら定植して下さい。

種まき

種の採取

雌株には花後に種ができます。
10月頃になってサヤが茶色くなったら種が熟しているので採取して下さい。
採取した種は、ビニールや密閉容器に入れて冷蔵庫で保管します。

種まき

適期は4月~5月です。

種はポットまきで覆土をします。
発芽温度は20℃程度。
発芽までは乾かさないように管理し、本葉が3~5枚程度になったら鉢に植え替えます。
そのまま鉢で育て、翌年の春になってから定植して下さい。

病気・害虫

病害虫の発生はほとんどありません。

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