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エキノプス(ルリタマアザミ)の育て方

更新日:

学名…Echinops
別名…ルリタマアザミ、ヒゴタイ
科名…キク科
属名…ヒゴタイ属(エキノプス属)
原産国…地中海沿岸~アジア
花色…青、白
草丈…60㎝~150㎝
日照…日なた
難易度…星星星
USDA Hardiness Zone:3 to 8

エキノプス(ルリタマアザミ)の特徴

エキノプス(ルリタマアザミ)

エキノプスの仲間は、ヨーロッパから東アジア、北アフリカに約120種が分布するキク科ヒゴタイ属(エキノプス属)の多年草です。
日本にはエキノプスの仲間であるヒゴタイ(Echinops setifer)が、西日本の一部の地域に自生していますが、園芸的に栽培されることはほとんどありません。

観賞用として主に栽培されているのは欧州原産のエキノプス・リトロ種(Echinops ritro)です。
リトロ種はヨーロッパ、西アジアに分布するエキノプスで、ユニークな花を咲かせることから世界で広く栽培されています。
日本には昭和初期に渡来し「ルリタマアザミ(瑠璃玉薊)」の和名、または「エキノプス」の名前で数種の園芸品種が流通しています。

エキノプスの花期は7月~9月。
花期になると、長く伸びた茎の頂部に径4~5㎝程度の頭状花序(頭花)を形成し、小さな花を無数に咲かせます。
頭花とは、キク科の植物に多く見られる花の形で、小さな花が多数集まって一つの花を形成します。
キク科の頭花の多くは、花弁のように見える舌状花と中心部分の筒状花で形成されていますが、エキノプスの頭花には舌状花はありません。
エキノプスの筒状花は先端が深く5裂して線状になって開き、中心にはしべが長く突出しています。

▼エキノプスの花の様子

エキノプス

花は上から下へと咲き進み、花序は花が終わった後も丸い形で残ります。
蕾はハリネズミのようにトゲトゲしています。
属名の「エキノプス」はギリシャ語の「echinos(ハリネズミ)」と「ops(似ている)」を合わせた造語で、この独特の花姿に由来しています。
花色は青の他、紫、白。

▼青い花を咲かせるエキノプス

エキノプス

葉はアザミに似て縁に棘があり、羽状に深く裂けて互生します。
茎は上部で分枝し、草丈60~150㎝に成長します。
ユニークな草姿から花壇の他、切り花やドライフラワーとしてもよく利用されています。

▼エキノプスの葉の様子

エキノプス

耐寒性、耐暑性には優れていますが、多湿に弱く根腐れを起こすことがあります。
最大のポイントは植え付け時の土作りです。

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エキノプスの主な品種

ルリタマアザミ(Echinops ritro)

ルリタマアザミ

ヨーロッパの南部および東部、西アジアに分布するエキノプスです。
観賞用として栽培されるエキノプスは本種を元に作出された園芸品種です。

草丈100㎝前後に成長し、径4~5㎝の頭花を咲かせます。

ヒゴタイ(E. setifer)

ヒゴタイ

日本に自生するルリタマアザミの近縁種です。
かつては西日本を中心に広く分布していましたが、年々自生地が減少していき、環境庁レッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。
現在では愛知県、岐阜県、広島県と九州の一部に自生地が確認されるのみとなっています。

エキノプス・ベッチーズ・ブルー(E. ritro ‘Veitch’s Blue’)

ルリタマアザミ

ルリタマアザミの園芸品種で、濃い青い花がを咲かせます。
蕾の頃から色づいており、切り花としても人気の高い有名品種です。

他にも数種の園芸品種が流通しています。

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エキノプス(ルリタマアザミ)の育て方

エキノプス(ルリタマアザミ)の育て方

栽培環境

日当たりが良く、風通しが良い環境が適しています。
多湿に弱い性質のため、水はけの良い環境を作ることがポイントになります。

冬越し・夏越し

冬越し

耐寒性は高く、日本全国で栽培可能です。
土まで凍ってしまうような寒冷地の場合は、凍結対策を施して下さい。

夏越し

暑さに対する耐性はあるのですが、多湿な環境が苦手です。
鉢植えの場合は、梅雨時期になったら雨の当たらない軒下などに移動して下さい。

水やり

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと。

肥料

やせ地でも育つ植物で、多くの肥料が必要なわけではありません。
肥料は通常の半量程度で十分です。

庭植えの場合は、春の3月~4月、秋の10月~11月の間に、緩効性化成肥料を株元から少し離れた場所に置き肥して下さい。
鉢植えの場合は、庭植えと同様の肥料を施した上で、さらに5月にも緩効性化成肥料の置き肥をします。

植え付け・植え替え

適期は3月~4月、10月~11月です。

植え付け

庭植えの場合は、通常より大きな植穴を掘り、用土に腐葉土やパーライト(中粒)を混ぜ込んで、排水性の良い土を作ります。
エキノプスはゴボウのような根を地中深くに伸ばします。
深く耕して、ふかふかの土を作って下さい。
酸性土壌を嫌う性質なので、用土に苦土石灰を混ぜ、1週間ほどおいてから植え付けます。
日本の土壌は放置しておくと弱酸性に戻る場合が多いので、翌年以降も年に1回、株元に苦土石灰を少量まいてやって下さい。
大きく育つので、株間は30~40㎝の間隔が必要です。

鉢植えの場合は、市販の草花用培養土に鹿沼土を3割程度混ぜて用土を作ります。
6~7号鉢に1株が目安ですが、根が地中深く成長するので、深鉢が適しています。

植え替え

庭植えの場合は、2~3年に一度、株分けを兼ねて植え替えを行います。
鉢植えの場合は、1年に一度、一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行って下さい。

花がら摘み

花が色褪せて来たら切り取って下さい。

増やし方(株分け、種まき)

株分けと種まきで増やすことが出来ます。
種まきについては下記「種まき」の項目を参照下さい。

株分け

適期は3月~4月、10月~11月です。
掘り上げた株を2~3株に分けて植え付けます。

種まき

開花は2~3年後くらいになります。

種の採取

花後に種が出来ます。
球状の花が茶色く変色したら切り取り、日陰で逆さに吊るして乾燥させて下さい。
カラカラに乾いたら種が落ちてくるので、お茶パックなどを被せておいて種を採取します。
採取した種は封筒などに入れて、涼しい場所で保管します。

種まき

適期は4月下旬~5月、9月下旬~10月中旬です。

種はポットにまき、5㎜程度の覆土を施します。
発芽温度は20℃前後です。
水を切らさないように管理したら、2~3週間程度で発芽します。
本葉が2~3枚程度になったら根を傷つけないように鉢上げをし、根が十分に育ったら定植して下さい。
耐寒性は高い植物ですが、苗が小さい場合は霜の当たらない場所で管理して下さい。

病気・害虫

うどんこ病

葉や茎が小麦粉をかけたように白くなる病気で、生育が阻害されます。
梅雨時期に発生しやすくなります。
風通しの良い環境で育てることで発生をある程度は抑制できます。

アブラムシ

新芽や蕾に発生します。
見つけ次第、駆除して下さい。

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