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ラミウムの育て方

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学名…Lamium
和名…オドリコソウ(踊子草)
別名…ラミュウム
科名…シソ科
属名…オドリコソウ属(ラミウム属)
原産国…ヨーロッパ、北アフリカ、アジア
花色…ピンク、白、黄色
草丈…10㎝~40㎝
日照…半日蔭
難易度…星星
USDA Hardiness Zone:3 to 8

ラミウムの特徴

ラミウム

ラミウムの仲間は、ヨーロッパ、北アフリカ、アジアに約40種が分布する多年草です。
日本には、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)やオドリコソウ(L. album var. barbatum)、帰化植物であるヒメオドリコソウ(L. purpureum)が自生しています。
園芸的に栽培されるのは、地中海沿岸部原産のマクラツム種(L. maculatum)とガレオブドロン種(L. galeobdolon)、その2種の園芸品種です。

花期は5月~6月。
立ち上がった茎に、シソ科の植物らしい唇形花(しんけいか)を咲かせます。
唇形花とは、筒状の花弁の先が上下に分かれ、唇のような形をした花のことで、シソ科やゴマノハグサ科の植物に多く見られる花の形状です。
ラミウムの名前は、この花の長い筒状の花弁を喉に見立てたもので、ギリシャ語の「喉(laipos)」に由来します。
花色はピンク、白、黄色。

葉は卵形で縁に浅い切れ込みがあり、茎に対生します。
葉には美しい斑が入り、花よりもむしろカラーリーフとしての利用価値が高い植物です。
株は地面を這うように横に広がり、グランドカバーのほか、ハンギングなどにも利用されます。

耐陰性があるので、シェードガーデンのグランドカバーとして注目の植物です。
寒さに強く育てやすい性質です。
寒冷地では葉数が減りますが、常緑で越冬します。

ラミウムの主な品種

ラミウム・マクラツム(L. maculatum)

ラミウム・マクラツム

Photo credit: M. Martin Vicente via Visualhunt / CC BY

地中海沿岸部に自生する原種です。
草丈20㎝程度で、ほふく枝を伸ばして横に広がります。
暑さにはやや弱い性質で、暖地では一年草として扱われることもあります。

ラミウム ‘ビーコン・シルバー’(L. maculatum ‘Beacon Silver’)

ラミウム ビーコンシルバー

マクラツム種の園芸品種です。
銀灰色の葉の縁に緑の覆輪が美しく入ります。
マクラツム種と同様に暑さにはやや弱い性質です。

ラミウム・ガレオブドロン ‘バリエガツム’(L. galeobdolon ‘Variegatum’)

ラミウム・ガレオブドロン

Photo credit: je_wyer via VisualHunt.com / CC BY

ヨーロッパからアジア西部に分布するガレオブドロン種の園芸品種です。
マクラツム種より大型で、草丈40㎝ほどに育ちます。
花色は黄色で、葉には銀灰色の斑が入ります。
マクラツム種に比べると耐暑性があり、丈夫な性質でよく増えます。

ラミウム・ガレオブドロン ‘ハーマンズ・プライド’ (L. galeobdolon ‘Harmann’s Pride‘)

ラミウム

ガレオブドロン種の園芸品種で草丈40㎝程度。
銀灰色のシャープな斑が印象的で美しい品種です。
バリエガツム同様に、比較的暑さに強く、よく増えます。

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ラミウムの育て方

ラミウムの育て方

栽培環境

明るい日陰から半日蔭の場所で、水はけの良い環境が適しています。
日陰の場所では花付きが悪くなりますが、カラーリーフとして楽しむことが出来ます。
花をたくさん咲かせたい場合は、春の4月~5月頃まで日の当たる場所で育てて下さい。

夏の強い日差しに当たると葉焼けを起こすので注意して下さい。
庭では、落葉樹の下などの明るい日陰の場所に植えて下さい。

夏越し、冬越し

夏越し

高温多湿の環境がやや苦手です。
鉢植えの場合は、梅雨の時期は雨の避けられる場所で管理したほうが安全です。

夏の直射日光で葉焼けを起こします。
夏場は明るい日陰の場所か、午前中に短時間だけ日の当たるような場所で管理します。
庭植えで葉焼けの心配がある場合は遮光して下さい。

マクラツム種やその園芸品種は夏の暑さが苦手です。
暖地の場合は、出来るだけ風通しの良い涼しい場所で管理して下さい。

冬越し

耐寒性は高く、特に対策の必要はありません。
土まで凍ってしまう寒冷地の場合は、凍結対策を施してください。

水遣り

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。
夏場にひどく乾燥するようなら水やりをして下さい。

鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたらたっぷりと。
夏場は生育が衰えるので、過湿にならないよう、土の乾き具合を確かめてから水やりをして下さい。

肥料

あまり多くの肥料を必要とする植物ではありません。

庭植えの場合は、元肥として、用土に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
追肥の必要はありません。

鉢植えの場合は、春の4月~6月、秋の10月~11月の間に、緩効性化成肥料を置き肥して下さい。

植え付け、植え替え

植え付け

適期は3月~6月、10月~11月です。

庭植えの場合は、用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。
さらに元肥として、緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
株間は25㎝程度です。

鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)5・腐葉土4・パーライト1などの水はけの良い配合土に、緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。
5号鉢に1株が目安です。

植え替え

適期は春の3月、秋の10月頃です。

鉢植えの場合は、根詰まりを起こすと生育に影響するので、一年に一度植え替えを行って下さい。
一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行います。

庭植えの場合は特に植え替えの必要はありませんが、増えすぎているようなら株分けを行います。

花柄摘み

花が咲き終わったら、花茎の付け根の部分で切り取って下さい。

増やし方(株分け、挿し芽)

株分けと挿し芽で増やすことが出来ます。

株分け

適期は春の3月、秋の10月頃です。

掘り上げた株を2~3つに分けて、植え付けて下さい。
または、発根したランナー(匍匐した茎)を切り取って植え付けます。

挿し芽

適期は4月~6月、10月です。

茎を先端から10㎝ほどの長さに切り取って挿し穂にします。
下の節の葉を取り除き、水揚げをしてから挿し木用土に挿して下さい。
明るい日陰で水を切らさないように管理して、発根を待ちます。

病気・害虫

斑点病

湿度が高い環境で蒸れていると発生することのある病気です。
発病すると、葉に茶色いシミのような斑点が現れます。
罹患した葉は速やかに取り除いて下さい。
風通しの良い環境で育てることで発病を抑制できます。
また、水やりの際に極力葉に水がかからないようにして、株が蒸れるのを防いで下さい。

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