別名…ヤナギバヒマワリ(柳葉ヒマワリ)、ヘリアンサス・ゴールデンピラミッド、シュッコンヒメヒマワリ
科名…キク科
属名…ヒマワリ属
原産国…中央アメリカ
花色…黄色
草丈…50㎝~100㎝
日照…日なた
難易度…

USDA Hardiness Zone:4 to 9
ゴールデンピラミッド(ヤナギバヒマワリ)とは
ゴールデンピラミッドは、キク科ヒマワリ属の多年草です。
ヒマワリと同属の近縁種であるヤナギバヒマワリ(Helianthus salicifolius)の園芸品種で、ヤナギバヒマワリの代名詞とも言える代表的な品種です。
華やかで美しい花を咲かせることから世界で広く栽培されており、「ゴールデンピラミッド」という品種名だけで流通することも多々あります。
ヤナギバヒマワリは、アメリカに自生する常緑性多年草です。
分布域は中南部のミズーリ州、カンザス州、オクラホマ州、テキサス州などアメリカ中南部に広がっており、日当たりの良い草原や牧草地などに自生しています。
野生種は草丈2mを超えることもある大型の植物です。
ヒマワリが一年草であるのに対し、ヤナギバヒマワリが多年草であるため、宿根ヒマワリと呼ばれることもあります。
ゴールデンピラミッドの花期は9月~10月。
花期になると、茎の上部から花序を出し、花径5㎝程度のヒマワリを小さくしたような頭状花を数輪まとまって咲かせます。
頭状花は中心部分の筒状花と、外周で花弁のように見える舌状花から成る集合花で、舌状花は目に鮮やかな黄色をしています。
花付きが非常に良く、最盛期には株の上部が鮮やかな黄色で覆われます。
花色は黄色のみ。
▼ゴールデンピラミッドの花
葉は幅1㎝前後の線形で、茎に互生します。
「ヤナギバヒマワリ」の名前は、この葉の形に由来しています。
▼ゴールデンピラミッドの葉の様子
茎は真っ直ぐに伸び、花を咲かせながら草丈50~100㎝程度に成長します。
▼ゴールデンピラミッドの株の様子
耐寒性、耐暑性共に高く強健な性質で、やせ地でもよく育ち、花を咲かせます。
秋には株元に小さな芽を出して冬を越します。
▼冬越し中のゴールデンピラミッド
ゴールデンピラミッド(ヤナギバヒマワリ)の育て方
栽培環境
日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。
日当たりが悪いと徒長して花付きが悪くなります。
多くの花を楽しむためには、よく日の当たる場所で育てて下さい。
冬越し
耐寒性は高く、特に対策の必要はありません。
土が凍るような寒冷地の場合は、凍らない場所へ移動したり、凍結対策を施して下さい。
水やり
庭植えの場合はほぼ降雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は用土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをして下さい。
肥料
やせ地でも育つ植物で、多くの肥料は必要ありません。
多肥な環境で育つと、草丈が大きくなり倒れやすくなります。
庭植えの場合は、肥料はほとんど必要ありません。
鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥するか、生育期に液体肥料を定期的に施します。
肥料の与え方で花数や株の大きさが違って来ます。
状態を見ながら調節して下さい。
植え替え、植え付け
適期は3月~4月です。
暖地の場合は秋の9月~10月頃にも行うことが出来ます。
ゴールデンピラミッドは直根性で、根鉢を崩されるのを嫌います。
ポット苗の植え付けの際は土は崩さずに、株分けの際はあまり細かく分けないように注意して下さい。
植え付け
庭植えの場合は、水はけが悪いようなら用土に腐葉土を混ぜ込んで水はけの良い環境を作って下さい。
大きく育つので株間は30㎝以上必要です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土(小粒)7・腐葉土3などの配合土を使います。
植え替え
庭植えの場合は株が込み合って来たら間引きや株分けをしますが、数年は必要ありません。
鉢植えの場合は、根詰まりをして花付きが悪くなってきたら植え替えを行って下さい。
切り戻し
放っておくとかなり草丈が高くなります。
低く咲かせたい場合は、6月頃に高さ20㎝くらいの位置で切り戻して下さい。
増やし方(株分け)
株分けで増やすことが出来ます。
株分け
適期は3月~4月です。
掘り上げた株を分けて植え付けて下さい。
病気・害虫
病害虫の心配はほとんどありません。
風通しの悪い環境で育てていると、まれにうどんこ病が発生することがあります。