ヒメオドリコソウ

  • 学名…Lamium purpureum
  • 和名…ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
  • 科名…シソ科
  • 属名…オドリコソウ属
  • 原産国…ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア
  • 花色…淡紅紫色
  • 草丈…10㎝~30㎝
  • 日照…日なた~半日蔭
  • USDA Hardiness Zone:6 to 9

ヒメオドリコソウとは

ヒメオドリコソウ

ヒメオドリコソウは、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア原産のシソ科オドリコソウ属の一年草です。
原産地の他、北アメリカ、グリーンランド、東アジア、南アメリカの一部地域などで帰化植物として定着しており、道端や荒れ地、耕作地などでごく一般的に見られる草花となっています。

日本には明治中頃に渡来し、現在、北海道から九州までの広い範囲で帰化しており、各地で群生している様子が見られます。


ヒメオドリコソウの花期は3月~5月。
花期になると、茎の上部の葉腋に無柄の花序を出し、花を密に咲かせます。

▼ヒメオドリコソウの花序

ヒメオドリコソウの花序

花はシソ科の植物に多く見られる唇形花です。
唇形花とは、筒状に合着した花弁の先が上下2つに分かれている花のことで、この様子を口に見立て、上部を上唇(ジョウシン)、下部を下唇(カシン)と呼びます。

ヒメオドリコソウの唇形花は長さ1~1.5㎝の大きさで、淡い紅紫色をしています。
上唇は湾曲して笠状になり、上面には細かい毛が密生しています。
下唇は3裂、側裂片は小さくとげ状、中央裂片は大きくさらに2裂しており、濃色の斑紋が見られます。

▼ヒメオドリコソウの唇形花

ヒメオドリコソウの唇形花

雄しべは4個で葯は黒く、花粉は鮮やかなオレンジ色。
雌しべは1個、花柱の先端が2裂しています。

▼ヒメオドリコソウの雄しべ

ヒメオドリコソウの雄しべ
photo by:Robert / CC BY-SA 2.0

基本種の花色は淡い紅紫色ですが、ごく稀に白い花を咲かせる個体も見られます。

▼シロバナヒメオドリコソウ(Lamium purpureum f. albiflorum)

シロバナヒメオドリコソウ

葉は1.5~3㎝程度の三角状卵形で、縁に鈍い鋸歯があります。
上部の葉はごく短い柄(茎頂ではほぼ無柄)で対生し、赤紫色を帯び、密に付きます。
下部の葉は丸く、長い柄を持ちます。
網目状の葉脈が目立ちます。

▼ヒメオドリコソウの葉の様子

ヒメオドリコソウの葉

茎は四角形で、しばしば紅紫色を帯びます。
茎の下部分には葉が無いことが多く、花を咲かせながら草丈10~30㎝程度に成長します。

▼群生するヒメオドリコソウ

ヒメオドリコソウ

モミジバヒメオドリコソウ(Lamium hybridum)

モミジバヒメオドリコソウ
photo by:LiCheng Shih

ヨーロッパ、北アフリカ原産のヒメオドリコソウの近縁種です。
起源はヒメオドリコソウとホトケノザの交雑種と考えられています。

ヒメオドリコソウに酷似していますが、葉の切れ込みが深く、花がやや長いのが特徴です。
また上部の葉はヒメオドリコソウほど色付きません。

1992年に横浜市で発見されてから、本州~九州の各地で帰化が確認されています。

オドリコソウ属の植物

ヒメオドリコソウが属するオドリコソウ属の植物は、世界に約40種が知られています。
日本にはオドリコソウやホトケノザが自生する他、本種ヒメオドリコソウなど数種の帰化種の分布が確認されています。

海外産のオドリコソウ属の植物には観賞用として栽培される種もあり、属名であるラミウムの名前で流通します。

-草本, 野の花