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ハマウツボが咲いていました…!

更新日:

学名…Orobanche coerulescens
和名…ハマウツボ(浜靫)
科名…ハマウツボ科
属名…ハマウツボ属
原産国…日本、中国、朝鮮、ヨーロッパ東部
開花…5月~7月
花色…紫
形態…一年草
草丈…10㎝~30㎝
分布…河川敷や海岸の砂地

ハマウツボの特徴

ハマウツボ

ハマウツボは、日本、中国、朝鮮半島、ヨーロッパ東部に分布するハマウツボ科ハマウツボ属の一年草です。
日本では北海道から琉球諸島に分布しており、海岸や河川敷の砂地などに自生しています。

ハマウツボは葉緑素を持たない寄生植物で、ヨモギ属(特にカワラヨモギ)に寄生し、宿主の根から水と養分を奪って生育しています。
そのため、葉は三角形の鱗片状に変化しており、葉緑素を持たないため、黄褐色から褐色になっています。
上の写真の緑の葉は宿主であるカワラヨモギの葉です。

▼ハマウツボの葉

ハマウツボ

花茎の高さは、見付けた個体で20㎝程度でした。
茎、花共に全体に白い産毛のような細かい毛が密集して生えています。

花は花茎の上部に穂状に付き、それぞれの花は花径1~2㎝程度で淡い紫色をしています。
花はシソ科の植物に多く見られる唇形花に似ており、筒状になった先端部分が浅く5裂しています。

▼ハマウツボの花

カワラヨモギ

見れば見るほど不思議な植物です。
カワラヨモギに寄生しているため、ハマウツボの分布域もカワラヨモギと同様に河川敷や海岸の砂地となっています。
花後には種が出来て、再びカワラヨモギに寄生し翌年に開花します。

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【ハマウツボ】全国のレッドデータ

ハマウツボは、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。

レッドデータとは環境省が作成した「絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト」という図書(Red Data Book、略記:RDB)で、それぞれの種の危機状態に対してランク付けがされています。

レッドデータのランク(カテゴリー)

▼絶滅(EX)
すでに絶滅したと考えられる種

▼野生絶滅(EW)
飼育、栽培下、帰化のみで生存している種で、近い将来、絶滅の危険性が極めて高い種

▼絶滅危惧ⅠA類(CR)
ごく近い将来に、絶滅の危険性が極めて高い種

▼絶滅危惧ⅠB類(EN)
ⅠA類ほどではないが、絶滅の危険性が高い種

▼絶滅危惧Ⅱ類(VU)
絶滅の危険が増大している種。
現状をもたらした要因が改善されなければ「絶滅危惧Ⅰ類」への移行が確実と考えられる。

▼準絶滅危惧(NT)
存続基盤が脆弱な種。
生育条件の変化によっては「絶滅危惧」へ移行する要素がある。

▼軽度懸念(LC)
上記には該当しいない種

▼情報不足(DD)
評価するだけの情報が不足している種

【ハマウツボ】日本各都道府県のレッドデータ

絶滅危惧Ⅱ類に分類されているハマウツボについて、都道府県が発行しているレッドデータブックから現状を調べてみました。
10年前から改定されていない県もあったりと状況は各県によって様々でしたが、2015年6月現在の最新の状況です。
各都道府県の状況は下図の通り。
(※同属のオカウツボは含めていません)

ハマウツボのレッドデータ

これをみると、神奈川、三重、大阪ではすでに絶滅しているようです。
絶滅危惧Ⅰ類に分類されているのが、本州では、秋田、山形、福島、千葉、東京、山梨、長野、愛知、福井、和歌山。
四国で、香川、徳島、愛媛。
九州で、福岡、長崎、熊本、宮崎と沖縄。
18都府県におよびます。

今回ハマウツボを見つけたのは岡山県の吉井川河口付近の河川敷ですが、同県では絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。
絶滅危惧Ⅱ類というのは、環境の改善がなされない限り絶滅危惧Ⅰ類への移行が確実、というカテゴリーです。
こちらの地域では地元住民により保全活動が活発に行われています。
ハマウツボだけに限りませんが、このような希少植物が絶滅のリストに載らない事を切に願います。

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