多年草・宿根草

アマリリス

  • 学名…Hippeastrum x hybridum
  • 和名…アマリリス
  • 科名…ヒガンバナ科
  • 属名…アマリリス属
  • 原産国…南アメリカ
  • 花色…白、赤、ピンク、黄色、複色
  • 草丈…30㎝~60㎝
  • 日照…日なた(夏は半日蔭)
  • 難易度…星
  • USDA Hardiness Zone:8 to 10

アマリリスとは

アマリリス

アマリリスは、ヒガンバナ科アマリリス属の多年草です。
アマリリスの名前は、広義ではアマリリス属の植物の総称として用いられますが、園芸界では観賞用として栽培されるアマリリス属のハイブリッド品種群(Hippeastrum x hybridum)を指します。

アマリリス属には約75種の植物が分類されています。
分布の中心はブラジル・中央~南部、ペルー、アルゼンチンにあり、一部の種が西インド諸島、メキシコに分布しています。
約75種の内、少なくとも34種がブラジルで発見されており、アマリリス属の起源はブラジルにあると考えられています。

アマリリスの栽培の歴史は古く、18世紀初頭にヨーロッパに紹介されてから園芸品種の作出が始まり、1870年代には現在流通するような大輪の品種が作出されています。
園芸品種の起源は1799年で、イギリスのアーサー・ジョンソンがベニスジサンゴ(Hippeastrum vittatum)とジャガタラズイセン(Hippeastrum reginae)の交配に成功し、最初の品種「ジョンソニー(Hippeastrum x johnsonii)が作られます。

その後様々な原種の交配が盛んにおこなわれ、現在では1000種以上の品種があると言われています。
主に流通しているのはオランダのルードヴィッヒ社によって改良された品種で、見事な大輪の花を咲かせます。


アマリリスの花期は5月~6月。
葉と同時期に、長く太い花茎を伸ばし、2~6個の花を咲かせます。
花茎は高さ20~60㎝、中空です。

▼アマリリスの花茎と花

アマリリスの花茎と花

花は通常直径10~20㎝の漏斗形で横向きに付き、花被片は6個。

▼アマリリスの花

アマリリスの花

雄しべは6個、雌しべは1個。
雌しべの柱頭は3裂しています。

▼アマリリスの雄しべと雌しべ

アマリリスの雄しべと雌しべ

花色は白、赤、ピンク、黄色、複色。
一重咲きの他、八重咲き品種も流通しています。

▼様々なアマリリス

ピンク色のアマリリス
八重咲きの白いアマリリス
赤いアマリリス
アマリリス・ダンシングクイーン
ダンシングクイーン

果実は球形の蒴果。

▼アマリリスの果実

アマリリスの果実
蒴果が裂けて中の種子が見えている

葉は厚みがある扁平な形、または線形の根生葉です。
屋外での栽培では、春になると葉と同時に花茎が出て花を咲かせ、夏には葉を長く伸ばし、冬には枯れて春にまた芽吹く、というサイクルです。

▼アマリリスの葉と花の様子

アマリリスの葉と花の様子

品種によって耐寒性は異なりますが、全般的に寒さにはあまり強い植物ではありません。
暖地であれば戸外での冬越しが可能です。
その他の地域では防寒対策を施すか、球根を掘り上げて冬越しをします。

アマリリスの育て方

アマリリスの育て方

栽培環境

日当たりと風通しが良く、水はけが良い場所が適しています。
夏の直射日光で球根が傷むことがあるので、夏場は半日蔭になる場所が理想的です。

夏越し、冬越し

夏越し

鉢植えの場合は、半日蔭に移動して、午後からの強い直射日光が当たらない場所で管理します。

庭植えの場合は、西側に背の高い植物を植えるなどして、西日から守って下さい。

冬越し

アマリリスは寒さに弱い植物です。
気温が10℃を下回ると成長が止まり、5℃以下になると球根が腐ってしまう事があり、凍ってしまうと完全に枯れてしまいます。
特に大輪の外来種は寒さに弱い事が多いです。

心配な場合は、球根を掘り上げて保管し、春に植え付けて下さい。
球根の掘り上げについては下記「球根の掘り上げ」を参照下さい。

球根を掘り上げない場合

暖地では腐葉土や盛り土などで霜よけをして冬越し可能です。
被せた腐葉土や土は、遅霜の心配がなくなる頃に取り除いて下さい。

鉢植えの場合は、気温が下がって葉が黄色くなったら水やりを止め、冬場は乾燥させます。
そのまま5℃以下にならない場所か室内で管理して下さい。

球根の掘り上げ

気温が下がってきて葉が黄色くなり始めたら、球根を傷つけないように掘り上げて下さい。
土を取り除いて、2~3日ほど室内の日陰で乾かし、段ボールや木箱に入れておがくずやピートモスを詰めて5℃以下にならない場所で保管します。
保管した球根は4月頃に植え付けて下さい。

水やり

球根の植え付け時に水やりをした後は、葉や蕾が伸び始めるまで2週間程度は水やりを控えて、乾燥気味に管理します。
その後は、鉢の表面が乾いたらたっぷりと水をやりますが、球根に水がかからないようにして下さい。
水がかかると球根が腐ることがあります。
秋に葉が黄色くなって枯れ始めたら、徐々に水やりの回数を減らし冬は完全に乾燥させます。

庭植えの場合は、ほぼ降雨のみで大丈夫です。

肥料

庭植えの場合

元肥として用土に腐葉土か緩効性化成肥料を混ぜ込んで下さい。
花後の生育期には、カリ分が多めの液体肥料か固形肥料を施します。

鉢植えの場合

市販の草花用の培養土を使うか、赤玉土5・腐葉土4・パーライト1の配合土を使います。
土を自分で配合した場合は元肥として、緩効性化成肥料を少量混ぜ込んでおきます。
追肥は庭植えと同様です。

植え付け

庭植えの場合は、4月に遅霜の心配がなくなってから植え付けて下さい。

鉢植えの場合は、球根を入手したらすぐに植え付けます。
植え付けの深さは、球根の頭が1/3程度土から出るくらいの深さです。
大輪系は6号鉢に1球。小中輪系は5号鉢に1球が目安です。
複数の球根を植える場合の株間は30㎝程度です。

花後の管理

花がら摘み

花が咲き終わったら、一輪ずつ花の付け根の部分で切り取ります。
花茎のすべての花が枯れたら、花茎を根元から切り取ります。

枯葉摘み

寒くなって葉が枯れたら、根元から切り取って下さい。
葉は翌年の花のための栄養を作っていますので、枯れたもの以外は取り除かないで下さい。

増やし方(分球)

分球で増やすことが出来ますが、アマリリスの球根はなかなか増えません。
大きく育って自然分球するまで気長に待って下さい。

球根を切り分けて土に挿すことで増やすことも出来ますが(鱗片ざし)、初心者には難しい方法です。

病気・害虫

赤斑病(せきはんびょう)

真夏を除く4月~10月に、葉や茎に不規則な赤茶色の斑点が発生します。
発生したら完治することはないので廃棄するしかありません。
風通しや水はけを良くすることで、ある程度、発生を予防できます。

ダニ類

ハダニやネダニなどが発生することがあります。
見付け次第対処して下さい。

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